Photoshop Lightroom ユーザー事例 – 原 朋士

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東京カメラ部10選PHOTOビフォーアフター
Case02:原 朋士

▼インタビュー▼ビフォーアフター解説

PhotoshopとPhotoshop Lightroomの連携で、私のHDR合成のワークフローが確立しました。 ― 原 朋士

なぜカメラ付属のソフトではなくPhotoshop Lightroomを使用しているのですか?

私のワークフローはブラケット撮影にて複数枚撮影した写真をRAW現像し、その後HDR合成、最終的にPhotoshopでレタッチをして仕上げています。その為、同じアドビさんのアプリケーションであるPhotoshop Lightroomを 使った方がスムーズに作業ができます。また、最初はカメラ付属のRAW現像ソフトを使っていましたが、ノイズ除去とシャープネスが両立しにくいんですね。 夜景撮影の長秒露光をするとノイズが多く出た写真が多いのですが、そのノイズを取ろうとするとメリハリの無い平坦な画になってしまいます。逆にカリッっと した絵にしようとしてシャープを上げるとノイズが強く出てしまう。Photoshop Lightroomはそのバランスをうまく取ることができます。
あと、私はPENTAX、富士フイルム、オリンパス、キャノンと様々なメーカーのカメラを使っているのですが、Photoshop Lightroomであれば現像環境を統一することができるので、その点もポイントです。

Photoshop Lightroomを使い始めたきっかけは?

私の周りで凄い写真を撮っている人の多くが、Photoshop Lightroomを使っていたからです。

現像にどれくらいの時間を費やしていますか?

1枚の写真を作るのにブラケット撮影で露出違いを5枚RAW撮りします。そこから現像時に露出を増減したものを2 枚作り、計7枚を現像することが多いのですが、この作業に20~40分かけています。その後、HDR合成を行い、最終的にPhotoshopで1時間程度 かけてゴミ取りや色調整などのレタッチをしています。

Photoshop Lightroomでの現像を想定した撮影をしていますか?

Photoshop Lightroomならあまり設定を気にせずラフに撮影しても、現像時に修正が可能です。白飛び(明るく写りすぎて白の階調が無い状態)しないようアン ダー気味に撮影しておけば、Photoshop Lightroomでどうにでもなると思ってますね(笑)

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良く使う機能や、その使用感を教えてください。

基本補正:ホワイトバランス

ホワイトバランスはよく使っています。夜景写真の際には色温度を青い方に振ることが多いですね。また夕景の場合は赤に振っています。

ディテール:シャープ、ノイズ軽減

先ほどお話したように良く使っています。夜景の場合はノイズとシャープのバランスを取らないと良い仕上がりになり ませんので、この機能は特に気を使って作業しています。また、夜景だけではなく人物などを撮ったときの、肌の質感のディテールとノイズのバランスを調整す る時にも重宝しています。

レンズ補正

レンズ補正はHDR合成の前に補正をかけてしまうと、各画像ごとに微妙にズレが生じる可能性があるので、Photoshop Lightroomでは補正はしません。HDR後にPhotoshopで補正をしています。

プリセット

私は白黒の写真も撮るのですが、その際にはカラープリセットのブリーチバイパスをよく使っています。ブリーチバイパスで現像した写真をHDR化すると、昔の市川崑監督作品のような「銀残し」の雰囲気を出すこともできます。

Photoshopは使用していますか?また、どのように使用していますか?

HDR合成後に歪み補正やゴミ取り、色調整などのレタッチにPhotoshopを使っています。

Photoshop Lightroom用のプラグインは使用していますか?

Photoshop Lightroomではホワイトバランスとノイズ・シャープネスのバランス取りがほとんどですので、プラグインは使っていません。

Photoshop Lightroomで特にお気に入りの機能はなんですか?

やはり、ディテール調整のシャープとノイズ除去ですね。

Photoshop Lightroomに改善して欲しい点や、追加して欲しい機能はありますか?

私は富士フイルムのカメラも使っていますので、「X-Trans CMOS」への対応は嬉しかったですね。あとシグマのカメラも使っていますので「Foveon X3F」へ対応していただけると嬉しいですね。

まだPhotoshop Lightroomを使用したことのが無い方へ一言。

夜景撮りをしている人にはお勧めしたいですね。おそらくみなさんノイズとシャープネスのパランスを取るのに苦労してると思います。HDRを使ってこういった写真を撮る方はみんな悩んでいると思いますので、Photoshop Lightroomをお勧めしたいです。

私は仕事で20年近くPhotoshopを使ってきましたが、Photoshop Lightroomは約2年前から使い始めました。Photoshop Lightroomを使う前はノイズなども酷く東京カメラ部さんに投稿できるレベルの作品ではありませんでした。

JPEG撮って出しの画像をPhotoshopで調整をかけていくと、色も破綻してきますしノイズも出てきてしま います。更にそれをPhotoshopで補正しようとしても中々うまくいきませんでした。ですがPhotoshop Lightroomを使ってRAW現像の段階で調整をかければ、ノイズを抑えつつもディテールをシャープに仕上げることができます。

そしてPhotoshop LightroomとPhotoshopを使ったHDR合成のワークフローが確立するようになってから東京カメラ部さんに投稿するようになり、10選に選んでいただくこともできました。

いまはあくまでHDR化が前提の作品を作っていますが、今後はPhotoshop Lightroomの様々な機能を使ってRAW現像だけで仕上げた作品も作ってみたいと思っています。

 

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ビフォーアフター1

ブラケット撮影で-3 -1.5 標準 +1.5 +3 での5段階を撮ります。
ブラケット撮影で-3 -1.5 標準 +1.5 +3 での5段階を撮ります。
色温度は3800程度にし、ノイズとシャープを調整します。また、5枚ブラケットでは明暗レンジが足りない場合などに露出補正した画像を追加します。今回の場合は-3と-1.5 、+3と+1.5の間を現像して合計7枚の画像を現像しています。
色温度は3800程度にし、ノイズとシャープを調整します。また、5枚ブラケットでは明暗レンジが足りない場合などに露出補正した画像を追加します。今回の場合は-3と-1.5 、+3と+1.5の間を現像して合計7枚の画像を現像しています。
HDR合成後にPhotoshopで歪みや色味などの調整をして完成です。
HDR合成後にPhotoshopで歪みや色味などの調整をして完成です。

ビフォーアフター2

基本的に1と同様の流れとなります。撮影はブラケット撮影で-3 -1.5 標準 +1.5 +3 での5段階を撮ります。
基本的に1と同様の流れとなります。撮影はブラケット撮影で-3 -1.5 標準 +1.5 +3 での5段階を撮ります。
色温度はやはり青目に調整し、ノイズとシャープを調整。こちらの作品では露出違いの画像は追加せず5枚の現像としています。
色温度はやはり青目に調整し、ノイズとシャープを調整。こちらの作品では露出違いの画像は追加せず5枚の現像としています。
現像した5枚の画像をPhotomatix ProでHDR合成。
最後にPhotoshopで歪みや色味などの調整をして完成。


原 朋士

原 朋士
カメラを手にしたのは、1983年 CANON New F-1。スナップ写真を中心に15年を経て銀塩写真に終止符を打つ。2009年よりデジタル1眼に移行し、HDR、レタッチ加工、現像処理に興味を持ち現在に至る。

Photoshop Lightroom使用環境
  • 使用歴(年):2年3ヶ月
  • 初めて使ったバージョン:Ver4.0
  • OS:Windows7(32bit)
  • ディスプレイ:FlexScan EV2116W-BK
  • モニタキャリブレーション:EIZO EasyPIX(ソフトウェア・キャリブレーション)
  • Lightroom用プラグイン:未使用
  • Lightroom用プリセット:BleachBypass
  • 併用しているソフト: PhotoMatix Pro、Photoshop CS5

 

撮影環境
  • メインカメラ:Pentax K-5、EOS 50D
  • よく使用しているレンズ:SIGMA17-50/f2.8、SIGMA50-150/f2.8
  • 撮影対象:夜景、工場

東京カメラ部10選
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