ビジュアルコンテンツに関連する権利とその基本 – その2 #AdobeStock

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このブログではシリーズで、弁護士 水野祐 先生(シティライツ法律事務所)に監修いただき、ビジュアルコンテンツの権利にまつわる基本についてご紹介していきます。ご存知のように、Adobe Stockで販売している写真やイラストなどの素材は著作権で保護されています。商業利用するコンテンツにかかわる権利について詳しく知ることで、安心してストックフォトをご利用いただけます。

前回ご紹介した「ビジュアルコンテンツに関連する権利とその基本-その1」(コンテンツの有する権利の種類と、RM・RFについての概要)に続き、今回は実際にストックフォトを使用する際に注意すべき事項についてご案内いたします。

YakobchukOlena / Adobe Stock

Q :  ストックフォトは編集や加工をしても大丈夫ですか?

A : 著作者であるコントリビューターは「(著作権の中の)同一性保持権 *1」をもっていますが、一般的にストックフォトとして販売されているコンテンツの場合は、トリミングや色調の変更、切り抜きなどを前提に提供しているため、原則として編集や加工をしても問題ないことが多く、Adobe Stockも例外ではありません(Adobe Stockの利用規約である「追加条件」の第3.1.A 参照)*2。

ただし、「エディトリアル向け」と呼ばれるコンテンツは、報道目的に用意されており、原則として、変更は禁止されていますが、本来のコンテキストおよび意味を維持してあれば(追加条件の第3.4.B 参照)、技術的な品質の些細な調整(色調や輝度などの調整)、および些細なトリミングやサイズ変更程度であれば編集や加工をしていただける場合があります。

Gajus / Adobe Stock

Q : ストックフォトなら、どのような目的でも利用しても大丈夫ですか?

A : ケースバイケースです。Adobe Stockでは、違法であったり、中傷的な使い方は禁止しております。また、猥褻な態様で表示すること、写っている人物が政治や各種団体を支持していることを示唆するような使い方、成人向けビジネス、疾患、違法物質の使用など不道徳な行為への関与を示し、イメージを損なわせるような使い方はモデルやコントリビューターからのクレームにつながる可能性があります (追加条件の 第4.4.1 参照)。お客様ご自身をその写真のコントリビューターやモデルと置き換えた場合、その使われ方が不快に感じるものであれば、そのような使い方は避けたほうが無難でしょう。

fosupaksorn / Adobe Stock

Q : ストックフォトで気に入った素材があったので、それと同じ構図で別のモデルを用意して撮り直したいのですが問題ありますか?

A : はい、こちらは問題があります。ストックフォトのコンテンツの著作権はコントリビューターに帰属していますので、ストックフォトとして販売しているコンテンツの構図や表現方法を許諾なしに無断で模倣すること、また、トレースしてイラスト化することは、著作権の侵害にあたる可能性があります。ただし、Adobe Stockの場合、ライセンスを購入いただくと、複製や改変する事は許諾されていますので、そのような利用も可能となります。

Drobot Dean / Adobe Stock

Q : 透かし入りの画像なら無償で使って良いですか?

A : いいえ、透かし入りの低解像度画像は、ライセンス購入をご検討いただくために用意されているため、最終成果物でのご利用はお断りしています。ただし、ライセンス購入を検討するにあたってご利用いただく限りにおいては、90日間まで無料でご利用いただけます (追加条件の第 3.5.C 参照)。ついては、実際の制作物に画像を使用頂くためには、かかる画像のライセンスをご購入下さい。当然のことですが、ライセンス購入せず、透かしを外してコンテンツをご利用いただくことは禁止されています。

vege / Adobe Stock

[注釈]

*1 同一性保持権:著作者が著作物の完全性を保持することを主張できる権利で、著作者の意向に反する作品の変更、修正、トリミングなどの改変を禁止することができます。

*2 作品の使用制限について詳しくは、Adobe Stock 追加条件の使用制限事項をご確認下さい。また、Adobe Stockをご利用の際にはアドビ一般利用条件をご覧ください。

今回は、コンテンツを実際に使用する際の注意すべき点についてご紹介いたしました。次回はSNSなどでのストックフォトの使用についてや、商標にまつわる注意事項についてご案内致します。引き続きご覧ください。ライセンス全般に関する利用条件など詳しくはAdobe StockのFAQでもご紹介しております。

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