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月刊 Photoshop マガジン 2016年3月(Creative Jam, Nik Collection, 人物切り抜き, etc. )

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皆さまこんにちは。今回は、2016年3月19日に渋谷のRed Bull Space Tokyoにて開催されたAdobe Creative Jam in Tokyoの話題からです。

東京では2015年夏に続き2度目の開催となるCreative Jamは、2人一組で事前エントリーしたクリエイター達が、当日発表されるテーマに沿って即興表現を競い合うという企画です。本来、グラフィック・動画・写真の3部門で競われるのですが、東京ではまだ写真部門だけが未実施です。そこで、この記事ではJam(競技)ではなく、ゲストスピーチに登場したGui Martinezさんのトークの様子を紹介します。なお、本記事の冒頭の画像はトーク中に紹介されたGuiさんの作品です。(サイト:guimartinez.com, Instagram:@guimartinez

Creative Jam

Guiさんはブラジル出身で東京を拠点に活動しているフォトグラファー(兼アートディレクター)です。中判または135ミリのリバーサルフィルムでの撮影が基本スタイルで、フィルムはスキャンしてLightroomで色の調整などを行い、ゴミ取りにはPhotoshopを使用しているそうです。

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写真を撮るときに大事にしているのは、例えばファッション写真であればモデルに会ったときのインスピレーション。事前のプランだけに頼ると、その場のモデルさんの一番良い所を引き出せなくなるからだとか。そのためには、撮影現場での思い付きを活かせるスペースをアイデアを練る時には残しておく、それから決め事をつくらずに自由な発想で考える、そして常に新しい面を見つけるように努める。これらが撮影する上で自分が大事にしている点であると語っていました。

競技者も参加者も会場一体となって盛り上がったイベントの様子は、下の記事もご覧ください。クリエイティブな活動が好きな人たちが集まった本当に楽しいイベントでした。

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Creative Jam Vol.2 を無事に終えて◎

写真編集がもっと便利になるプラグインNik Collectionが無料に

PhotoshopやLightroomと連携して使える写真編集プラグイン、Nik Collection by Googleの無料化がグーグルから発表されました。「複雑なマスクや範囲指定なしで、画像の色や色調を部分的に調整できるプラグイン」や、「昔ながらのカメラ、フィルム、レンズの雰囲気を楽しめるプラグイン」など、計7種類の本格的で使いやすいプラグインが、誰でも手軽に利用できるようになります。使い方は以下の記事に詳しく紹介されています。まだ使ったことがない方はご参考まで。

Photoshopユーザー必見!無料になったNik Collectionのヤバすぎる使い方

これが無料!?Lightroomのプラグイン「Google Nik Collection」を使ってみました!

Photoshopで人物の切抜きと背景合成するテクニック

毎週木曜日の夜8時からYoutubeで生放送のCC道場がこの3月からリニューアルしました。初回は、博報堂プロダクツの畠山祐二さんをゲストに迎え、プロフ写真に役立つPhotoshopテクニックとして、人物の切り抜き方、背景への馴染ませ方、そして肌をきれいに見せる調整方法を紹介する内容でした。

#118 Photoshopでプロフ写真をキレイに!究極のレタッチマジック

気になる人物の切り抜き方法は、ビデオの29分30秒あたりから始まります。髪とそれ以外を別々に切り抜いておいて、後で合成してマスクとして使うのがポイントのようでした。輪郭のはっきりしている線はパスツールで切り抜きますが、その際に、線を見えやすくするための4つのレイヤーが用いられます。この辺りはビデオの45分45秒あたりで詳しく解説されています。

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切り抜き作業用の4つのレイヤー、明るく、暗く、ネガ、エッジ強調

髪の毛の切り抜きは、[選択範囲]メニューの下の[色域指定]を使い、髪だけがきれいに抜ける条件を見つけるのがコツとのことでした。余分に取れてしまった領域は焼き込みツールで黒くします。この作業の解説はビデオの33分頃からです。

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[色域指定]を使い髪の毛が白い領域になるように調整
その他、切り抜いた画像を背景に馴染ませる方法はビデオの35分30秒から、肌をきれいに見せるのテクニックはビデオの12分から、それぞれ解説されています。レタッチのプロが紹介するプロフ写真のテクニックの数々をぜひご覧ください。

PhotoshopとLightroomの連携で写真を仕上げる

そろそろ今年もデジタルフォト&デザインセミナーの申し込み開始時期が近づきました。そこで、昨年のイベントで好評だったセッションから、フォトグラファーBOCO塚本さんのセッションの映像を紹介します。

セッションでは、カメラ内現像やカメラメーカーの純正ソフトとLightroomに取り込んだ画像が違う理由、カメラメーカの現像に近い状態にする方法が基礎からわかりやすく解説されています。セッションの最後では、LightroomからPhotoshopを呼び出して画像修正する手順が実演されています。

塚本さんご自身は、画像の一覧、それから色調等の調整や変換をLighrroomで、複雑な修正や合成はPhotoshopで、という使い分けをされているようです。塚本さん曰く、「私のようなフォトグラファーにとっては、LightroomはPhotoshopより使用する頻度が高く、ぜひ使いこなして欲しいソフト」とのことでした。セッション内容をまとめたレポートも公開されていますので、こちらも併せてご覧ください。

PhotoshopとLightroomの連携で写真を仕上げる

Photoshop 25周年企画25歳以下アーティスト25人のコメント集

Photoshop 25周年の締め括りに、25周年企画としてInstagramから集められた25歳以下の最もクリエイティブな25人のPhotoshopアーティストのコメントがPhotoshopチームのブログに公開されていました。質問と回答の一部をピックアップしてご紹介します。(長い回答は要点のみの紹介です)

Q. 2016年に達成したいことをひとつ挙げるなら何ですか?
A.「自分のパーソナリティを最高に表現できるスタイルを見つけたいです。私にとってグラフィックデザインは決して終わることのない旅で、その点がこの仕事の一番好きなところです」 – Peter Tarka 22才 ポーランド

Q. あなたが今一番好きなアーティストは誰ですか?
A.「沢山いますし、誰もはずしたくありません。でも名前を挙げるならFlora Borsiです」 – Ahmed Emad Eldin 18才 エジプト

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25 Creative Tips from the #Ps25Under25 Artists

Q. クリエイティブな作業中に壁に当たったらどのように克服しますか?
A.「散歩にでも出かけて、帰ったらスケッチブックに好きなだけ好きなものを描き続けます。そのときの自由な感覚が新しいものの見方を探る助けになります」 – Fredy Santiago 24才 アメリカ

Q. 他の若いクリエーターに助言するとしたら何でしょうか?
A.「沢山アートをつくりましょう。自分の好きなアートを。そしてつくる事を楽しみましょう。自分がしたいことをやり通しましょう」 – Reylia Slaby 22才 日本

CP+に展示されていたドローン関連のカメラ

今年のCP+も大勢の来場者で賑わっていたようです。プロ向けのフラッグシップ機を始めとする注目機種に交じって、DJIのブースにはドローン関連の興味深いカメラが展示されていました。

【CP+2016】DJI、手持ち4Kカメラ「OSMO」を貸出

「OSMO」はドローンの強力な手ブレ補正技術を採用したグリップ付きの手持ちカメラです。厳しい条件でもブレのないスムーズな映像や写真を手軽に撮影することができ、カメラが360°自動的に回転し連続して撮影した複数の写真をパノラマ画像にする機能や、スローモーション撮影のように手振れ補正を活かした機能があります。
参考展示されていた「ZENMUSE XT」は赤外線撮影専用のカメラユニットを備え、災害時の救助活動や建造物の点検など、業務用途での利用を見込んだ製品です。発売されたらドローンの活躍の場が広がりそうですね。ベースモデルの「ZENMUSE X5/X5R」は、マイクロフォーサーズマウントを採用するドローン用カメラで、DNG対応です。そのため画像をCamera Rawから扱えます。

Camera RawとLightroomのアップデート

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3月にはCamera RawとLightroomがアップデートされました。CP+に出展されていた注目機種、Canon EOS-1D X Mark IIやNikon D5をはじめ、新しいカメラやレンズサポートが追加されています。ドローン関連では、パナソニックのGH4をベースにしたYuneec CGO4のサポートが追加されました。また、Parrot Bebop製ドローンで撮影されたDNG画像が、メタデータ修正後に開かなくなる問題が解決されています。その他詳しくは下の記事をご覧ください。

Lightroom CC 2015.5 / Camera Raw 9.5提供開始

Camera Rawの刷新されたUIは、色の付いたスライダーが使いやすそうです。また、PhotoshopやBridgeのカラースキームが反映されるようになりました。こちらも嬉しい変更点です。

  AUTHOR

akihiro kamijo

アドビのコンサルティングチームでリードアーキテクトとして主にUIデザインプロジェクトに関わる。現在は独立してデザイン/開発に関連のマーケティング企画や情報発信、プロジェクト支援を行っている。