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月刊 Photoshop マガジン 2016年8月(ライティングワークショップ, 風景&ネイチャーのレタッチの教科書, Lightroom for Apple TVの発表, etc. )

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9月2日(金)は、アドビ最大のクリエイティブイベントAdobe MAX Japan 2016が開催されます。久しぶりの日本での開催ですね。当日はオンライン配信も予定されています。事前に配信の視聴登録をしておくと、アドビ製品のアイコンがプリントされたクッションが当たるという企画もあります。登録方法及び詳しい応募方法はイベントサイトをご覧ください。

Adobe MAX Japan 2016

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「ライティングワークショップ」セッションレポート公開

まずは、新しく公開された「デジタルフォト&デザインセミナー2016」のセッションレポートから「ライティングワークショップ」をご紹介します。

ライティングワークショップは、今年から新しく設けられた企画で、ポートレートとスチルライフの2つのテーマに分けて、それぞれ実演を行ないながらライティング機材を使いこなした撮影方法の紹介が行われました。

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上田晃司氏 画像著作権:Shuffle

壇上の白バックの前の椅子に座るモデルというシチュエーションから、ディフューザーなどのアクセサリーを使用したり、モデルとライトの距離を変えること で、異なる雰囲気のポートレートに仕上がる様子を紹介したのは上田晃司氏。水滴が着水して弾ける一瞬の美しさを捉える「ウォータードロップフォトグラ フィー」撮影のコツを解説したのは伊藤慈朗氏です。どのセッションも毎回立ち見の出る大人気のセッションでした。

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伊藤慈朗氏 画像著作権:Shuffle

ライティングワークショップ

Photoshop「風景&ネイチャーのレタッチの教科書」セッションレポート公開

次も「デジタルフォト&デザインセミナー2016」から「風景&ネイチャー レタッチの教科書」セッションレポートのご紹介です。

このセッションでは、「レタッチに必要な機能だけに絞ればPhotoshop CCはシンプル」という桐生彩希氏から、これから本格的に写真編集に取り組む方を対象に、「レベル補正」「トーンカーブ」「色相・彩度」を使ったレタッチ方法が実演されました。これらの機能は全て、レイヤーパネルを表示しておけば、パネル下のアイコンから呼び出せる点がポイントということです。

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画像著作権:Shuffle

更に便利な使い方として、調整レイヤーを使った場合のメリットの紹介や、ブラシツールで簡単なマスクを作って部分補正する方法、そして特定色域を選択して補正する方法も紹介されました。これらのお話も、レポートに詳しく紹介されています。Photoshopを使ったレタッチに興味のある方は是非ご覧ください。

風景&ネイチャー レタッチの教科書

Lightroom for Apple TVの発表とLightroomのアップデート

Adobe Photoshop Lightroom(以下Lightroom)ファミリーに、新しいソリューションとして「Lightroom for Apple TV」が加わりました。

Lightroom for Apple TVは、Lightroomのデスクトップ版やLightroom mobileから同期された写真をTV画面に表示できるアプリです。スライドショー形式で、写真を順に再生することも可能です。詳しい説明は、下のリンク先の記事に記述されています。

Lightroom for Apple TVを発表

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また、Lightroom関連の情報として、7月末にLightroom CC 2015.6.1とCamera Raw 9.6.1のアップデートが公開されました。変更された点は、どちらもFujifilm X-T2のサポート追加と、重要なバグ修正と発表されています。

Lightroomレビュー記事「登場以来の安定した人気 Lightroomを試してみる」

デジカメWatchにLightroomのレビュー記事が公開されていました。画像読み込みから調整までの基本操作の概要に加えて、1枚の画像から複数の仕上がりイメージをつくって比較できる「仮想コピー」や、自動的に記録された調整の履歴を自在に辿れる「ヒストリー」機能が紹介されています。

また、「解像力」「収差」「発色」など、いくつもの項目に渡り、実際の現像結果が掲載されています。これから使用を検討している方、既に使用しているがあまり使いこなしてしいないかもという方にはお勧めの記事でしょう。

登場以来の安定した人気 Lightroomを試してみる

「EOS プロフェッショナルの現場」セッションレポート公開

先日発表されたEISA AWARDS 2015-2016では、「EUROPEAN PROFESSIONAL DSLR CAMERA 2016-2017」をキヤノンの「EOS-1D X Mark II」が受賞しました。今年のオリンピックの現場でも多くのプロに使用されていたようです。

「デジタルフォト&デザインセミナー2016」のフォトセッションでは、松木康平氏が、「普段中判カメラを使っている広告フォトグラファーが、報道の現場で使われるカメラのEOS-1D X Mark IIを使ったらどんな写真を撮るのか」という、少し変わった企画としてEOS-1D X Mark IIを使用した経験が紹介されました。動くモデルの撮影に、EOS-1D X Mark IIの連射機能はやはり気持ちが良かったようです。

松木氏 驚いたのは秒間14コマの連続撮影機能ですね。今回、Mac Proとつないで撮影を行なったんですが、バッファ用のメモリが大きいからか、一度も止まることなく動き続けてくれました。あまりに気持ちよくて、ずっとシャッターを押し続けていたいと感じるほどでした(笑)

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画像著作権:Shuffle

また、実際の仕事でEOS 5Dsを使っているという富取正明氏からは、「解像度が高まったEOS 5Dsは広告写真の現場をこう変える」というタイトルで、高画素機の特性についてお話がありました。個人的な感覚としながらも、EOS 5Dsにはやわらかさ、しっとりさが合うため、女性を撮る際にはEOS 5Dsを選ぶことが多いそうです。

富取氏 解像度が高いだけでなく階調がきれいに出るので、光の条件が厳しい環境でも髪の毛やまつ毛の一本一本を描き分け、肌のトーンをしっかりと出してくれる。フォーカスの浅い写真で、ピントが来ている部分からだんだんとやわらかく溶けていくところにも、トーンがしっかり残っている。この感じは、これまで中判デジタルカメラでしか出せなかったものだと言えると思います。

画像著作権:Shuffle
画像著作権:Shuffle

詳しいトークの内容は、以下のセッションレポートをご覧ください。

EOS プロフェッショナルの現場

  AUTHOR

akihiro kamijo

アドビのコンサルティングチームでリードアーキテクトとして主にUIデザインプロジェクトに関わる。現在は独立してデザイン/開発に関連のマーケティング企画や情報発信、プロジェクト支援を行っている。