Adobe AnalyticsとAdobe Analytics Premiumの真相を探る

Adobe Analytics

かつて「Webアクセス解析」というカテゴリーが世をにぎわせていました。しかし今や、「Web」の「アクセス」だけを「解析」する時代ではありません。あらゆるチャネル、あらゆる指標について、仮説を立てて検証し、見えていなかったインサイト(知見)を引き出し、次の施策へとすばやく生かしていく、ということが必要です。それが、今のデジタル世界に求められる「アナリティクス(分析)」なのです。

このブログポストは、Adobe Marketing Cloudに含まれる5つのソリューションの一つ、Adobe Analyticsについて、Product Managerのベン ゲインズ(Ben Gaines)がお伝えした内容を翻訳でお届けします。既にSiteCatalystやDiscoverといったツールをお使い頂いている方も、アナリティクス(分析)分野に興味があるという方にも、この記事から、アドビが目指している方向性を実感して頂けるかと思います。


※以下はUS Digital Marketing Blog「Under the Hood with Adobe Analytics and Adobe Analytics Premium」の翻訳です。

2012年10月、デジタルマーケティング担当副社長兼GMのブラッド レンチャーは、彼のブログを通じて、Adobe Marketing Cloudにおける5つのソリューション、という重要な発表を行いました。私はその中のひとつ、Adobe Analyticsについて任されることになりました。このポストでは、Adobe Analyticsとは何かをより詳しく解説し、それが皆さんにとってどう役立つかをご紹介します。そして、この発表がなぜ私や同僚たちをワクワクさせているのか、お判り頂けると思います。

(Adobe Summit 2013でブラッドが行ったキーノートでも、詳しく知ることができます)

Adobe Analytics StandardおよびAdobe Analytics Premiumとは?

ブラッドのポストの中で、彼はAdobe Analyticsについて、「アクションにつながるアナリティクス(分析)とオーディエンス(訪問者)のセグメント化、レポーティングを通じて重要なビジネス指標を組織へ展開する能力を通じて、データドリブンな、マルチチャネルを駆使したマーケティングを実現します」と説明しました。私はこれに関して、データを活用して顧客行動に影響を与えようとしている誰にとっても、『成し得る最高の』こととは何か、と考えています。実際のところ、それはどういうことでしょうか?

いま、Adobe Analyticsにはふたつの選択肢があります。皆さんにとってどちらが相応しいかは、分析やデジタルマーケティングに対するニーズによって異なってきます。

  • Adobe Analytics Standardは、これまでアドビが提供してきた様々な分析ツールをまとめたもので、以下が含まれています: レポーティングとダッシュボード(以前のSiteCatalystによって提供されてきた機能)、ad hoc analysis(深堀分析、Discover)、Excelを使ったダッシュボード(ReportBuilder)、ローデータのリポジトリー(DataWarehouse)、タグマネジメント(TagManager)、アドビのパートナーとの接続(Genesis)。Adobe Analyticsを使うと、これらの機能をすぐに利用できるだけでなく、Adobe Marketing Cloudとシームレスに統合されます。みなさんや同僚は、これまでにないほど、インサイトを見つけ出し、共有することができるようになります。
  • Adobe Analytics Premiumは、上記のすべての機能に加えて、さらなる能力、つまり、顧客分析、マルチチャネル分析、統計モデリングおよび予測モデリング(以前のInsightによって提供されてきた機能)を利用でき、より総合的に顧客像を捉え、ビジネスに対する影響度を最大限に把握することができます。

Adobe Marketing Cloudの既存のお客様のうち、いずれかの分析ツールをお使いの場合、Adobe Analyticsへと自動的に契約が切り替わる訳ではありません。とは言えAdobe Analyticsへは、アドビ担当者と話し合うことで、いつでも移行頂けます(契約更新時ないしそれ以前)。新規のお客様は、すぐにAdobe Analyticsを利用し始めて頂くことになります。加えて、以前は個別の追加契約を必要としていた上述の機能(例えば、Discoverライセンス、APIトークン、Transaction ID利用など)について、Adobe Analyticsでは追加コスト無しで利用頂けます。under-the-hood-with-adobe-analytics-and-adobe-analytics-premium type

これが皆さんにとって意味すること:現在とこれから

Adobe Analyticsを使う上で、短期的には、個々のツールのワークフローはそのままです。しかも、以前は利用していなかった様々なメリットを活用することができます。Adobe Analyticsへは、これまでと同様にログインします。ツールの設定やユーザーアカウントも変更ありません。しかし、多くのAdobe AnalyticsツールはAdobe Marketing Cloudに統合されるので、コラボレーションし、インサイトを共有することもできます。

今後数週間から数か月間については、さらにワクワクするようなことが待っています。Adobe Analyticsへの移行、Adobe Marketing Cloudの中での役割といったものを通じて、私はProduct Managerとして、クラウド内外の双方においてもっとも価値をもたらすことは何か、はっきり認識しました。みなさんがマルチチャネルにわたって顧客行動に影響を及ぼす能力を、私たちはより強化していきます。私たちは、お客様が既にその方向性に向かっているのを知っています。そして、製品も同じ方向に向かっていると気づくでしょう。ここでは、Adobe AnalyticsのデータがAdobe Marketing Cloudの他の部分でどのように力を発揮するか、ふたつの例をご紹介します。

  • みなさんの分析データからどのようなインサイトが得られたとしても、その価値はアクション次第です。Adobe Analyticsは、形成されつつあるトレンド、セグメント毎の行動といった詳細な分析結果をAdobe Targetへと活かし、顧客へのオファーやエクスペリエンスを調整することで、より高いコンバージョン率を実現します。
  • ソーシャルメディアから得られる兆候は、データに基づいてビジネス成果を引き出す、好例と言えます。Adobe Analyticsによりマーケターは、ソーシャルメディアが実際に成果を上げているかを知ることができ、何をどのように改善したらより良い結果を得られるか、指針を得ることができます。こうした情報は、Adobe Socialにおけるリスニングとエンゲージメントの機能と結び付けることができ、さらに重要なこととしては、ソーシャルメディアが最終的に収益へといかに貢献しているか、影響度を示すことができます。

さらにAdobe Analyticsの登場は、分析の世界に、新たな考え方をもたらすことになります。例えば、モバイル、ビデオ、予測マーケティングといった領域で、Adobe Analyticsの全機能にわたるイノベーションが計画されています。この最初の成果が、3月6日のAdobe Summitで発表(英語のみ)されました。これによってアドビは、分析やマーケティングというものについて包括的に考えることで、個別バラバラなツール(それぞれに個別の価値がありましたが)によってではなく、みなさんが解決を余儀なくされている問題に対するソリューションへと注力することができます。私たちにとって重要なことは、その答えはどうあれ、常に、アナリストやマーケターが直面している真の問題を解決することにあります。

アドビにとって今は、ほんとうに興奮する時期です。私は、みなさんがこの興奮を感じ取り、Adobe Analytics StandardやAdobe Analytics Premium、さらにはAdobe Marketing Cloudについてもっと知りたいと思ってくださると信じています。私たちはこれからも、Adobe Analyticsのあらゆる側面をこのブログを通じてご紹介していきますので、今後のお知らせや素晴らしいことを、楽しみにして頂ければと思います!

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監訳者:国和 徳之 アドビ システムズ株式会社 マーケティング本部 マーケティングマネージャー

IT業界でSEを経た後、B2Bマーケティングに10年以上携わる。アドビにはエンタープライズ向けソリューションのマーケティング担当として2010年に加わり、現職。現在はAdobe Analytics/Target/Socialのプロダクトマーケティングを担当している。

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