アドビ社内の創造的課題解決者 #アドビ教育 #創造的問題解決

BY 公開

デジタルメディア事業部門で働く、独立心旺盛でイノベーティブな人々

あらゆるものの自動化が進む現代、創造的課題解決スキルの獲得は、学生が社会に出て成功するために不可欠なものとなりつつあります。創造的に課題を解決できる人材とは、自主的に学ぶことができ、リスクをとって課題に挑戦し、辛抱強くやりぬく力のある人たち、いわゆる「ソフトスキル(人的技能のこと。ハードスキル=定型的な技術的技能の対義語)」に優れた人たちです。

しかしながら、今年アドビが発表した「学校現場における『創造的問題解決能力』育成に関する調査」によると、学校は学生に対しそのようなスキルの育成を十分にできてはいません。今、学校で学生たちが学んでいることと、未来の労働力に求められているスキルが乖離している原因には、必要なテクノロジー、リソース、トレーニングへのアクセスが不足していることも含まれます。

アドビはこの課題解決に注力しており、小中高校の学生が年額492円(税抜)でAdobe Creative Cloudコンプリート版にアクセスできる新プラン「Adobe Creative Cloud小中高校向け/教育委員会向けユーザー指定ライセンス」を発表しました。プレミアム機能と追加機能を組み合わせた「Spark for Education」を小中高校および高等教育機関向けに無償で提供することも発表済みです(現在は米国、英国、オーストラリアのみで提供)

創造的問題解決能力に関する調査を担当したテーシー トローブリッジ(Tacy Trowbridge)はこう述べます。「この世界は着実にデジタル化しており、学生はそこに参画し、創造し、成功したいのです。アドビのツールは、彼らにそういったビジョンを具現化するための力を与えます。」

私も、優れた創造的問題解決能力が学生に恩恵を与えることに疑いを持ちませんが、このスキルは、未来の社会人だけでなく現役の私達にも欠かせないものだと考えています。

従業員であると同時にリーダーでもある私の立場からしても、自分のチームに欲しいのはそういうスキルを持った人材です。既存の枠組みにとらわれない思考ができ、ドクター スース(有名な米国の絵本作家)の名言「右を考え左を考え、それから下のことも上のことも考えよう」を実践できる人たちです。アドビの設立も継続的な成長も、独立心が旺盛で、イノベーティブで、知的探究心にあふれ、やりぬく力をもち、決して諦めない、そういった特性をもつ個々の従業員抜きではあり得ませんでした。アドビのイノベーティブな社員を数名ご紹介しましょう。

ステファノ コラッサ(Stefano Corazza)は、イマーシブ メディアチームの責任者です。彼は創造的な課題解決能力を、学校で教わるのではなくサバイバルスキルとして身に着けました。

イタリアのパドヴァ大学での数学のクラスの初日、教授が400名あまりの学生たちに修了できるのは1/3だけだと宣言したときのことを振り返り、彼は「左を見て、右を見て、このなかで1人しか生き残れないという、厳しい規律と淘汰がそこにあることに気づいたんです。」と述べています。そこで彼は統計的な分析によってどんなテーマからどんな問題がテストに出題される可能性が高いかを割り出し、そのテーマを選択的に学ぶことにしました。数学をもってして数学の単位を取得することができたのです。

「大学卒業まで生き残った僕たちに共通しているのは『オーケー、これは守るべきルール、でもこっちはうわべだけのルールだな。じゃあこの縛りを、ルールを破らず打開するには?』と考えるマインドセットなんです。」

彼は機械工学とコンピュータービジョンの分野で博士号を取得しています。

ステファノは、アドビでAR(拡張現実)体験を作り出すためのツールとテクノロジーの開発を統括しています。彼の仕事は、人々が現実をどのように体験するかに挑戦することです。だからこそ彼は、「横向きに泳げる」ような人材を求めていると言います。

「成功するための独自ルールを頭のなかに作り上げてしまっている人も中にはいます。同じことでも、もっと頑張りさえすれば良い方向に進むだろう、というような考え方です。しかし、時には前ではなく、横に進むのが解決法だったりするんです。」

採用面接のとき、そういった資質を確認するために、彼は会話をわざと脱線させ、関係ない質問をして候補者がどのように「プロセスのなかで泳ぐ」のかを見るそうです。創造的な課題解決者はそうでない候補者と比べて会話が横道に逸脱=泳ぐことに抵抗がないといいます。

Adobe Document Cloud エンタープライズプロダクトマーケティングを統括するジェシカ ウォーターズ デイビス(Jessica Waters Davis)も、チームに採用したいのは創造的な課題解決能力を持った人材だと語ります。

「課題解決にあたりどんな思考モデルとプロセスをとるのかを知りたいんです。採用面接では、なにかに挑戦し失敗した経験について聞きます。なぜなら人は成功よりも失敗から多くを学ぶから。そういった経験から学び、発展させて新しい何かを生み出せる才能、それが私が探しているものなんです。」

ステファノと違い、ジェシカはワシントン州タコマのピュージェットサウンド大学という小さなリベラルアーツカレッジ出身です。経営の学位を取得しましたが、演劇、心理学、哲学といった他の分野も履修していました。こういった教育環境を通じ、多面的な思考能力という、顧客と直接接することの多い彼女にとって不可欠なスキルを身につけることができたわけです。

「仕事の本質は、それが同僚であれ顧客であれ、人との関わりです。そこにテクノロジーが融合することで、すべてがピッタリとはまります。職場は、クリエイティブに考えなければならない機会と創造的な解決が必要な課題に満ちています。」

テーシーは、小人数のチームと少額の予算という制約のなかで、目の前に積まれた作業をこなす能力しかない人材を採用する余裕はないといいます。チームが重きを置く価値は、創造的な粘り強さなのです。

「絶えず行動するイノベーター、それが私が求めている資質のひとつです。欲しいのは、そこそこの現状に満足せず、周囲に新しい可能性や改善の余地を見いだせるタイプの人材です。世界を良くすることに個人的な喜びを感じるような人材。顧客にとってより良い世界を実現したい、取り組んでいる課題により良い解を発見したいと願っているような人材です。」と述べています。

テーシーが指摘するこういった資質は、社内のチームにとって必要なだけでなく、アドビという企業がイノベーションと成功を継続的に生み続けていくためにも欠かせないものです。

「私たちは、まさに未来を発明しようとしているのです。人々のコミュニケーションを支える新しい方法を模索しています。そうした中で、私たちは自社製品を見つめ直し、顧客とエンゲージする最良の方法について熟考を重ねなければなりません。そこに筋書きはありません。」

この記事は2018/5/7にポストされたAdobe’s Creative Problem Solversを抄訳したものです。

  TAGS