Adobe I/Oのアプリケーション開発を始める前に #AdobeIO



Adobe I/O Console では、アドビ製品と連携する上で必要なアプリケーション開発や、アドビ製品の機能を拡張するために必要なツールや情報を提供します。
現在、I/O Consoleはサービスを利用するためのAPI Keyを発行するIntegrationsページとCreative Cloud製品の開発キットを取得するDownloadsページが用意されています。

Adobe I/O Consoleを利用するにはAdobe IDが必要になります。
まだAdobe IDをお持ちでない方はこちらから登録してください。

Adobe I/O Consoleに初めてログインするとIntegrationsページが表示されます。

Integrations

IntegrationとはアプリケーションがAdobeサービスに連携(REST API)するために必要なAPI Keyを取得するための登録手続きです。

IntegrationsページからNew integrationボタンをクリックして登録手続きを開始します。

Integration作成ページでは、Access to APIReceive near-real time eventsを選択します。

Access to APIはAdobe Clouldサービスを利用するためのAPI Keyを取得するための手続きページです。

Receive near-real time eventsは利用したいAdobe event providerを登録するページですが、現在Adobe I/O Eventsはベータプログラムを実施しています。

Access to APIを選んでContinueボタンを押して次に進みます。

アドビクラウドが提供するサービスの一覧が表示されます。
Doucment CloudやExperience Cloudのサービスも提供されますが、このサービスは製品ライセンスを購入すると利用可能となります。

ここではCreative SDKを使ってAdobe Creative Cloudと連携するAndroidアプリケーションを作ることを想定してAPI Keyの取得までの手順を説明します。

Creative SDKを選んでContinueボタンを押して次に進みます。

新しいインテグレーションの登録か、すでに登録してあるインテグレーションの更新かを選択します。

新しいインテグレーション (New Integration)を作成します。

NameにはIntegration名を入力しDescriptionにはIntegrationの内容を記入します。

Integrationページは英語ですが、Integration名やDescription (内容)には日本語も使えます。

この例ではAndroid アプリケーションからサービスを利用する想定ですが、Webを選択した場合はDefault redirect URIやRedirect URI patternを指定します。
Default redirect URIはサービスを利用するwebアプリケーションと同じドメインのhttpsアドレスを指定します。リクエストの際にRedirect URIが指定されなかった場合はDefault redirect URIが使用されます。
Redirect URI pattern`はRedirect URIのパターンを指定します。サービスは指定されたパターンに従ってRedirect URIの妥当性を評価します。

ページへのアクセスがBotでないことを証明するため、画像もしくは音声による認証があります。

おそらく画像や音声によるbot認証はintegrationを始めて作成した時だけ表示されるものです。2回目からはチェックマークだけです。

これでIntegrationの作成の準備が整いました。Create Integrationボタンを押して次に進みます。

最後にもう一回Continue to Integration detailsボタンを押します。

これでAdobe Cloudが提供するサービスを利用するためのAPI Keyが取得できました。

次回は取得したAPI Keyを使ってサービスを利用するアプリケーションの作成手順を説明します。

Downloads

Adobe I/O Consoleにほもう一つ、Adobe Creative Cloudの開発キットを入手するためのページが用意されています。
Adobe I/O ConsoleページのDownloadsタブを選択してください。Creative Cloud製品のアイコン一覧が表示されます。
開発キットを入手するには製品のアイコンを選択、ダウンロードしたい開発キット、SDKバージョン等を指定します。

しかし、Downloadsページにはまだ全てのCreative Cloud製品の開発キットは載せられていません。
もしDownloadsページで見つからない場合はAPIs for Adobe Productsのホームページもご覧ください。

各製品の開発キットの使い方は別の機会に説明します。


投稿者

Yoshiaki Nagayasu


アドビ、日本版「働きがいのある会社」で6位に選出 #AdobeLife

この度アドビの日本法人は、昨年に引き続き2年連続で、日本版「働きがいのある会社」(Great Place To Work )調査で高く評価され、従業員100~999人のカテゴリーにおいて、昨年の15位から大幅に順位を上げ、6位に選出されました。Great Place to Work (R) Institute Japanは、世界約50か国以上で実施されている Great Place to Work「働きがいのある会社」の調査を実施しています。

アドビは、従業員のワーク ライフ インテグレーションの実現を支援しています。産前産後休暇と出生休暇の改善や、ウェルネス・教育支援プログラムに加えて昨年は新たに最大4週間までの忌引休暇を導入しました。このように、従業員が大きなライフイベントに際し、自身やその家族のケアをするために必要なサポートが得られるよう、アドビは常に福利厚生プログラムの充実を検討しています。

Great Place to Workでは、ランキングの決定に際し、従業員アンケートの結果を『信頼』に関連する 5 つの要素(信用、尊敬、公平性、誇り、連帯感)にもとづき、従業員が同僚、マネージャー、シニアリーダーおよび会社全体とどのような関わりを持っているかを包括的に評価します。

アドビ システムズ 株式会社 代表取締役社長 佐分利 ユージンは次のように述べています。「アドビにとって従業員こそもっとも大切な資産であり、従業員の声はきわめて重要です。従業員自らがアドビ ジャパンをもっとも働きがいのある会社のひとつにしてくれたことに心より感謝しています。」

3D、AR、VRを超えて:次世代の広告が見ている人を引きつける理由 #ExperienceCloud

オンラインで何かを視聴していると、たくさんの広告を目にします。過去10年以上にわたり、広告の購入と販売を自動化するプログラマティック広告は、従来の広告プロセスを急速に進化させ、ブランド企業がいつでもどこでも消費者にリーチできるよう支援してきました。

これまで、広告主は広告スペースを購入し、複数のテレビ局やパブリッシャーに対して、電話やExcelリストを使用する非効率かつアナログな手法で広告を配信していました。しかし、今日、広告主は自動化されたソフトウェアを使用して、数分であらゆるスクリーンを使用するユーザーに対して個別にアプローチすることができます。ダイナミッククリエイティブ最適化を活用し、ユーザーに対するオファーをパーソナライズし、人工知能(AI)により、配置を調整し、自動的に広告費やパフォーマンスを最適化することができます。

 

アドビは、プログラマティック広告とパーソナライズされたクリエイティブをあらゆるチャネル上で効果的に配信するためのイノベーションを牽引しています。

 

近い将来、TVのような既存メディアを自動化し、視聴者や家庭に合わせてパーソナライズした広告を制作し、消費者のリアルタイムフィードバックに基づいて関連する広告を新しいフォーマットで配信し、魅力的なユーザー体験を提供するといった進化が起こる可能性があります。

しかし、広告の購入がより洗練され、データドリブンになっても、ブランド企業が真のパーソナライゼーションを大規模に実現し、キャンペーンの効果を高めるには、いくつかの問題を解決する必要があります。

 

人とつながる

プログラマティックは広告効果を高め、ブランド企業がこれまで実現できなかったレベルまで消費者のターゲティングの精度を高めました。進化するにつれて、ブランド企業と消費者の関係も変化しています。

アドビのメディア戦略およびプランニング担当ディレクターであるスティーブ ウィークス(Steve Weeks)は次のように述べています。「より粒度の高いデータと消費意欲を示すシグナルへのアクセスを提供することにより、プログラマティックはブランド企業が消費者との1対1の関係性をパーソナライズすることを可能にしました。たとえば、誰かがAdobe.com内のAdobe Photoshopのページを訪れた場合、その人はおそらく写真に興味があるとわかるため、Adobe AcrobatではなくPhotoshopに関するメッセージを送信します。より関連性の高いコンテンツを提供することが重要です。必ずしもセールスに関わるものとは限りません。新機能をお知らせするといったような価値を提供する内容かもしれません。」

Adobe Advertising Cloudバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャであるキース イーディー(Keith Eadie)は次のように述べています。「プログラマティックは、数千のwebサイト、アプリ、コネクテッドTVの在庫による広告機会とデータを組み合わせて、よりパーソナライズされ、関連性の高い手法でブランド企業が消費者にストーリーを伝えることを可能にしました。」

これまでサイロ化していたマーケティング技術と広告技術をつなげることが変革の鍵となります。分析、データ管理プラットフォーム(DMP)、デマンドサイドプラットフォーム(DSP)、顧客管理ツール(CRM)は、デジタルマーケティングプログラムの成功において不可欠な要素です。業界が成長を続ける中、適切な技術を最大限に活用することが可能な、信頼できる独立系パートナーを持つことが重要です。

業界は成長し続けています。今年は、デジタルビデオ広告予算の70%以上とディスプレイ広告の80%以上が自動化されたチャネルを通じて購入されると予測されています。自動化されたソフトウェアを通じて購入された従来のテレビ広告は、2017年に30億ドル、2018年から60億ドルに倍増すると予想されています。

 

人工知能の役割

市場はますます拡大しており、広告主は競争力を維持するために新しいテクノロジーを活用しなければなりません。アドビのプログラマティック広告ソリューションは、Adobe Senseiを活用しています。Adobe Senseiは、機械学習を活用してユーザーをより深く理解できるよう支援します。

「データ、技術、AIは、一人一人に対するメッセージをより的確にするのに役立ちます。」とウィークスは述べています。

イーディーは「通常、マーケターが設定するゴールに対して最高の指標を提供するのがどの種類の広告かをキャンペーンの途中で理解しますが、Adobe Senseiのアルゴリズムは広告を自動的にリダイレクトします。私たちはAdobe Senseiチームから多くのモデルを取得し、それらをAdobe Advertising Cloudプラットフォームと統合し、顧客最適化のパフォーマンスを高めています。」と述べています。

マーケターは広告をよりパーソナルにすることもできます。ダイナミッククリエイティブ最適化ではディスプレイ広告や検索連動型広告用の柔軟性の高いクリエイティブで顧客をターゲティングすることが可能です。サイトの行動、顧客およびパートナーのデータ、およびサードパーティーの人口統計データに基づいて、リアルタイムでパーソナライズされています。自動化されたソフトウェアを使用して購入されたプログラマティックTV、アドレサブルTV、オーバーザトップ(OTT)広告は、広告主がパーソナライズしたクリエイティブをブランドキャンペーンに使用することを可能にします。

 

課題に取り組む

こうした進歩にもかかわらず、プログラマティック広告には、効果とパーソナライゼーションを実現する前に改善すべき課題がいくつかあります。

イーディーは、以下のように述べています。「近年、業界は2つの重大な課題に直面しています。1つ目は、詐欺やロボットやブランド企業が予算をかけて広告を配信する、人間以外のトラフィックです。2つ目はコンテンツの品質とブランドの安全性です。」

広告詐欺によってプログラマティックには、信頼性の問題が生じています。最近のある調査では、今年は160億ドル以上の被害がブランド企業に及ぶ可能性があると予測されています。

アドビは、Adobe Advertising Cloudの技術と第三者の不正防止技術の両方を活用して、階層化された方法で人間以外のトラフィックの問題に取り組んでいいます。また、DSPは、信頼できる第三者によって不正と判断されたトラフィックが自動的に払い戻されることを保証することにより、詐欺行為が顧客にとって問題ではないことを証明しています。

広告配信量が増えるにつれて、適切なコントロールが行われなければ、ブランドの安全性も課題になります。ブランドと全く関連性のないサイトに広告が掲出されることにもなりかねません。

「プログラマティックについて覚えておくべきことは、広告プレースメントを購入するのではなく、オーディエンスセグメントを購入しているという点です。これは、ユーザーが訪問する可能性のあるサイトについて注意を払う必要があることを意味します。」とウィークスは言います。

アドビは、広告主が不快なコンテンツの隣に広告を掲載しないようにする技術も活用しています。

「Webサイトやアプリのすべてのプロパティを手動でレビューすることから始まります。アドビのテクノロジーは、広告を掲載する前のwebサイトに不正な点がないかを判断します。また、主要なサードパーティーの技術とも連携しています。人的レビューと社内の技術や主要なサードパーティーのツールを連携させない人もいますが、アドビは、ブランド企業が顧客との信頼関係を維持することが非常に重要であることを理解しているため、その作業を行っています。」とイーディーは説明します。

スマートフォン、タブレット、デスクトップPC、さらにはテレビなどのオフラインのフォーマット上でもユーザーを追跡して識別するためのアプローチである、クロスデバイスまたはクロスチャネルのターゲティングが新たな課題となります。しかし、Adobe Advertising Cloudのクロススクリーンプランナーのようなソリューションは、あらゆるスクリーンにおいて、広告主がユーザーに関連性の高い広告を適切な頻度で表示できるように支援します。それにより、ユーザーが広告攻めに遭うことなく、関心を抱くように働きかけます。

 

未来はプログラマティック

プログラマティック広告が進化するにつれて、有用な情報を有意義な方法で消費者に提供することが一般的になっていきます。

イーディーは以下のように述べています。「過去数年間にわたって『戦術的時代』に存在したプログラマティックは、配信に重点を置いた機能に注力していると思います。しかし、今後2~4年の間に、ソフトウェア能力がプランニングと測定にも拡大し、さまざまな在庫タイプやメディアチャネルに予算を割り当てる機能が追加され、信頼できるROIを実行、測定し、プランニング期間にインテリジェンスを提供するという、これらすべてを好循環に回す『戦略的時代』に移行します。」

今後の展開に伴い、これらのメリットはオンライン広告の枠を超えて、従来のオフライン媒体にまで拡大していきます。Adobe Advertising Cloudは、リニアTV、屋外デジタル、車載用デジタルオーディオなどを実現する際にすでに役立っています。

「将来、広告主はモバイル、デスクトップ、さらにはテレビまで、カスタマージャーニーを通じたメッセージを効果的に管理することができるようになります。これは不要な広告をなくすことで広告主に利益をもたらすだけでなく、無関係の広告で消費者が困惑しなくなるという利点もあります。」とウィークスは語りました。

 

アドビ35周年を記念したイノベーションに関するブログ連載はこちらからご覧いただけます。

 

この記事は、2017/12/20にポストされたBeyond 3D, AR, and VR: Why the Next Big Revolution in Advertising May Be Getting You To Like the Ads You Already Seeを翻訳したものです。

デジタルアートに命を吹き込む #CreativeCloud

偉大なる絵画の巨匠たちはキャンバスや筆、絵の具を使って作品制作を行ってきました。一方、現代のアーティストは巨匠が使ってきたアナログツールだけでなく、デジタルブラシや洗練されたアルゴリズムなどのさまざまなテクノロジーも利用しています。紙やキャンバス上に物理的に絵を描く従来の方法だけでなく、デジタル上にアートを制作する方法はこれまでもありました。そして今、デジタルアートは、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)などのテクノロジーにより、再び物理的な空間に絵を描くという手法に回帰しつつあります。

 

デジタルアートの進化

「デジタルアート」の正確な起源は不明ですが、遡ると約50年前の興味深い事例にたどり着きます。1965年、ドイツ人アーティストのナーケ(Nake)は、部屋を詰め尽くすほど巨大なER 56コンピュータにアルゴリズムを入力して、パウル クレー(Paul Klee)の絵を数学的に解釈しました。ロンドンのヴィクトリアアンドアルバート博物館は後に、このナーケの作品を「当時の最も複雑なアルゴリズム作品」と評価しました。

アンディ ウォーホル(Andy Warhol)などほかのアーティストも同様に、コンピュータアルゴリズムを使ったアートを実験しています。ウォーホルは、1980年代にコンピュータの宣伝にデジタルアートを手がけました。

テクノロジーによってアーティストのワークフローも進化してきました。Adobe Researchでテクニカルアーティストを務める伊藤大地は、は次のように述べています。「かつて、アート活動はすべて紙から始まり、それをAdobe PhotoshopAdobe Illustratorといったデジタルツールに取り込んでいました。今でもアナログなアート制作は行いますが、デジタルアートの初期段階においてそれが現実的かつ唯一の選択肢でした。他にも問題がありました。スキャン画像に大量のノイズが生じるため、線を消す必要がありましたし、初期の頃は解像度も高くなく、レンダリングなどの作業に多大な時間がかかり、1つの画像制作に数日かかることもありました。現在はデジタルツールを使わないと競争に勝ち残っていくことができません。」

 

アドビは、ピクセル画像、デジタルブラシ、VRでのペイントまで、デジタルアートの可能性を探求しています。

 

デジタルクリエイティビティの向上

アドビは、アーティストが活用できる拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、人工知能(AI)などのテクノロジーに取り組んでいます。

Adobe Researchのプリンシパルアーティストであるエリックナツキ(Erik Natzke)は次のように述べています。「AI、機械学習、ディープラーニングなどのテクノロジーの可能性を見出し始めています。必ずしもアーティストの答えとなるわけではありませんが、制作プロセスにおいて強力なサポーターとなり、コラボレーションを推進する情報を表示したり、コントロールすることができます。」

エリックは、自然言語処理とAIを使ってデジタル画像の色や構成をより繊細に変更する方法を紹介しています。「評価が難しいのですが、人がどういった作業を繰り返し行いたいか、そして制作プロセスにおいて何が何新たな意味を与えるかを学ぶことができます。それにより、制作で使用するツールについて悩む時間を減らし、制作しているコンテンツについてより深く考えられる時間ができるようになります。」

テクノロジーと人間の創造性との融合によりアートの限界にどこまで挑戦できるかを示す、Wetbrush、Project Dali、Playful Paletteなどのアドビのプロジェクトを新しいテクノロジーが支えています。

 

Wetbrush

絵画は、画家が絵の具に筆を浸し、それをキャンバス上で動かし、思い描いたイメージに合わせて色を重ね合わせていくことで、命が吹き込まれ、完成します。もし、全く同じ体験がデジタルの世界でも実現できるとしたらどうでしょう。

Adobe Wetbrushは、この概念そのものを探求するテクノロジーです。Wetbrushは、物理ベースのブラシと粒子シミュレーションにより、筆圧対応のタブレット上で油絵を再現します。アーティストは3Dで絵を描くことができます。

Adobe Researchのプリンシパルサイエンティストであるネイサン カー(Nathan Carr)は次のように述べています。「Wetbrushの開発におけるアドビの目標の1つは、自然界での人間の直感をコンピュータに反映できるシステムを構築することでした。非常に細かいうねりや、隆起、凹凸を表現するほか、それを3Dプリントして自然光の効果を加えることもできます。」

その結果、デジタルアーティストにとって、より自然なブラシストロークの角度、筆圧、長さに対応する表現力のある筆運びが可能になりました。

Wetbrushは筆圧対応のタブレット上で油絵を効果的に再現することを探求するAdobe Researchのプロジェクトです。

 

Playful Palette

アーティストにとって、自然に絵を描くことができるだけでなく、デジタル上でも色を自由にブレンドできることも重要です。デジタルメディアでは多くの色が使用できますが、標準のカラーツールには色をクリエイティブにブレンドできないものもあります。

2017年のAdobe MAXのSneaksで初めて紹介されたPlayful Paletteを使えば、プロのアーティストも初心者もさまざまな色を自然に試すことができます。

これは、デジタルペイントプログラムのカラーピッカーインターフェイスで、油絵と水彩画のパレットから直感的に色を引き出すだけでなく、デジタルで拡張させることも可能です。Playful Paletteによりアーティストは、絵を描きながら簡単に色を混ぜることができ、さらに色を「分離」させることもできます。

エリックは「Playful Paletteは、アナログ空間、既存のデジタル空間だけでなく、作業を最初からやり直すような場合にも、全体に対して効果を与えるようなコントロールをアーティストに提供します。」と述べています。

 

Project Dali

Project Daliは、スクリーンを超えた没入型のデジタルペインティングを可能にします。

アドビのデザインエバンジェリストであるカイル ウェブスター(Kyle Webster)は次のように述べています。「固形物のない空間で絵を描くことを想像してみてください。描いたものが目の前に浮かび上がり、その周囲を歩き回ることもできます。別の何かを描いて重ねることもできます。このすべての作業を3D環境で実現します。」

Project Daliによりアーティストはカスタムブラシを使って、歩き回りながら三次元空間の中で制作を行うことができます。

 

Project Daliは、アーティストがカスタムブラシを使って3D空間で制作できる没入型の描画体験を提供するテクノロジーです。

 

可能性に触れただけ

こうしたすべての素晴らしい変化により、今後何が起こるのでしょうか。カイルは、趣味としてのデジタルペインティングが一般的になると考えています。

カイルは次のように述べています。「デジタルペインティングはもっと利用しやすいものにならなければなりません。趣味で楽しむ人はデバイスやソフトウェアに多大なお金をつぎ込むことはできません。これからは、商業目的の人だけでなく、自分のために趣味として楽しむ人の作品を目にする機会も増えると思います。」

テクノロジーによる描画体験は今後ますます進化し、現在の私たちの想像を大きく超えていくと推察しています。

カイルは次のように述べています。「今後5年間で、1,000以上のタッチポイントに反応するデバイスやスクリーンが登場し、それらのタッチポイントをすべて同時に読み取ることで、遅延を感じないバーチャルペインティングが実現するかもしれません。私たちはまだデジタルアートの可能性に触れただけに過ぎません。」

 

アドビ35周年を記念したイノベーションに関するブログ連載はこちらからご覧いただけます。

この記事は、2017/12/13にポストされたBringing Digital Art to Lifeを翻訳したものです。

アニメーションの進化: 紙、デジタル、3D、ライブストリーミングへ #CreativeCloud

アニメーションはこの40年で大きく変わりました。もともとアニメーターは紙に描いていましたが、これは時間もコストもかかるプロセスです。

アドビのシニアプリンシパルサイエンティストであるデイヴィッド シモンズ(David Simons)は次のように述べています。「1秒間に24枚もの絵が必要となるアニメーション制作に必要な作業量は、途方もない量であることは明らかです。また、動きを巧みに描き、キャラクターに命を吹き込むためには熟練のスキルが必要です。」

アニメーションにおける最初の革命は、コンピュータ生成画像(CGI)によるデジタルの到来でした。これらの新しいアニメーションツールにも課題はありました。使い方が複雑で、コンピュータのメモリ不足によりレンダリングや再生時間が制限されていました。しかし、状況は一変しました。デジタルアニメーションは急速に進歩しています。現代のアーティストは、デジタル上で、これまで紙に描かれていたものと同じくらい美しい作品をはるかに短時間で制作することができます。

テクノロジーと人間の創造性との融合は、メディアのさらなる進化に貢献しました。

Adobe After Effectsの一部として2015年にリリースされたCharacter Animatorは、アニメーターの創造性を高めただけでなく、重要な業界マイルストーンを築きました。Character Animatorによりデザイナーは2Dキャラクターに命を吹き込むことができます。プロのアニメーターやデザイナーは、Adobe PhotoshopAdobe Illustratorでレイヤー分けしたキャラクターを作り、これをCharacter Animatorのシーンに取り込み、キャラクターの動きをWebカメラの前で演じて、リアルタイムでアニメーション化することができます。

アニメーターは、自分の表情をキャラクターに反映させ、現実の世界により近いアニメーションを作ることができます。

Character Animatorは、Webカメラを使って、つり上げた眉毛や唇の動きなどの顔の表情だけでなく、頭の動きを追跡します。また、PCのマイク機能を使って声を録音します。アニメーター、俳優など、Webカメラの前にいる人が驚いたり、楽しんだり、怒ったりすると、キャラクターも同じように動きます。繊細な表情もすぐに反映され、簡単なキーボード操作で録音した会話や他のアクションと組み合わせることができます。

現実とリアルタイムの要素をアニメーションに取り入れることで、より魅力的なキャラクターを作成できます。

 

TVでのライブアニメーション

アニメーションの次の波はすぐそこまで来ています。ライブストリーミングは、Character Animatorの革新的な新機能です。アドビは『ザ シンプソンズ』制作チームからその人気番組の生放送制作を提案され、Character Animatorが2016年5月の放送で注目を集めました。

『ザ シンプソンズ』制作チームはAdobe Character Animatorを使って、3分間の生放送を実施しました。

デイヴィッドは次のように述べています。「制作チームは『ライブキャラクターアニメーション』というキーワードをオンラインで検索してアドビを見つけたようです。」

『ザ シンプソンズ』のアニメーションチームは、リアルタイムで電話に答えるホーマー シンプソンを主役とした生放送の回を作成したいと考えていました。

番組初となる生放送で、ホーマーはその日の出来事について語り、ファンから寄せられた質問に直接答えました。ホーマーの声を担当するダン カステラネタ(Dan Castellaneta)がライブでパフォーマンスを披露し、Character Animatorがリアルタイムのリップシンクとキーボード操作によるアニメーション制作の実現を支援しました。

『ザ シンプソンズ』のコンサルティングプロデューサーであるデイヴィッド シルヴァーマン(David Silverman)氏は次のように述べています。「Character Animatorは非常に扱いやすいツールでした。柔軟性があり、処理も速かったです。すべてが完璧に進みました。」

Character Animatorは、Netflixのオリジナルトーク番組「Chelsea」や人気トーク番組「The Late Show with Stephen Colbert」などの他のTV番組でも主役になりました。アニメ化されたドナルド トランプやヒラリー クリントンが、2016年米国大統領選挙期間中の「The Late Show with Stephen Colbert」に出演しました。

「Chelsea」のリードアニメーターを務めるキャサリン イザベル ウェーバー(Katherine Isabelle Weber)氏は、このツールをソーシャルメディアで使用する可能性について高い関心を示しています。

キャサリンは次のように述べています。「私たちは放送されることのないデジタルコンテンツを大量に作っています。Character Animatorのようなツールは、楽しいキャラクターを使って直接視聴者に語りかけることができる点が素晴らしいと感じています。また、番組により多くのアニメーションを取り入れることができ、実写コンテンツとは別のデジタルアニメーションアイデンティティを提供します。」

Character Animatorは絶えず進化しています。一例を挙げると、2017年4月版リリースでは、ワークフローが簡素化され、ユーザーは動的な全身歩行アニメーションの作成、リップシンクの精密な調整、および改善されたワークスペースインターフェイスの利用が可能になります。

アニメーターとすべてのクリエイターに影響を与える変化です。

アドビの製品管理担当シニアディレクターであるビル ロバーツ(Bill Roberts)は次のように述べています。「アニメーションは、時間と手間がかかるものだと考えられてきました。従来のアニメーション制作手法では、納得のいく仕上がりを得るまでに多くの時間を要します。感情の表現や動きを伝えることは難しく、急いでデザインをすると大事な『間』が台無しになるリスクもあります。Character Animatorはアニメ制作の現場において革新的なツールです。」

 

機械学習が不可能を可能に

2017年のマーケティングバズワード「機械学習」は、アニメーションの分野でも重要な役割を担っています。機械学習は、コンピュータに人間の知能を真似させ、予測モデルを作る人工知能(AI)のひとつの形態です。このテクノロジーでは、コンピュータがデータをより多く取り込むほど、アニメーションはよりインテリジェントに、直感的に、効率的になります。

Adobe Senseiは、多くのアドビ製品に統合された機械学習とAIの機能であり、Character Animatorにも組み込まれています。たとえば、自動リップシンク技術では、音声を聞き、正しい口の形をリアルタイムで自動的に選択して、キャラクターのアニメーションを作成します。

デイヴィッドは次のように述べています。「このプロセスには機械学習が使われています。この製品は、66種類の音素(単語を区別するさまざまな音)を聞き分け分析し、再現する口の形を割り出します。」

アドビの継続的なイノベーションにより、アニメーションは見る人を楽しませ、引き付けます。

 

これらの機能はすぐにさらなる進化を遂げます。今年のAdobe MAXのSneaksで紹介された、Adobe Senseiのインテリジェントサービスを活用しているProject Puppetronでは、アニメーターはアートスタイルと顔の写真を統合できます。これにより、アニメーターは、Character Animatorですぐに使用できるパペットを作成することができます。

デイヴィッドは次のように述べています。「Project Puppetronは、Adobe Senseiテクノロジーを使用して、アートスタイルを自動的に選択し、他の顔に適用します。Project Puppetronにより改善されるパペットアニメーションでは、自分の顔写真などのサンプル画像も使用可能です。画像や写真は、好みのグラフィックスタイルに合わせて調整され、表情に合わせてアニメーションがリアルタイムで作成されます。」

Stylized Facial Animationは、デジタルアニメーションにおけるもう1つの素晴らしい進歩です。Project Puppetronと同じテクノロジーを使用して、入力スタイル(現在は顔)を自然な見た目でビデオに適用できます。

これらの例が示すように、機械学習はアニメーションの見た目や雰囲気をより現実に近づけることができるので、クリエイターはこれまでよりも簡単に現実の世界をアートに反映させることができます。

 

イノベーションに対するチームでのアプローチ

これらのすべての進歩はアドビにおけるイノベーションへのチームでの取り組みの結果、実現しました。

デイヴィッドは次のように述べています。「私の所属する製品開発グループは非常に小規模ですが、Adobe Researchのスタッフと密接に協業しています。すべてのキャラクターアニメーションの作業は、Adobe Researchと最新プロダクト開発チームとのコラボレーションがきっかけで生まれました。チームとの協業はイノベーションのための有意義な手段です。」

こうしたコラボレーションの結果、2018年のAdobe MAXのSneaksではどのような新技術が発表されるのでしょうか。

デイヴィッドは「フルボディトラッキングの研究が進んでいます。これらのアルゴリズムは、一般的なカメラでもフルボディトラッキングができるほど、精度が向上しています。今後、アニメーションそのものの見た目が大きく変わるかはわかりません。しかし、クリエイティブのプロセスは、より多くの人がより簡単に利用できるように変化していくと思います。私は、より多くの人が新しく現代的な方法で従来のアニメーションを制作できるようにすることに高い関心を寄せています。」と述べています。

アドビ35周年を記念したイノベーションに関するブログ連載はこちらからご覧いただけます。

この記事は、2017/12/11にポストされたAnimation Evolution: From Paper to Digital to 3D to Live Streamを翻訳したものです。

キャリアの成功は、さまざまな仕事を体験することから #AdobeLife

HarunaKaji

大学を卒業するまでには、卒業後の明確なプランを持つことが期待されます。多くの学生は自分の考えを持っている一方で、選んだ道を進んではみたものの、本当にやりたいことではないと気づくこともあります。何がやりたいか分からない学生もいます。キャリアをスタートさせたばかりの段階で、本当にやりたいことなど果たして分かるのでしょうか。

アドビは、インターンシップや入社後の研修プログラムに力を入れて取り組んでいます。インターンや入社後の研修を経て、大学在籍時に描いていたキャリアプランを変更した社員も存在しています。アドビ ジャパンのデジタルメディア ビジネス本部でチャネルアカウントを担当する加地悠林がその一人です。

加地は東京の大学で国際関係学を専攻後、ペンシルバニア大学で修士号を取得、その後日本で法務博士号を取得しました。「日本の場合、コンサルティング企業に勤めて会社組織を勉強することが、起業してCEOになる最短の近道とされています。ですから、卒業後は買収やコンプライアンスを専門とするアメリカのコンサルティング会社に就職をする計画でした。」

その計画を達成するために彼女がまず望んだのが、コンサルティング会社の対象となる企業で、社会人としての経験を積むことでした。そこで、アドビでのインターンに応募することにしたのです。この選択が、当初希望していた「コンサルティング企業への就職」という計画を大きく見直すきっかけになりました。

「アドビでのインターンを通して、ビジネスの土台はセールスとマーケティングにあることを学びました。アドビだからこそ、私はこのようなことを学ぶことができたのだと思います。アドビには経験豊富なビジネスパーソンが多数在籍しており、最高の人材による学びの機会が与えられます。私にとって、この環境は非常に魅力的でした。」

インターンを終えて数か月後、加地はアドビの社員として入社しました。入社後、企業のさまざまな側面を学ぶために行われている1年間のローテーションプログラムの中で、人事、マーケティング、カスタマーサービス、エンタープライズセールス、社内セールス、アカウントデベロップメントなどの部署に配属され、経験を積みました。

「このようなローテーションプログラムは日本では非常に珍しく、新入社員は担当業務について発言権すら与えられないこともあります。アドビは社内の他の部門を経験するという、得がたい機会を与えてくれました。社員やチームにはそれぞれの文化があり、1年間のトレーニングを経て、あらゆるタイプの組織に適応する方法を学びました。」

現在、加地は日本の大手クライアントのチャネルアカウント担当として、パートナー企業と連携しながら商品マーケティングやコンテンツクリエーションをサポートしています。ローテーションプログラム期間に築いた人脈やそこで学んだ知識を活かしながら、今でも組織におけるリーダーとなることを目指しています。

「各部門のあらゆる業務を知ることで、企業を総合的に理解することができます。私は、どのような人が働いていてどのような仕事が行われているかを知っているからこそ、人との繋がりを作ることができると信じており、それらが私のビジネスを動かす助けになっているのです。」

アドビのインターンシップや新卒採用については、こちらをご覧ください。

デベロッパー向け技術情報を日本から発信します #AdobeIO

Adobe I/O

Adobe I/O デベロッパー ブログの立上げ

アドビの製品やサービスを統合したり、拡張するための技術開発者向けのドキュメントはたくさんありますが、残念ながら日本語のドキュメントはあまりありません。そこでこのAdobe I/Oデベロッパー ブログを立上げ、日本の開発者のための日本語の技術情報を発信していきたいと思います。これからお届けしていく最新情報や耳寄りなコンテンツが、デベロッパーの皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

Adobe I/Oについて

技術開発者のために開設されたポータルAdobe I/Oには、アドビの製品やテクノロジーに基づいてアプリケーションやサービスの作成、統合、拡張をするために必要なすべてのリソースがまとめられ、Adobe I/Oをゲートウェイにして開発に必要なドキュメントやSDK、APIなどの開発ツール、Adobe Cloud Platformに関する最新情報が入手できます。またAdobe I/Oコンソールにアクセスして、ツールを利用するために必要なアカウントを登録することもできます。

これらのツールを利用すると、Adobe Creative Cloud、Adobe Document Cloud、Adobe Experience Cloudという3つのすべてのクラウドにアクセスでき、複数のクラウドにまたがるワークフローを作成したり、カスタマイズすることができます。

Adobe I/Oポータル

Adobe I/Oポータルは、APIs、Open、Community、Showcases、Consoleという5つのカテゴリーで構成されています。

APIs

アドビのすべての製品のAPI、SDKやドキュメントを入手できます。そしてこれらを利用してモバイル、Webやデスクトップのアプリケーションを作成することができます。APIsはAdobe Creative Cloud、Adobe Document Cloud、Adobe Experience Cloudという3つのクラウドとAdobe Cloud Platformに分けられます。

Adobe Creative CloudにはPhotoshop CC、Illustrator CCなどの製品や、Adobe XD CC、Dimension CCなどの次世代ツールのデスクトップ版およびモバイル版を含むすべてのクリエイティブ製品が含まれます。

Creative Cloud SDKを使ってPhotoshopやIllustratorなどのCreative Cloud製品のプラグインを作成することができます。またCreative Cloud には開発者がパネルを独自に開発できる Common Extensibility Platform(CEP)拡張機能がサポートされているので、HTML5 および JavaScript を使用してカスタムUIパネルを作成し、製品に統合することができます。

Creative SDKを使うとモバイル、およびWebからCreative Cloudのコンテンツにアクセスしたり、Typekitでプレミアムフォントを追加したり、Adobe Stockのリソースにアクセスすることができます。Creative Cloudに接続されている製品間のワークフローをシームレスに実現できます。

Creative Cloud Storage APIは、Creative Cloudのコンテンツへのアクセス、変更、ファイルのダウンロードやアップロードを行うためのAPIです。APIは開発中ですが、Adobe I/Oデベロッパー ブログで最新情報をお知らせしていきたいと思います。

Adobe Document CloudにはAdobe Acrobat DC、Adobe SignとPDF Servicesがあり、Adobe Document Cloud SDKを使用してビジネス文書の処理を自動化し、ワークフローの高速化を実現することができます。

Adobe Experience CloudにはAdobe Analytics、Adobe Experience Manager、Adobe Campaignなどがあり、Adobe Experience Cloudを利用すると、キャンペーンの構築や広告管理など企業のデジタルマーケティングを支援するソリューションにアクセスできます。これらのソリューションはAdobe Advertising Cloud、Adobe Analytics Cloud、Adobe Marketing Cloudに分けられます。

Adobe Cloud Platformは各Cloudで共通に利用できるプラットフォームで、これにより製品同士における機能やデータ、コンテンツの連携を実現します。

またAdobe Cloud Platformは人工知能(AI)とマシンラーニングを統合したフレームワークであるAdobe Senseiを活用しています。Typekitの書体検索ビジュアルサーチはAdobe Senseiのサービスを初めて導入しました。

Adobe I/O EventsはAdobe Experience Cloud, Adobe Document Cloudにおいて非同期型のイベント駆動モデルのアプリケーションやワークフローを実現します。例えばAdobe I/O Eventsを利用して、Adobe Cloud Platform上のコンテンツやデータの更新をアプリケーションに通知することができます。

Adobe I/O RuntimeはApache OpenWhisk (http://openwhisk.apache.org/)およびnode.jsによる非同期型のイベント駆動モデルを採用したサーバーレスのプラットフォームです。Adobe I/O Runtimeを利用すると、サーバーのセットアップ、ロードバランシングや自動スケーリングなどの処理を行う必要がなくなります。

現在Adobe I/O Eventsではプライベートベータプログラムの参加者を募集しています。興味のある方はこちらからベータプログラム(英語)に申請をお願いします。

Open

XMP、PDFなどの公開された標準規格のドキュメントやGitHiubなどオープンソースに関する情報があります。

Console

こちらには製品やサービスを拡張、統合するために必要なAPIキーの取得と製品のSDKのダウンロードページがあります。

今後に向けて

これから各種SDKやAPIsの紹介、これらのツールを利用したサンプルプログラムの紹介、Adobe SenseiやAdobe I/O Eventsなどの最新情報をお届けしていきます。ぜひお楽しみください。

アドビシステムズ株式会社 研究開発本部

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投稿者

Kuniko Nagayama

アドビ 2018年 年頭所感

【2018年1月5日】

あけましておめでとうございます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 

2017年の振り返り

2017年は2016年にも増して、AI(人工知能)に関する話題がメディアを賑わせていた一年でした。厚生労働省が2017年6月2日に発表した人口動態統計によると、日本で2016年に生まれた子どもの数は、1899年に統計をとり始めてから初めて100万人を割り、少子化がますます深刻になっています。そのような背景から、AIや機械学習を活用して作業を自動化したり、一人当たりの生産性を向上したりするなど、減少し続ける生産人口を技術で補うことが急務になっています。

アドビは昨年、AI、機械学習のフレームワークであるAdobe Senseiを組み込んだソリューションをいくつも発表しています。アドビの考えるAIのアプローチは、日常的な単純業務の遂行から人々を解放するものです。お客様の視点に立って、人にしかできない作業に集中できるよう支援することを目的としており、人間の創造性をより高めるものとなっています。クリエイティブ業界のみならず、マーケティング業界にも貢献し、またオフィス内でやり取りされるドキュメントワークフローの簡素化によって、生産性の向上にも寄与しています。

また、アドビはお客様からのニーズに応えるべく、Experience Cloud事業のテクニカルコンサルティングに加え、今年からデジタルストラテジーグループという新組織を発足し、グローバルなノウハウと人材をベースとしたビジネスコンサルティングサービスも提供してまいります。消費者のコンテンツ消費量が増大し、コンテンツ提供のスピードと正確性がビジネスの成功に直結する現代において、従来の手法ではその流れに対応することは不可能です。そして、マーケティングデータからもたらされる知見は、ビジネスの未来を見通すためにより不可欠なものとなっています。このコンサルティングサービスは、日本のお客様に寄り添いながら、より迅速にそしてより少ない時間でビジネスの生産性を高めるお手伝いをするために発足しました。

 

2018年の目標

あらゆる市場で企業とお客様の間でデジタルタッチポイントが増え、顧客体験の向上は経営における重要課題となっています。アドビは、引き続きお客様の成長戦略に寄与するべくAdobe Senseiのイノベーションに支えられたCreative Cloud、Experience Cloud、Document Cloudの3つのクラウドソリューションの提供を通じて、企業の顧客体験戦略の推進を一層支援してまいります。

また、日本では働き方に関する価値観が大きくシフトし、さらに生き方改革の波も来ています。20世紀的な価値観であった物質的な満足度を測る世界は過去のものとなり、人とのつながりや社会的な貢献を通じて精神的に満たされることで幸福を感じる現代において、すべての働く人々にプライベートとビジネスとのバランスの取れた柔軟な働き方を提供することが社会的な課題となっています。アドビはこの課題に対しても、3つのクラウド製品群をフルに活用した業務改革を促すことによって、企業の働き方改革、生き方改革にもお役に立てると自負しております。

最後になりましたが、皆さま方のご健勝とご多幸、ますますのご発展をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

アドビ システムズ 株式会社 代表取締役社長

佐分利 ユージン

データドリブンな未来に備えるための準備 #ExperienceCloud

議論の余地がないほど、データには強大な力があります。特にマーケティングにおいて、データは企業の意思決定プロセスにとって不可欠です。しかし、多くの企業がデータを収集すればするほど、データを使ってどのようなアクションを起こし、ビジネスに最善の結果をもたらすためにデータをどのように活用すべきかという課題に直面します。

消火栓から水が噴き出すのと同じように、データは大量に溢れています。さらに拡張現実(AR)や人工知能(AI)などのテクノロジーが出現し、顧客に対するより深い洞察力を得られるようになりました。企業はこうしたデータの大洪水をどのように対処するかを学ばなければなりません。

データに勝るものなし

マーケティングの有効性を高めるには、データが欠かせません。顧客とブランドとの接点はほぼすべて測定可能であり、企業はデータを使用して、体験主導型のビジネスを構築しています。これは、私たちが目の当たりにしている最も重要な技術的変化です。

データを利用することで、組織は複数のチャネルで顧客を追跡し、その好みをより詳しく理解できるので、適切なタイミングで最適なオファーを提供できます。

モバイルアプリは特に効果的で、顧客が企業とどのように接しているかについて、デスクトップよりも多くの情報を提供します。その理由は、場所などの一般的な情報から、操作しているスマホ上の情報に基づいて、とある顧客の体験がこの先どうなるかの判断まで、多くの情報をスマホから入手できるためです。こうした可能性の開拓はまだ始まったばかりです。

最終的に、データは意思決定プロセスにおいて企業を支援し、マーケティング効果の向上とキャンペーンのROI改善のための効率化につながります。

データは多いほど有用ですが、データを適切に扱うシステムを適切に利用する必要があります。もちろん、膨大なデータを保管、保守および管理するには投資が必要になります。しかし、こうした支出は、データを顧客体験の最適化に使い始めればすぐに効果に表れます。Wyndham Hotels and ResortsやFranke Groupのような企業が提供している顧客体験を見れば、企業の価値に結びついていることが一目瞭然です。

企業は現在、かつてないほど多くのデータを利用できます。しかし、データを巧みに利用して顧客体験の向上に活かすことは、スプレッドシートに数字を並べるような簡単な作業ではありません。

新たなテクノロジーがデータドリブンマーケティングを改善

NetflixやAppleなどの企業は、AIなどの新しいテクノロジーを利用して、顧客とのエンゲージメントをさらに高めています。アドビもAIを利用して、顧客体験の向上を図っています。

AIは、マーケティング担当者がブランド企業と顧客の関わりを理解するためのデータの活用方法を変革しています。

アドビが投資するAI「Adobe Sensei」は、企業の事業運営および顧客のブランド企業との関係を改善します。

私たちは、Adobe Senseiとデータを活用して、顧客体験を最適化できることを非常に嬉しく思っています。アドビは顧客の活動に関する深い知識とディープラーニングの最新技術を融合させることで、より効果的にキャンペーンを実行できるアルゴリズムを作成することができます。

アナログな方法でカスタマージャーニーを追跡し理解することは困難ですが、AIによってこのプロセスを大幅に効率化できます。AIにより、すべてのデータを調べ、ブランド企業と顧客間のカスタマージャーニーのすべてのプロセスを網羅できるシステムが実現することで、どのような行動がビジネスに良い結果または悪い結果をもたらしたかを判別できます。こうした点において機械は優れています。

一部のブランド企業はすでに、AIを活用した実験で素晴らしい成果をあげています。。たとえば、Alexaの音声アシスト機能を搭載したBMWの車米国西海岸のホームセンター「Lowe’s」の店内で接客するロボット「LoweBots」、AmazonやAppleなどが提供するスマートホームデバイスです。

現時点では、AIほど主役ではないかもしれませんが、ARとVRも顧客とのエンゲージメントを高める素晴らしい可能性を創出します。

VRは、従来のデジタル体験をさらに拡張させます。たとえば、私は最近VRでバスケットボール観戦した同僚のTwitterをフォローしました。彼はVRでの体験を絶賛していました。このようなテクノロジーは、ブランド企業に独自の顧客体験を生み出す新たな方法を提供するだけでなく、今後の顧客との関係の向上に役立つデータを収集する新たなタッチポイントも提供します。

データドリブンな未来への準備

企業が顧客データを収集するタッチポイントを増やせば増やすだけ、データの活用してアクションを起こすことがこれまで以上に重要になります。データの成熟度は企業ごとに異なりますが、利用できるデータが多すぎるために苦労する企業は出てくるでしょう。

しかし、ある業界のリーダーは「より良いアルゴリズムよりも、より多くのデータを持っていることが重要」と述べています。データが一部の顧客体験の最適化に役立ち、ビジネスにおける基準となるのであれば、データを安全に保管し、それを元に展開するための最善の戦略を構築するまでの手間のかかるプロセスを耐えるだけの価値はあります。

真のデータドリブンな組織を構築しようとしている企業は、そのブランドおよびビジネス要件に適した方法でデータを利用することに注力する必要があります。実現したいことを1つ選び、それだけに集中してください。実現したいことを想像することは非常に簡単なことですが、そのすべてを実現できる手段と、利用できるデータを備えている組織はごくわずかです。

最終的に、データドリブンを実現できない企業は競争に勝てなくなります。今後数年のうちに、本当に優れた顧客体験を生み出すために企業が必要とするインサイトは今よりもさらに利用しやすくなり、膨大なデータがリアルタイムで収集され続けるでしょう。より多くのデータを利用できるほど、より良い結果になることは間違いありません。しかし、将来企業を成功に導くには、膨大なデータだけに依存するのではなく、顧客体験中心のビジネスの原動力として、データを機械学習およびAIと組み合わせて活用する必要があります。

アドビ35周年を記念したイノベーションに関するブログ連載はこちらからご覧いただけます。

この記事は、2017/12/11にポストされたGet Ready for a Data-Driven Futureを翻訳したものです。

 

ペーパーレスオフィスは実現できていますか? #AcrobatDC #AdobeDocCloud


アドビは、PostScriptやPDFから電子フォーム、デジタル署名、共同作業用のツールまで、デジタルパブリッシングの推進に貢献してきました。

書棚がファイルで溢れ、森林資源の枯渇が問題になったとき、私たちは代替手段として、効率的かつ持続可能で、整理整頓された「ペーパーレスオフィス」について考えるようになりました。このアイデアは今現在でも魅力的ですが、最新のハードウェア、ソフトウェア、接続環境が整備され、法律の改定や文化的な改革も起きたにもかかわらず、膨大なコピー用紙や大型のプリンタが現在でも多くのオフィスの夢の実現を阻んでいます。

ペーパーレスオフィスという発想は、PCの誕生とともに生まれました。その当時は実現するためのテクノロジーがありませんでしたが、今は違います。デジタルパブリッシングの登場により、山積みになった書類を処理する以外にも、情報の管理、持続可能性、保管、セキュリティ、共同作業および整理などの問題も解決できるようになりました。さらに、スマホ、PDF、電子フォームおよび電子署名もペーパーレスオフィスの実現を後押ししています。

もちろん、この概念は完璧なものではありません。たとえば、私たちは電子機器の使用のために、非常に多くの電力を消費しているという事実を認識する必要があります。また、作業環境によっては、全従業員にPC環境を提供することは実用的、経済的ではありません。それでも、書類からデジタルパブリッシング技術に移行することで大きなメリットを享受することができます。

FAXを廃止して、書棚を取り除くには絶好の機会です。アドビはデジタル製品により、企業のペーパーレス化の推進を支援します。

PostScriptやPDFから電子フォーム、デジタル署名、共同作業用ツールなど、アドビが推進するデジタルパブリッシング技術により、組織は紙に依存しないビジネスプロセスを構築することができます。

ビジネスプロセスの再構築を実現するツール

国際的な法律事務所Perkins Coieは、Adobe Signを利用することで、社内プロセスの合理化、時間とコストの削減を実現し、クライアントに提供する価値を高めています。
Adobe Document Cloudの上級法務エバンジェリスト兼弁護士であるダン ピュータボー(Dan Puterbaugh)氏は次のように述べています。「Perkins Coieにおける書類への署名のプロセスは、書類の追跡と管理の観点で非常に多くの時間がかかっていました。Adobe Signの使用により、契約締結時のデジタル署名にかかる時間を大幅に削減し、紙の使用を大幅に減らすことができました。」

Perkins Coieの最高情報責任者であるリック ハウエル(Rick Howell)氏は次のように述べています。「Adobe Signにより、複数の署名が必要な書類の作成にかかる時間が数日からわずか数分間に短縮され、多くの手間が省けるようになりました。さまざまなデバイス上でのデジタル署名を可能にする柔軟性は、すべての人、特にオフィス外にいる人の作業を容易にしています。」

これまでは面倒で厄介なプロセスであった、大容量のファイルを送信および追跡するプロセスも合理化できます。Acrobat DCを使用することで、移動中のファイルの送信、受信および追跡のすべてを同じプログラム内で実行できます。

アドビのグループプロダクトマーケティングマネージャであるリサ クロフト(Lisa Croft)は次のように述べています。「Acrobat DCを使えば、電子メールへのファイル添付に伴う面倒な問題が起きることなく、大容量のファイルを安全に送信および追跡できます。」

Acrobat DC経由でファイルを送信することで、誰がファイルを閲覧してダウンロードしたかが確認できるので、電子メール経由で送信するよりも安全です。

スマホのカメラも強力なツールです。スマホのカメラでフォームをキャプチャし、電子署名を追加して送信できるので、法律関係の重要な書類の署名から、子供の修学旅行の参加承諾書などの簡単な書類の署名まで、すべての署名プロセスが便利になります。リサ クロフトは次のようにも述べています。「このアプリを使うことで、わずか数秒で簡単に、あらゆる種類のフォームへの記入、署名、送信が可能です。」

ペーパーレスに移行する別の方法として、PDFの保存と編集を簡単にするDropboxとAcrobat DC間の連携を活用するという手もあります。

クライアントとのシームレスな共同作業を実現するツールに依存している広告代理店のワークフローを例としてご紹介します。

「Dropboxを利用することで、代理店およびその他のクリエイターは、プレゼンテーション資料、ビデオ、その他のアセットをいつでも、どこでもクライアントと共有することができます。」とクラフトは述べています。

たとえば、Dropboxを使用する代理店との作業で、作業中のプレゼンテーションとは別のバージョンをレビューに使用できます。また、同時にPR部門から同ファイルの共有を依頼された場合、編集不可と設定して資料を共有することもできます。

Dropboxコネクタを使用することで、PDFを開く、保存、作成、エクスポート、電子メールに添付するといった操作も可能です。Adobe AcrobatおよびReader DCで使用できる豊富なコメントツールを活用して、PR部門と共同でPDFに編集作業を行うこともできます。

クラウドストレージおよびセキュリティ設定により、不要な印刷を減らすこともできます。セキュリティ設定は書類のセキュリティの柔軟性を向上します。たとえば、許可設定をカスタマイズすることで、テキストの印刷、編集またはコピーなどユーザーの特定のアクションを有効または無効にできます。

これは、セキュリティ上のメリットになるほか、不必要な書類印刷による紙の無駄遣いを減らすことができます。

ペーパーレス移行によるメリット

ペーパーレスオフィスは、環境に大きなメリットをもたらします。
作家であり持続可能性に関する専門家でもあるジョン フリードマン(John Friedman)氏は次のように述べています。「平均的な米国の会社員は、年間1万枚の紙を消費しています。これは、30メートル超の松の木1本分に相当する量です。」

ペーパーレスオフィスは、紙の節約になるだけではなく、企業のセキュリティ強化、共同作業の推進、管理を効率化にもつながります。ファイルをクラウドに保存することで、書棚や収納スペースを減らすこともできます。書棚が減ることで、作業環境が改善され、さらにオフィススペースを縮小でき、費用のかかる社外の倉庫も不要になることから、不動産関連費も削減できます。

メリットを享受

ペーパーレスオフィスがもたらすメリットがこれだけあるのに、なぜその実現に近付いていないのでしょうか。その原因はNew Level Advisorsのリチャード ランドール(Richard Randall)氏が言う「習慣、惰性、抵抗」にあるようです。

しかし、この課題に取り組み、そしてそのメリットを享受する準備ができている方には、アドビのテクノロジーが今後も改革を支援します。

アドビ35周年を記念したイノベーションに関する記事はこちら(英語)からご覧いただけます。

この記事は、2017/12/8にポストされたHave You Achieved a Paperless Office?を翻訳したものです。