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大阪クリエイターの3時間バトルロイヤル!「Adobe #CreativeJam vol.3 in 大阪」

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photo: Kiyoshi Nishioka

2017年9月2日(土)、大阪が誇るランドマークの「味園ユニバース」にて「Adobe Creative Jam vol.3 in 大阪」が開催された。味園ユニバースはもともと、巨大キャバレーだった場所で、現在はライブ会場などを行うイベントスペースとしてフル回転中。映画『味園ユニバース』でご存知の方も多いかもですね。きらびやかでにぎやか、レトロでキッチュな内装は、日本、いやセカイに唯一無二の場所。

そんな大阪のカルチャーの聖地でアドビの「Creative Jam」が行われるなんてびっくりです。「Creative Jam」とは、2013年にスタートし、これまでに世界70都市以上で開催されてきたグローバルなイベント。クリエイターが2人1組のチームを組んで参加し、制限時間3時間の中で、当日発表されるお題に沿って作品を作り上げて発表を行います。テーマ発表からわずか180分間のJammingでプレゼンテーションまで自分たちで行い、最後は観客参加の全員投票にて優勝者を決定し表彰という過酷なスケジュール。参加クリエイターたちは、尊敬を込めて即興をする人=”Jammer”(ジャマー)と呼ばれます。

これまで日本では、東京でのみ開催されてきましたが、今回始めて大阪で開催されることに。グラフィック部門とモーショングラフィックス部門の2つが、ひとつのテーマで作品制作します!今回選ばれたのは、10組20名のクリエイター。

 【グラフィック部門】 

・株式会社人間 (http://2ngen.jp/
 ・電子工作ユニット「動いた。」(http://www.ugoita.com/
 ・Happi24Bros. ハピネス☆ヒジオカ(http://happihiji.blog100.fc2.com/ )& 大西崇督
 ・DAY WALKERS(wood&Jason Halayko)

【モーショングラフィック】

・バスキュール大阪 和田 教寧 & 会津剛(Bascule Inc.  https://www.bascule.co.jp/
・ヘル・ミッショネルズ 
北井 貴之 & 中山 健次郎(AID-DCC Inc. https://www.aid-dcc.com/) 
・YUKIBARON 上田 バロン(http://frlamemonger.com/) & 辻田 幸広(http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/faculty/tsujita-yukihiro/
・Egg 品川 悠樹 & 小林 諒(1→10 HOLDINGS, Inc. http://www.1-10.com/
・Command V 市井 義彦(http://www.command-c.com/) & 工藤 雄貴(http://www.mouse-chan.co.jp/
 
 このメンバーが作品を制作するテーマは..
「芸術は◯◯だ」。今も残る大阪のシンボル、太陽の塔を作った岡本太郎先生のお言葉からインスパイアされたテーマ!それでは3時間の制作がスタート!
まずはチーム内で作戦会議。ほとんどのチームが1時間ほどをブレストに費やし、残った2時間で写真撮影やイラスト制作などの素材作りに費やすようです。
ラップトップがないのでデスクトップを持ち込んだ人間さん
 電子工作ユニット「動いた。」は、自作したペンツールを持ち込んでドローイング!
ステンシルを制作
素材のための写真撮影もその場で

クリエイターのトーク

クリエイターが制作に打ち込んでいる間に、審査員となる一般のお客さまが入場します。このクリエイティブジャムを見守り、ジャッジする役割を果たしていただく皆様です。そのあいだ、活躍中のエキサイティングなゲストスピーカー4組が、Creative Talkを行います。
最初のトークは京都と東京に拠点を置くクリエイティブチーム「CEKAI」から代表でありクリエイティブ・ディレクターの井口皓太さんとグラフィック・デザイナーの三重野龍さんが登場。教義に「良いものを作ること」を掲げる”創造的秘密結社”がコンセプトで、京都の町家を改造したオフィスにクリエイターが集まって仕事をしています。
国宝・彦根城築城410年祭 プロモーションムービー「彦根に集え!」
井口さんが監督し、三重野さんが登場するタイポグラフィやグラフィックを担当した地方プロモーションビデオ『国宝・彦根城築城410年祭 プロモーションムービー「彦根に集え!」』。
続いては言わずと知れたフォントメーカー、モリサワさんが登壇。ファッションデザイナーの土居賢哲さんとコラボし、なんと文字のドレスを作ってしまったのだそう!
もともとの依頼は、イラストレーターの高橋由季さんが描いた文字のドレスを現実化してほしい!と土居さんにお願いしたこと。そのアイデアが…

このドレスに!色とりどりの文字が縫い付けられたドレスはこの世に一つだけ。会場を闊歩するモデルさんの姿が印象的でした。また会場ではモリサワブースもあり、しんにょうの座椅子や…
Adobe (Creative Cloud Community Mgr.)のShioriさん
文字のネックレスなど、モリサワらしい文字愛溢れる出店にお客さんも楽しまれていました。
 
 続いての登壇は、建築家/美術家の佐野文彦さん。文化庁文化交流使としてワールドワイドに活動し、建築のみならずアートやプロダクトデザインなども手がけるクリエイターです。ご自身で設計されたステンレスメッシュのファサードを持つ家や、東南アジアで現地の方と共同して木を切り倒して家を作ったことなど、エキサイティングなエピソードをお話してくれました。
そして、この味園ユニバースに拠点を置く、大阪発のアート集団「COSMIC LAB」が登場!独自に開発したオーディオヴィジュアルデバイス「Quasar」を駆使したライブを披露しました。
 
 と、ここで3時間が経過し、タイムアップ!全クリエイターが成果を発表します。
 
 「クリエイティブジャム」スタッフのポートレートを描いた「動いた。」
 ブレイクダンスも披露したwoodさん
 
日常漫画のようなHappi24Bros.
 
 そして優勝は、会場の投票によって人間さんに決定!
こちらが優勝作品。ヴィーナスは身体のとある部分を使って描かれています。
 おめでとうございます!
 続いてモーション部門へ。
 siriがAIしりとりをする「Command V」。
 
 バスキュール大阪による、会場のみんなが入力したメッセージで作るキーワード。
 YUKIBARONによるモーショングラフィックス
モーション部門の優勝は、インタラクティブなバスキュール大阪が勝ち取りました!
ほか モリサワ賞は、一般の方に、文字に親しんでもらえるベンダーになりたいということで選んだ「CommandV」さん。
Adobe賞は、この日のために3時間で作品を作る練習を7回もやったというEggさん。 
会場にはAdobeにちなんだケータリングなども用意され、関西のクリエイターたちがワイワイと交流を楽しんでいました。
本大会での制作作品は、クリエイターのコミュニティサイト「Behance」のクリエイティブジャムのページにて公開!→ 大阪 Creative Jamから出て来た作品はこちらから!

  AUTHOR

齋藤 あきこ

宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。