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MAXで発表したクリエイティビティとデザインの未来

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この記事は、2016/11/2 にポストされたMAX AND THE FUTURE OF CREATIVITY AND DESIGN (原文執筆:Bryan Lamkin) を翻訳したものです。

クリエイティビティに関する世界最大規模のカンファレンスであるAdobe MAXには1万人を超えるクリエイターが集結し、クリエイティビティとデザインについて情報共有やディスカッションを行い、コネクションを築きました。

世界的にデザインに対する意識が高まっており、製品がもたらすエクスペリエンスが重視されるようになっています。直近のState of Create調査では、回答者の大半が、クリエイティビティに積極的に投資を行う企業がイノベーションを産み出し、高い競争力を持ち、より優れたカスタマーエクスペリエンスを提供していると考えていることが明らかになりました。同時に、デバイスが飛躍的に増加し、高品質でパーソナライズされたエクスペリエンスに対する需要が拡大する中で、デザイナーには、アドビが「コンテンツベロシティ」と呼んでいる要件が求められるようになっています。こうした市場環境と、VRや3Dをはじめとしたクリエイティビティを刺激する新しいテクノロジーが組み合わさった結果、クリエイティブコミュニティはコミュニケーションにおける大きな変革の真っ只中にあります。

Creative Cloudの新機能
アドビは本日、2017年版のCreative Cloudを発表しました。Creative Cloudがイノベーションを先導し、デザイナー、フォトグラファー、映像製作者が直面する主要な課題を解決し続けるため、以下の3点に重点を置いて開発を行っています。

まず、クラウドファーストです。ユーザーのアセットと編集内容がすべてのデバイス上で常に同期され、場所と時間にかかわらず、常に最新版で作業を行えるようにします。

次に、ユーザーの作業スピードを向上させる、デザインコンテンツのマーケットプレイスです。「コンテンツベロシティ」をさらに高めるという要求に応えられるようにします。

最後に、私たちはエクスペリエンスを最重要視して開発しています。Creative Cloudメンバーはツールを気にすることなく制作に集中することができ、最高の作品をより簡単かつ迅速に制作することができます。

以下が2017年版Creative Cloudの概要です。多くは本日、提供が開始されており、今後数か月のうちにさらにアップデートが提供される予定です。

  • Adobe XD(ベータ版):モバイルアプリとwebサイトのデザインとプロトタイプ作成のすべてが可能な唯一のツールです。反復的な作業やチェック、コラボレーションをさらに簡単に行うための新たなワークフローを採用しました。レイヤーとシンボル、共有されたプロトタイプへのコメント機能に加え、デザインとプロトタイプのリアルタイムプレビュー機能を搭載したiOSとAndroid向けモバイルアプリを提供します。
  • Project Felix:2Dと3Dのアセットを組み合わせて、写真のような画像を作成するための新しいアプリケーションです。Photoshopを補完するアプリケーションであり、3Dの専門的な知識がなくとも簡単に操作ができます。
  • ビデオ関連のアップデートAfter Effectsの新しいCinema 4Dレンダリングエンジン、コンテンツ設定をシームレスに検出して適用するPremiere ProのVR自動識別機能、ユーザーが作成したアートワークや表情を使ってキャラクターを動かすことができるCharacter Animatorなど、ビデオ関連のエフェクトがさらに強化されました。これらすべてのアップデートに関して、ワークフローの改善を最優先に考え、共同編集をより簡単に行えるようにしたほか、各ソーシャルチャネルに最適化されたビデオの送信がこれまで以上に容易になりました。
  • デスクトップ向けデザインアプリケーションのアップデート:核となるデスクトップ用アプリケーションには、Photoshopのユニバーサルサーチ機能やAdobe Stockのテンプレート、Illustratorのピクセルパーフェクトなアートワーク、Photoshopの属性パネルの機能強化、Dreamweaver CCの新たなインターフェイスや、高速かつ柔軟性の高いコーディングエンジンなど、85を超える新機能が加わりました。
  • モバイルアプリケーションのアップデート:Creative Cloudのモバイルアプリには制作機能の向上とワークフローの効率化が施されました。またすべてのアプリのAndroid版の提供を開始しました。
  • Adobe マーケットプレイス:世界最大のマルチメディアニュースプロバイダーで、エディトリアルコンテンツの提供元であるロイターとのパートナーシップにより、Adobe Stockに新たなジャンルの写真とビデオが追加されます。今後数か月のうちに、ロイターが提供する主要ニュース、スポーツ、ビジネス、エンターテインメント、ライフスタイル関連のイベントに関する写真とビデオがAdobe Stockから直接購入できるようになります。Adobe Stockのユーザーは、現在1,200万枚の画像と150万本のビデオを有し、毎日2,300枚の画像と200本のビデオが新たに追加されるロイターのアーカイブにアクセスできるようになります。また世界の大手フォントメーカーが提供する1万種以上の高品質フォントを検索、購入、使用できるTypekitマーケットプレイスの提供開始も発表しました。
  • Adobe Sensei:日常業務を自動化し、クリエイターが創造やデザインにより多くの時間を費やすことができるよう支援する、新しいフレームワークとインテリジェントサービス群で構成されるAdobe Senseiを発表しました。

すべての中心はコミュニティ
今後、アドビの役割はツールの開発に留まることなく拡大していくでしょう。未来に花開く才能を支援することはアドビに与えられた使命でもあります。Creative Cloudの中心にはコミュニティがあります。コミュニティの目的は、アプリケーションの方向性や開発を推進することであったり、新たな作品の共有し、発見することなどさまざまですが、アドビのクリエイティブコミュニティはすべての人々にとっての優れたエクスペリエンスを生み出すことを支援していきます。

これが800万人のメンバーが世界に向けて作品を披露しているオンラインコミュニティBehanceの背景にある考えです。また、1年間にわたって自分のプロジェクトに集中して学び、成長する機会を提供するプログラムAdobe Creative Residencyが2年目に入りました。アドビは、レジデントに選ばれた方々が良いことも悪いことも含めてその体験をコミュニティと共有することで全員の経験値が上がっていくことを期待してこのプロジェクトを進めています。

コミュニティはイノベーションを生み出す中心でもあります。アドビの役割は、クリエイティビティを発揮するためのイノベーションの提供を通じて既存の限界をなくすことにあります。アドビはクリエイティビティが単一のプロセスを通じて生み出されるものではないことを理解しています。アドビのカスタマーは制作にあたって、いつも決まったツール、アプリケーション、手順に縛られるのではなく、アイデアの着想から完成にいたるまで、常に新たな手段を探し続けています。アドビはコミュニティからのフィードバックをイノベーションの基本原則としています。Adobe XDなどのツールはフィードバックを得られるようにパブリックベータで開発を行い、これが最終的にはすべての人にとっての優れた製品体験を提供することにつながると考えています。

 

今年のAdobe MAXで発表した内容の詳細については、Adobe MAXの基調講演公式サイトをご参照ください。

原文執筆:Bryan Lamkin

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