MAxパーソナライゼーション@Adobe Symposium 2018


先日、品川で実施させて頂いたイベント(Adobe Symposium 2018)では沢山のセッションを弊社メンバー、そして何より多くのクライアント企業の皆様に実施しご聴講頂きました。ご来場いただきました皆様、改めてありがとうございました。

そしてイベントでは、キーノートやセッションだけではなく、ブースでも様々な取り組みをご紹介させて頂いていました。本エントリではその1つ、コンサルティングチームが中心に実施していた Adobe Experience Cloudの製品を使った動作デモを、その裏側も含めてご紹介したいと思います。

MAxパーソナライゼーション

今回、コンサルティングチームが実施したデモのテーマは「MA☓パーソナライゼーション」。実際に作ったデモはスマートスピーカーとAdobe Experience Cloudの製品群を組み合わせたものです。

製品の中でも中心として利用されていたのは、業界的にはマーケティングオートメーション(MA: Marketing Automation)の領域を担っているAdobe Campaignとサイトや様々なデバイスでのパーソナライゼーションを担うAdobe Targetになります。

先に構成に触れてしまうと下記のようなものとなります。スマートスピーカーで話しかけて、その内容に応じて、Adobe Campaignが話しかけられた内容に合わせて、パーソナライズされたメッセージを配信、さらにはサイトに訪問すると同じ内容が表示されるといったものです。

MAxPersonalization構成図

今回、このスマートスピーカーは、Amazon EchoとLINE Clovaの2種類が用意されてどちらでもデモが実施できるようになっていました。

Alexaを例にしたAdobe Campaignとの連携のもう少し詳細な動きは下記となっています。

デモが実現していたこと

では、これはどのように利用されるかをもう少し具体的に触れていきたいと思います。まずは、実際のデモで想定されていたシナリオです。

シナリオの企業:ポイント機能を持つ会社(リアルな店舗あり)
利用するシーン:スマートスピーカーを持つシナリオ企業のお客様

  1. 朝会社の出社前に、帰りに買い物して帰ろうかな。
  2. そういえばあのお店のポイント残高どのくらいだっけ?
  3. スマートスピーカーに「ポイントどの程度残っているかLINEで頂戴」
  4. LINEで残ポイントを受け取り。メッセージにはお客様にあったプロモーション情報
  5. 休み時間にサイトにアクセスするとLINEと同じプロモーション情報を表示

いかがでしょうか。まだ、ここまで使いこなす消費者は少ないかもしれませんが、スマートスピーカーが当たり前の世界になれば当たり前の風景になるでしょう。実際に、スマートスピーカーの導入は弊社グローバルの調査によると米国では年末までに約50%になると予測がでています。

Adobe Digital Insights: 年末までに、米国におけるスマートスピーカー所有率が約50%になると予測 – Adobe Experience Cloud Japan Blog

顧客と企業がコミュニケーションをしていく中で、その顧客が発する何かしらの意図(Intent)を知ること、トリガーとなる行動を把握し、そこからコミュニケーションを拡大させていくことは非常に重要なポイントとなってきます。

そういった視点でもスマートスピーカーで早い段階でお客様の行動を把握し、リアルタイムにその人にあったコミュニケーションができるようにしていくことは、企業としても重要な取り組みとなります。

さらなる広がりへ

今回、デモ映えはしないということでブースに置かれているデモでは実施していなかったのですが、いずれのスマートスピーカー(Amazon Echo、LINE Clova)においてもAdobe Analyticsの計測も実施が可能です。そのため、それぞれのスキル経由での利用データもきちんと解析可能な構造になっています。

どのような呼びかけや機能の利用が多く、そのやりとりのフローを分析するというのは、スマートスピーカーをきちんと利用して頂くためにも非常に重要であり、それが出来るのがAdobe Analyticsといえます。

また、データについてはAdobe Campaignをベースとしていますが、先日発表させて頂いたAdobe Audience ManagerのMarketplace機能を利用することで、2nd/3rd Partyのデータを取り込み、それをベースとしたパーソナライズメッセージを作成することも可能です。

Adobe Audience Managerとも連携をさせることで、Adobe Campaignに蓄えている1st Partyのデータだけでなく、様々なデータを活用し、広告、サイト、そしてメッセージを統合して同じコミュニケーションが出来るのは非常に大きな魅力と言えます。

アドビ、DMP利用者とデータプロバイダー間での データ流通と売買を実現するデータマーケットプレイス 「Adobe Audience Manager Audience Marketplace」を 国内で提供開始 | Adobe

また、アプリを提供している企業であれば、その中にメッセージを配信、パーソナライズを一気通貫で実施することや、来店を把握し、さらなるコミュニケーションを深めることも可能になってきます。

「お客様を理解し、一貫したコミュニケーションを、適切なタイミングで実施できるようにしていく」顧客体験を向上させていく中で非常に重要なキーになります。顧客と企業のタッチポイントは日々多くなってきています。しかし、そのような状況に企業が日々対応していくのは非常に大変な作業と言えます。

ウェブだけではなく、様々なタッチポイントを最適化していくためのツールとしてもAdobe Experience Cloudはご検討いただけます。今回、ご紹介させて頂いたようなデモなど、様々なコミュニケーションのフローをご検討いただけますので、ぜひ、ご興味があればぜひコンサル含めお声がけ頂ければと思います。

プロダクトエバンジェリスト兼シニアコンサルタント
2001年に国内大手航空会社のシステム子会社に入社後、システムエンジニアとして予解約システムの開発、予約フロー設計に携わったのち、コンテンツディレクターとしてサイトリニューアルなどを手掛けた。その後は、同社内のマーケティング戦略立案支援やウェブ解析の導入や活用促進に携わった。オムニチュアへは2008年に入社。エンドユーザーとしての経験を活かし、現在は企業のオンラインマーケティングを成功に導くためのコンサルティング業務を担当している。2009年アドビシステムズによる買収にともない現職。また、業界専門媒体などで積極的に執筆活動も展開している。学習院大学法学部卒。

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