Adobe Experience ManagerとAdobe Targetのコラボレーション

Adobe Experience ManagerAdobe Marketing Cloudに含まれるソリューションのうちAdobe Experience ManagerAdobe Targetは、それぞれ非常にパワフルなソリューションですが、この2つが連携することで、さらにどれほどパワフルな力を生み出すことになるか、ご存知でしょうか?

Adobe Experience Managerは、コンテンツの制作、管理などのWebコンテンツ管理(WCM)の機能を主にしたソリューションです。またAdobe Targetは、テストやターゲティング機能を持つソリューションです。この2つのソリューションがどのように連携できるようになったのか、そしてどのような相乗効果を生み出すのかを、紐解いていこうと思います。

マーケターはもっとテストしたい、でも…

マーケターが自社のWEBサイトにおいて、A/Bテストやターゲティングを実施する場合を考えてみます。

まずマーケターは、テストをする範囲と箇所を決定し、そこに入れる要素やメッセージを定義し、表示するコンテキストを選定します。次にその要件に基づいて、WEB製作者がテストパターン分の画像、スタイルシート、HTMLファイルを製作し、テスト箇所にJavascriptタグを埋め込みます。さらに今度はIT担当者が、できあがったコンテンツをWebコンテンツ管理のサーバーに適用します。

こうして初めて、マーケターはテストを実施することができます。

マーケターがテストを「もっとしたい」と思っても、その度ごとに、テストパターン分のWEBコンテンツの製作が必要で、人的コストと時間がかかってしまいます。

このWEBコンテンツ制作をもっと効率化できるとしたら、どうでしょう?

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Adobe Experience Managerを使ってテストのコストを減らそう

ではAdobe Targetのテストにおいて、Adobe Experience ManagerをWebコンテンツ管理として用いると、どんなことができるのでしょうか?

Adobe Experience Managerのコンテンツ編集機能を使えば、マーケターがコンテンツをより積極的に製作できるようになります。またそのコンテンツを、IT担当者に依頼することなく、マーケター自身でWebコンテンツ管理のサーバーに適用することができるようになります。この機能だけでも、今までかかっていた時間や作業コストを削減でき、スピーディーなPDCA(Plan Do Check Action)サイクルが実現できます。そして結果的に、自社のWEBサイトをより短期間で最適化することができるのです。

 

ツークリックでテストエリアを指定

Adobe Experience Managerを使うと、コンテンツ編集ページ上でツークリックするだけで、Javascriptタグが自動的に埋め込まれ、そのページ上でテストしたい範囲と場所を設定できます。

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プルダウンでテストパターンの作成、設置

Adobe Experience Managerのコンテンツ編集ページ上にテストエリアを設置したら、セグメントをプルダウンにて選択、設置することができます。

またAdobe Experience Managerは、切替えたいセグメントをセグメント管理画面にて直観的に作成し、その作成したセグメント毎にコンテンツを製作し、それをAdobe Targetに自動的に反映させることができます。これにより、テストのすべての工程をAdobe Experience Managerにて一元的に行うことも可能です。ただし、より詳細なセグメント管理を行うのであれば、Adobe Targetでのセグメント管理も必要になります。

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ドラックアンドドロップでテストパターン作成

Adobe Experience Managerの利点の一つであるコンテンツ編集機能を使って、テストパターン毎に表示したいコンテンツを、ドラックアンドドロップ操作で簡単に作成していくことができます。

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短縮されて余った時間とコストを何に使うかはあなた次第!?

上記にて、テストをしたい範囲と場所、セグメントの設定、テストパターン毎のコンテンツの作成など、通常はAdobe Target上や別途サイト上のコンテンツの変更などで実施する部分を、Adobe Experience Managerを使って効率的に設定できることをご紹介しました。

テストやターゲティングを実施するにあたり、バラバラになっていた作業を、すべてAdobe Experience Manager上だけで実施できるのは非常にメリットですが、これら設定データはAdobe Targetのアカウントを設定しておけば、Adobe Experience Managerで設計したテストの情報が全てAdobe Targetに反映されます。これにより、詳細な変更や結果データなどもきちんとAdobe Target上で確認できるようになります。

またテストサイクルのスピードを上げWEBサイト全体の最適化を短縮することで、マーケターはマーケティング戦略やデータ分析などクリエイティブな業務により注力することも可能になります。

今回、ご紹介した内容でもまだまだAdobe Experience ManagerとAdobe Targetの連携の全てを語りつくせたわけではありません。非常にポテンシャルを持ったこの二つのソリューションのコラボレーションに期待してください!

 


筆者:松原 祐規 アドビ システムズ株式会社 コンサルティング部コンサルタント

外資系携帯インフラ会社、ソフトウェアベンダー会社を経て 2013年より現職。事業会社にてweb開発をした経験をもとにコンサルタントとして、Adobe Experience Managerの対象となるウェブサイトの導入の支援を提供している。

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