ビジュアルコンテンツに関連する権利とその基本 – その1 #AdobeStock

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このブログではシリーズで、弁護士 水野祐 先生(シティライツ法律事務所)に監修いただき、ビジュアルコンテンツの権利にまつわる基本についてご紹介しまていきます。ご存知のように、Adobe Stockで販売している写真やイラストなどの素材は著作権で保護されています。商業利用する素材にかかわる権利について詳しく知ることで、安心してストックフォトをご利用いただけます。

Rawpixel.com / Adobe Stock

Q : 写真やイラストを商用利用する際に注意すべき権利は、どのようなものがありますか?

A : 注意すべき主な権利は、著作権肖像権パブリシティー権商標権などです。

各コンテンツには、「著作権」のほか、人物写真であれば「肖像権」、また有名人であり顧客吸引力がある場合は「パブリシティー権」が生じます。会社やブランド、製品やサービスを特定できる名称、ロゴやシンボルを含む商品や看板などの被写体は、「商標権」で保護されている可能性があります。建物の場合は、施設や店舗内での撮影行為は管理者の管理権限で撮影が禁止されていることがあります。一方で、基本的に敷地外からの建築物の撮影に関しては問題なく利用できますが、美術的な建築物は著作権で保護されていたり、建築物によっては(立体)商標登録されていたりすることがあります。

ただし、撮影が制限されている建築物であっても、それにフォーカスしていない遠景の複数の建築物が一緒に写っているようなものまでは前記の保護や管理が及ぶものではありません。一般的にストックフォトは、被写体の個人が特定できる場合はモデルから許可を取得しています。また、商標に関してもその商標にフォーカスしておらず、例えば景色の中に小さくそれがただ映り込んでいるだけであれば問題にはなりませんが、写り方によっては商標権の侵害となる可能性もありますので、注意が必要です。

Rawpixel.com / Adobe Stock

Q : ロイヤリティーフリーとは何ですか?

A : ストックフォトのライセンスタイプには大まかに、「ライツマネージド(RM)」「ロイヤリティーフリー(RF)」 の2つが存在しています。

RM(ライツマネージド)は、作品を利用する用途、期間、媒体数や地域などから判断した「露出」の割合に応じてライセンス料が決まるもので、当初予定をしていた使用条件と異なる場合については追加料金が発生します。

一方で、RF(ロイヤリティーフリー)は、一度ライセンスを購入すると基本的には追加の使用料金を支払うことなく期間の限定なく、複数用途にご利用いただけます(もちろん利用条件の範囲内でご利用いただくのが前提になります)。

履歴が管理されているRMは競合他社とバッティングを避けるため、独占的に利用できるメリットもありますが、ライセンス管理の煩雑さが伴います。また、当初想定していた使い方から変わる場合、追加で発生するライセンス料を気にする必要もあります。一方、RFは独占的な利用をすることはできませんが、ラインセンス管理の煩雑さが少なく、低価格で入手できるため使いやすいモデルといえるでしょう。

pichetw / Adobe Stock

Q : ロイヤリティーフリーの素材を購入した場合、著作権も得たことになるのでしょうか?

A : いいえ。誤解されがちな点ですが、ロイヤリティーフリーの素材の著作権はコントリビューターに帰属したままであり、お客さまは著作権を買い取った(譲渡された)わけではありませんのでご注意ください。

StockRocket / Adobe Stock

今回は、コンテンツの権利の種類と、RM・RFの違いについてご紹介致しました。次回はストックフォトを実際に利用する際に注意すべき点についてご案内致します。引き続きご覧ください。ライセンス全般に関する利用条件など詳しくはAdobe StockのFAQでもご紹介しております。

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