2018年版 360度VRビデオを始めよう!

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2017年10月にリリースされたアップデートで、Adobe Creative Cloudの360度VRビデオ(VR180なども含むイマーシブビデオ)対応がさらに強化しました。
今回はこれら新機能の概要や、360度インタラクティブコンテンツ制作サービスをご紹介したMAX Japan 2017のブレイクアウトセッションのほか、2018年版Adobe After Effects CCによるVR360ビデオのスタビライズなどをご紹介します。

2017年10月アップデートによるVR360ビデオ編集対応の新機能

Adobe Creative Cloud 2017年10月アップデートでは、Adobe Premiere Pro CCに加えて、Adobe After Effects CCでもVR360ビデオ編集対応となり、さらに高度な制作が可能となりました。ここでは、それぞれの機能についてご紹介します。

  1. [Pr] ヘッドマウントディスプレイでのイマーシブビデオプレビューとコントロール
    • 今回のアップデートにより、Adobe Premiere Pro CCプロジェクト内のイマーシブビデオをヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)でプレビューできるようになります。対応のHMDは、HTC ViveとOculus Riftの2製品で、専用コントローラーを利用したコントロールも可能です。
    • HMDを利用するには、対応HMDを通常通りセットアップし、SteamおよびSteam VRをインストールしていることを確認して下さい。さらに、Adobe Premiere Pro CCの編集メニュー→環境設定→再生から、Mercury TransmitとAdobeイマーシブ環境を有効にして下さい。

      VR HMD接続時の環境設定例
      VR HMD接続時の環境設定例

Premiere Pro イマーシブビデオ対応エフェクト

  • イマーシブビデオに対応したビデオエフェクト11種類、ビデオトランジション8種類が追加されました。それぞれのサンプルはこちらです。
VRオリジナル
エフェクト適用前のVR360ビデオ素材
VRカラーグラデーション
VRカラーグラデーション
VRグロー
VRグロー
VRシャープ
VRシャープ
VRデジタルグリッチ
VRデジタルグリッチ
VRノイズ除去
VRノイズ除去
VRフラクタルノイズ
VRフラクタルノイズ
VRブラー
VRブラー
VR回転(球)
VR回転(球)
VR平面として投影
VR平面として投影
VR色収差
VR色収差
VRアイリスワイプ
VRアイリスワイプ
VRクロマリーク
VRクロマリーク
VRグラデーションワイプ
VRグラデーションワイプ
VRブラー(球面)
VRブラー(球面)
VRメビウスズーム
VRメビウスズーム
VRライトリーク
VRライトリーク
VRランダムブロック
VRランダムブロック
VR光線
VR光線

Adobe MAX Japan 2017

2017年11月のAdobe MAX Japan 2017でも、「これからはじめるVRビデオ」と題したブレイクアウトセッションが実施されました。書籍360度VR動画メイキングワークフローの著者染瀬直人氏と、VRアプリのオーサリングプラットフォームInstaVRのCMO小島英揮氏により、撮影から編集、VRアプリの制作までを網羅するセッションとなっています。アーカイブ映像はこちらから。

Adobe MAX Japan 2017 – vd3

Adobe After Effects CCによるVR360ビデオのスタビライズ

VR360ビデオを移動しながら撮影した場合など、手ぶれが生じることがあります。このようなVR360ビデオをHMDで視聴するとき、映像の動きと身体感覚にズレが生じ、いわゆる「VR酔い」を引き起こす原因ともなります。

2017年10月アップデートのAdobe After Effects CCではVRコンポジションエディターを新たに搭載し、VR360ビデオのスタビライズ(手ぶれ補正)も可能となりました。その手順はこちらになります。

      1. スタビライズをかける、360VRビデオをAfter Effectsへ読み込む
      2. プロジェクトパネルで、読み込んだ360VRビデオ素材をダブルクリックして、スタビライズをかける領域を指定する(素材全体をスタビライズする場合は、不要)。
      3. 読み込んだ360VRビデオ素材を、新規コンポジションアイコンにドラッグ&ドロップして、コンポジションを作成する。
      4. 作成したコンポジションのタイムラインが選択されていることを確認して、「ウィンドウ」メニュー→VR Comp Editor.jsx を選択する。

        VR Comp Editor.jsx
        VR Comp Editor.jsx
      5. VR Comp Editorの「3D編集を追加」ボタンをクリックする。

        3D編集を追加
        VR Comp Editor
      6. 「360度フッテージを持つコンポジションを選択:」で、手順3で作成したコンポジションを選択して、「3D編集を追加」ボタンをクリックする。

        3D編集を追加-2
        3D編集を追加
      7. VR Comp Editorの「プロパティ」ボタンをクリックする。

        「プロパティ」ボタンをクリック
        「プロパティ」ボタンをクリック
      8. 「プロパティを編集」ダイアログボックスで、「AE 3D カメラトラッカーを適用」ボタンをクリックし、バックグラウンド分析が終了するまで待つ。

        AE 3D カメラトラッカーを適用
        AE 3D カメラトラッカーを適用
      9.  3Dカメラトラッカーエフェクトの「カメラを作成」ボタンをクリックする。

        カメラを作成
        カメラを作成
      10. 「プロパティを編集」ダイアログボックスで、「フッテージをスタビライズ」ボタンをクリックする。

        フッテージをスタビライズ
        フッテージをスタビライズ
      11. コンポジション内VR360ビデオ素材のスタビライズ完了。

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Seigo Furuta

アドビ システムズ 株式会社 / フィールドマーケティングマネージャー / 福岡の映像制作会社で技術部と制作部に在籍後、ノンリニア編集システムの経験を活かし、1999年から編集システムメーカーの側でノンリニア編集製品の普及に携わる。2007年10月にアドビ システムズ 株式会社へ入社、マーケティング本部でAdobe Premiere Pro、Adobe After Effectsなど映像制作ツールを担当。