分析をアクションに繋げよう

分析から、ビジネス成果に繋がるアクションへ
デジタルマーケティングにおいて、「アナリティクス」つまり「分析」(Web解析やアクセス解析を含む)というは、重要な戦術のひとつです。分析とアクションのループをきちんと回し、マーケティング施策の仮説検証を繰り返すことが、より高い成果に繋がります。

このたびこのテーマについて特集ページ [Analytics in Action]を設けました。

改めて、分析の意義は?


分析といえば、Webアクセス解析がまず思い浮かびます。かつてWebサイトを構築する時には、ヒット数を計測するCGIを埋め込み、ページ内にカウンターを置いていました。そうやって、サイトへの訪問者数(正確にはPV)を表示していた訳です。オンラインのサイト数もサイト内コンテンツも今ほど多くなく、素朴な時代でした。やがてWebアクセス解析ツールが登場し、ログ解析型、パケットキャプチャー型、ビーコン型といった類型も生まれ、発展してきました。

時代は移り、ネットの無い世界はあり得ないほど社会インフラとして定着しました。さらにスマートフォンやソーシャルメディアの普及は、人々のオンラインとの付き合い方を劇的に変えました。

情報は洪水のようにどこにでも存在しているので、人々にとってはむしろ、関心のある情報を探しづらく、新たな興味を引く情報に出会う機会も限られているのが現状ではないでしょうか。情報整理ではなく、情報断捨離が、生きる知恵となりつつあります。
一方企業にとっては、オンラインに加え、店舗やコールセンターなどの人間的な顧客接点も、データ化することでオンラインと同列に分析対象として関連付け、扱うことができます。いわゆる、ビッグデータという言葉で語られるテーマです。ただ、分析だけでは進歩は無く、情報に埋れた顧客は企業と出会う機会を逸し続けているかもしれません。エンゲージメントの強化が求められます。

オムニチャネル時代に、企業に問われるもの

オムニチャネル時代人々の行動を考える時、そこには趣味嗜好の多様化、ライフスタイルの変化という社会の姿が投影されることになります。何を望み、何を価値観とし、どのように他から影響され、他に影響を与えているかは、極めて捉えにくいものです。マス広告、店頭、クチコミ、そしてWebやソーシャルなど、多様なチャネルから影響され、個人自らが影響を及ぼしています。

さてそうした現在、デジタルデータの分析に求められるものとは何でしょうか。業界や業態、各企業のビジネスモデルなどにより、その答えはまちまちでしょう。ただ、どの企業も間違いなく共通して持っている目的があります。それは各企業にとっての、顧客、取引先、つまり市場の理解です。

潜在顧客のニーズやシーズ、既存顧客の満足度、市場のトレンド、様々な隠された事実が、データから見えてきます。そして、事実は企業の活動や施策にとって、武器となるはずです。

そこで求められるのは、目の肥えた顧客を魅了する、それぞれに適切なエクスペリエンスの提供です。顧客が見たいと思うもの、興味を引きそうなこと、気付きを与えるものを、判明した事実に基づいて提供できれば、より相手を魅きつけることに繋がるはずです。問題は、得られたインサイトを、いかにして最適なエクスペリエンスの提供というアクションへと活かすのか。その戦略と実行戦術が問われます。

顧客行動や市場が変わり、データに溢れる今こそ、デジタルマーケティングの巧拙が、企業の業績の分水嶺と言えるでしょう。

特集

そこでこのたび、「Analytics in Action」と題する特集をご案内します。

企業それぞれに課題は異なると思いますが、ビッグデータとどう向き合うべきか分析をエクスペリエンスにどう活かせるのかなど、気になるコンテンツをチェックしてみて下さい。

 


筆者:国和 徳之 アドビ システムズ株式会社 マーケティング本部 マーケティングマネージャー

IT業界でSEを経た後、B2Bマーケティングに10年以上携わる。アドビにはエンタープライズ向けソリューションのマーケティング担当として2010年に加わり、現職。現在はAdobe Analytics/Target/Socialのプロダクトマーケティングを担当している。

Comments are closed.