Adobe Live 2015 – Best of MAX 基調講演レポート「すべてがつながる、新しいクリエイティブの世界」

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CreativeSyncテクノロジーがつくる「すべてがつながる、新しいクリエイティブの世界」

2015年11月11日(水)に六本木の東京ミッドタウンホールにてAdobe Live – Best of MAXが開催されました。午前11時開始の基調講演から午後8時に終了したビアバッシュまで、1,000名を越える来場者を迎えて会場は一日盛り上がりました。

基調講演は、10月にロサンジェルスで開催されたAdobe MAXのキーノートを凝縮した内容で、日本法人社長の佐分利ユージン氏の冒頭の挨拶に続き、アドビの製品担当チームからまもなくリリース予定の次期アップデートの新機能紹介がありました。「すべてがつながる」をキーワードに、Creative CloudのコアでもあるCreativeSynテクノロジーによるデバイスとデバイス、デバイスとデスクトップ、デスクトップアプリケーション同士、そしてサービスとアプリの連携が強調された内容でした。

日本のユーザーに向けアドビのビジョンを紹介する佐分利ユージン社長
日本のユーザーに向けアドビのビジョンを紹介する佐分利ユージン社長

10月のMAXでは、Typekitへのモリサワフォントの追加が日本のユーザにとって大きなニュースとなりました。今回のAdobe Liveでも改めて紹介が行われましたが、株式会社モリサワ社長の森澤彰彦氏が自ら登壇して、何故このフォントが選ばれたのかといった話題を紹介するというサプライズがありました。両社の関係が大事にされているであろうことが強く感じられた瞬間です。

モリサワとアドビの関係について話す森澤社長(左)

モバイルデバイスの活用

基調講演で目立っていたのは、iPadが繰り返し登場していたことです。例えば、最初のデモではComp CCやPhotoshop Mixを使って作成したカンプをIllustratorに送るワークフローが紹介されました。

iPad Proが登場したことで、クリエイティブの現場でもタブレットが活躍する場面は増えてくるのかもしれません。アドビとアップルからの共同提案とも言えるこのような使い方が受け入れられるのか、今後しばらくの注目点になることでしょう。

Comp CCを使えばタブレットで簡単にカンプのアイデアを形にできる

MAXで発表された新しいモバイルアプリPhotoshop Fixの紹介として、顔のパーツを自動的に認識して表情を加工できる機能がデモされました。カジュアルな場面では、気軽で直感的に使えるアプリは楽しそうです。

自分の顔を弄るユニークなデモが笑いを誘っていた
自分の顔を弄るユニークなデモが笑いを誘っていた

タッチ対応したWindows PC

もうひとつ目立っていたのはWindows PCを使用したデモの数々です。次期アップデートでは多くのデスクトップ製品がタッチ操作に対応することが発表されています。いち早くタッチ操作に対応したIllustratorのデモでは、Surface Pro上でシェイプを操作する様子が紹介されました。

Suraface Proの画面にタッチしてIllustratorのワークスペースを操作
Suraface Proの画面にタッチしてIllustratorのワークスペースを操作

Premire ProのデモにはVaio Z Canvasが使われていました。撮影の現場で高性能な小型PCを使ってその場で確認という状況で、キーボード等が不要なのは確かに便利そうです。

Premire Proも次期アップデートではタッチ操作に対応する
Premire Proも次期アップデートではタッチ操作に対応することが紹介された

基調講演を盛り上げたゲスト

基調講演のオープニングアクトは、「テクノサウンド」と「映像」そして「パフォーマンス」の融合を表現する次世代型エンタテイメント集団SIRO-Aが登場しました。Adobe Liveのためだけに用意された映像も使われて会場の雰囲気を盛り上げていました。

CreativeCloudロゴ画像を手に持った板でキャッチ
CreativeCloudロゴ画像を手に持つ板でキャッチ

また、基調講演のゲストセッションには、株式会社もり代表兼クリエイティブディレクターの原野守弘氏が登場し、10 tips for creativesというタイトルで、クリエイターが心がけるべき10のヒントを自身の作例や体験を交えて紹介されました。

トップクリエーターとしての心がけについて語る原野氏
トップクリエーターとしての心がけについて語る原野氏

「まなべる」個別セッションと「つながる」ビアバッシュ

基調講演のあとはランチブレークを挟んで、Photo / DTP / Web / Videoの4つのトラックに分かれて合計19のセッションがありました。どのセッションも経験豊かな講師の話を熱心に聞く参加者で溢れていました。

Photo, DTP, Web, Videoに別れて、より専門的なセッションが行われた
Photo, DTP, Web, Videoに別けて、より専門的なセッションが行われた

イベントの最後にはビアバッシュが開催され、飲み物や食事を片手に様々なジャンルのクリエイター同士が大勢が歓談する楽しい時間となりました。基調講演では紹介されなかった新しい技術の紹介や、アドビおよびスポンサーからの豪華なプレゼントもありました。オンラインの中継も盛り上がっていたようです。

司会を務めたアドビの轟氏としおりさん
司会を務めたアドビの轟氏としおりさん
会場には多くの人が集まっていた
会場には多くの人が集まっていた
当選者には様々な景品が提供された
当選者には様々な景品が提供された

  AUTHOR

akihiro kamijo

アドビのコンサルティングチームでリードアーキテクトとして主にUIデザインプロジェクトに関わる。現在は独立してデザイン/開発に関連のマーケティング企画や情報発信、プロジェクト支援を行っている。