DESIGN JIMOTO Vol.1 @福岡 イベントレポート

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みなさんこんにちは!Adobe (Creative Cloud Community Mgr.)のShioriです。日本国内のクリエイティブコミュニティーを活性化させるため、いろいろなイベントを企画運営しています。

最近自分の仕事を通して、国内外のたくさんのクリエーター向けイベントに関わる中で、デザインというビジュアルコミュニケーションの力で一体何が出来るのだろうと、初心に戻り改めて考えてみました。そして、各地域、各地元に存在する社会的な課題への問題提起、問題解決を自分たちの信じるデザインの力で導き出すようなライブ感のあるデザインイベントが出来ないだろうかと考えたのをきっかけに、生まれたイベントがあります。

DESIGN JIMOTO PROJECT.

2016年2月28日に第一回目として福岡で開催したこのイベントについてレポートします。

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DESIGN JIMOTO とは?

日本全国、各地域に存在する社会的な課題や問題を、自分たちの信じる「デザインの力」で解決していくことを目的としたクリエイター向け「即興デザイントーナメント」です。
デザインの力によって、JIMOTOの社会的課題を解決すること。また作品を通して、各地固有の地元情報と、地元で活躍するクリエーターを世界に発信すること。この2つを実現することがイベントの目的です。
世界を相手にした、地元の人による地元のためのイベント。様々な課題をデザインの力で解決し、皆さんの”JIMOTO”を世界にアピールする。そんな機会を創造するために開催しました。

第一回目は、福岡発信

2016年2月28日、福岡にて第一回目のDESIGN JIMOTOを開催。福岡を代表して集まった、全国区でも有名なクリエイター(Jammer)8組16名が、当日発表されるお題にそって、”Jamming ( 即興パフォーマンス)” しながら、表現を競い合いました。
イベントは「Creation( 作る) + Presentation( 発表)」の二部構成。テーマ発表から制限時間わずか4時間(!)のJammingによって、制作から発表までを行いました。そして今回は、デジタルハリウッド福岡校 ご協力のもと実現したご縁で、デジタルハリウッドの在校生6組も参戦してくれました!

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Photos by PhotoRix

“Design”というコトバには多くの意味が含まれます。技法的な『デザイン作り』から『ねらい』『企み』そして『考案する』という意。今回のイベントはまさにデザインの意の通り、ビジュアルだけにとどまらず、課題の解決を『ねらい』として、完成させることが目的です。そのためにまずは事前の調査で、今福岡が抱える課題とはいったいどういうものなのか、リサーチの旅に出ました。。

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向かったのは九州ではおなじみのインフラの会社さんです。突然の訪問にも関わらず、イベントのコンセプトをご理解いただいた上で、地元の抱える様々な課題が上がってきました。そして、今回のイベントのテーマ(お題)が確定しました。

お題:外国人でもわかる「バス停」

日本に年間2,000万人を超える旅行者が訪れようとしています。
福岡も西のアジアの玄関口と言われるくらい、外国の旅行者を目にすることが増えてきました。
一方で、外国の方を受け入れるためのインフラが整備されているかというと…

そこで『外国人でもわかるバス停』のデザインを考案し、
旅行者が観光をする際の「不安」「わかりにくい」を解決してください。

…この課題、みなさんならどんなアイデアで解決しますか?

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この日、初めて出会うクリエイターと2人1チームとなり、制作に臨みました。各個性の化学反応が楽しみです。といいつつ制限時間は4時間!限りある時間の中で、思案中…

会場オープン!

Jammerの皆さんが鋭意制作の間、お客さんぞくぞくと会場入り。120名以上が来場しました。

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入り口では、アドビ ビデオ製品担当の古田(福岡出身)が差し入れてくれた、むっちゃんまんじゅうが振る舞われました。古田さん、感謝!

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福岡名物:むっちゃんまんじゅう

Creative Talks

Jammerの皆さんの制作は続きます。。その間、福岡県内で活躍中のエキサイティングなゲストスピーカー3名をお招きし、それぞれの携わっているプロジェクトについて創造力を掻き立てられるような、ワクワクするお話しをしていただきました。

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眞鍋海里さん(BBDO J West)参考サイト
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矢野修作さん(株式会社ディーゼロ
白川東一さん(空気株式会社) http://www.koo-ki.co.jp/directors/motohiro-shirakawa
白川東一さん(空気株式会社

本日のお題である、外国人でもわかるバス停。外国人がバスの乗り降りがわかりづらく問い合わせが多いという福岡の会社さんの提案から、自分たちの目線でみてもわかるユニバーサルデザインを考える。来場の皆さんにも、事前に「この課題、どう解決するか?」を一緒に考えてもらう時間を設けました。個々が考える「バス停」のデザイン…来場者の数だけ、アイデアがあります。

JAM終了&各チームのプレゼン開始!

ここでタイムアップ!4時間のJammingを乗り切り、各チームの作品が完成しました。ここから怒涛のプレゼンタイムです。

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バス停としての機能はあまり重点をおかず、「外国人が認識できるユニバーサルデザイン」をCreativityを重視した上で作ることが大枠の課題でした。期待をはるかに超えた斬新なアイデアも!なんてステキなんでしょう。インフラのデザインを再考しわかりやすくできれば、旅行者の行動範囲も広がります。特に地方では、鉄道よりもバスでの移動が柔軟であることは私たちも周知の通りですよね。これは福岡だけではなく、どのJimotoでも活きる課題。自分の土地に来てくれた来訪者に、思う存分楽しんでもらいたい。もっとこの場所の魅力を知ってほしい。どのチームも、そんな地元愛が感じられるプレゼンです。

地元の課題に真剣に耳をすます皆さん+私
プレゼンに耳をすます皆さん+私

計14チームのプレゼンは、Behanceプロジェクトとしてまとまっています。4時間で練り上がったステキなバス停、ぜひご覧ください!

 

授賞式

どれも甲乙つけがたいステキな作品ばかりでしたが、厳正な審査を行い受賞作品が決定しました!

ビジュアル部門 最優秀賞:ディーゼロ推しメン チーム(谷口亮さん・西村宗倫さん)

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モーション部門 最優秀賞:mtblanc チーム(村上ヒロシナンテさん・猪口大樹さん)

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ゲストからの特別賞 1/3: KOO-KIチーム(木綿達史さん・蛯子祐樹さん)

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ゲストからの特別賞 2/3: チーム即興(智原北斗さん・伊藤めぐみさん)

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ゲストからの特別賞 3/3:CGFM チーム(金内透さん・金内和子さん)

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学生賞:ママグロースハッカーズ チーム(高橋愛子さん・平石まりこさん)

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おめでとうございます!アドビからささやかな景品を送らせていただきました。

Winner’s Talk

イベント終了後、ビジュアル部門&モーション部門で優勝したチームに、より細かいディティールをプレゼンしてもらいました。彼らが短時間の間に何を考え、どうクリエイティブに落とし込んだか、作り方の紹介も兼ねた動画、必見です!

Visual部門 Winner:ディーゼロ推しメンチーム

Motion部門 Winner:mtblancチーム

 

まとめ

デザインの可能性を大いに感じられた1日でした。4時間という限られた時間の中で、課題についての施策を練り、ビジュアルに起こし、プレゼンを作り…既成概念にとらわれないさまざまなアイデアを提示してくれたJammerの皆さん、本当にありがとうございました!たくさんの方が地元の課題について考える機会になったと思います。アンケートでは、何人もの方から「次はJammerとして参加したい」という嬉しいコメントをいただきました。今回お客さんだったみなさんもウズウズしていたんですね。どのチームも来場の皆さんを引き込み、触発するパワーがあったということの表れだと思います。

 

初めての開催だったにもかかわらず、たくさんの方のご協力をいただいて、イベントは無事終了しました。この活動は全国にとどまらず、Adobe Globalから世界中にシェアされます。

次は、これをご覧になっている皆さんの街でも開催します!是非みなさんのアイデアを、作品を、そして愛するJimotoを、世界にアピールしましょう。

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