PHP学習のススメ 第1回:DreamweaverでPHP

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PHP学習のススメ

Dreamweaverl CC (2013年06月公開) 対応

この連載ではPHPそのものの紹介というよりは「PHPを学習するためには、どんな準備が必要か」という部分に焦点を当て紹介していきたいと思います。PHPの入門書籍を読み始める前に、ぜひ本連載で準備を整えてください。

Dreamweaver CC の体験版をダウンロード

PHPを操れるようになれば、自分でお問い合わせ用のフォームを作成したり、簡単なデータベースシステムを組んだりすることができます。また、PHPはWordPressのカスタマイズにも必須の知識であるため、学習してみたいジャンルの一つではないでしょうか。

しかし、PHPは「プログラム言語」であるため、その敷居は決して低くなく、なかなか学習しにくいのも現実。そこで、この連載ではPHPそのものの 紹介というよりは「PHPを学習するためには、どんな準備が必要か」という部分に焦点を当て紹介していきたいと思います。PHPの入門書籍を読み始める前 に、ぜひ本連載で準備を整えてください。

エディタソフトは「良いもの」を使おう

PHPの入門書籍を購入すると、たいていは「無料で手に入る」という理由で、シンプルなエディタソフトか、オープンソースの 「Aptana」や「NetBeans」などを薦められることが多いでしょう。もちろん、これらのエディタソフトも、使い慣れれば非常に力を発揮するので すが、初心者が親しみやすいエディタソフトとは言えません。

 NetBeans。機能が多く、使い慣れるまではなかなか大変

何かを学ぶ場合、道具にこだわり過ぎるべきではありません。しかし、例えば「ゴルフをしたい」と思ったとき、プロ選手であれば木の棒などで叩いても、それなりに飛ばすことができるかもしれませんが、それは、しっかりと基本が身についているからです。初心者の場合は、いくら木の棒で練習しても、決して「ゴルフ」は上手くなりません。つまり、最初の頃ほど、使いやすい良い道具を選ぶべきです。それと同様で、プログラムも「良い道具」で練習をしなければ、本来学習するべき部分とは違う部分でつまずいてしまったりするのです。

DreamweaverはPHP学習用に最適

では、PHPを学習するにあたってどのエディタソフトが良いのでしょうか。筆者の場合、普段利用しているのは「Sublime Text」やOS X用エディタソフトの「Coda」というソフトです。しかし、これらは決して初心者にお薦めできるエディタソフトではないため、初心者の方には間違いなくDreamweaverをお薦めします。それには、次のような理由があります。

  • ライブでプレビューできる。

Dreamweaverを使いこなしている方なら、内蔵されているWebKitブラウザーで行う「ライブビュー」に慣れていることでしょう。PHPの学習でも、少しの設定(後述)でライブビューを利用できます。

 ライブビューでは、PHPファイルもその場で確認できます

また、PHPを記述する上で役立つ機能があります。

  • コードヒントが表示される
  • コードカラーリングができる
  • (簡単な)文法エラーが通知される

これらの機能によって、DreamweaverでPHPを記述すると、未然にミスを防ぐことができます。コードヒントで次に何を打ち込むべきかがわかり、またスペルミスや文法ミスをすると、図3のように文字色やエラーメッセージで間違いを見つけることができます。これらが、Dreamweaverをお薦めする理由の一つです。

 コードが色分けされ、打ち間違えるとエラーメッセージなどがその場で表示されるため、未然にミスを防ぐことができます

PHPを動作させる環境を作ろう

PHPは、ファイルの拡張子が「.php」というファイルになります。これは、Webブラウザーで開いても図4のようになってしまい、正常には閲覧できません。これを表示できるようにするためには、PHPに対応したWebサーバーにファイルを配置して、閲覧しなければなりません。

 PHPファイルをWebブラウザーで表示したところ。コードがそのまま表示されてしまう

近年では多くのレンタルサーバーがPHPに対応しているので、それらを契約してもよいですが、学習目的のためとなると少し抵抗があるかもしれません。ここでは、無料で試すことができるソフトウェアを紹介しましょう。

OS Xの場合

OS Xには標準でPHPの動作環境が準備されています。しかし、これを利用するにはコマンド入力などが必要で、少し敷居が高くなってしまいます。そこで、別途ソフトウェア「MAMP」を利用すると手軽に環境を構築できます。

MAMPのサイトにアクセスします。無料版と有料(5,000円程度)のProがありますが、ここでは無料版をダウンロードします。セットアッププログラムを起動してセットアップしたら、図5のアイコンをダブルクリックして起動します。

 MAMPのアイコン。このアプリはアプリケーション→MAMPフォルダーの中にあります

MAMPの画面にある[サーバーを起動]ボタンをクリックするとWebサーバーが起動し、Webブラウザー上に図6のようなページが表示されます。これでPHPの動作環境ができました。

 MAMPの画面からサーバー起動すると、Webブラウザーに表示される画面。これでMAMPが起動していることになります

PHPを動作させるためには、次のフォルダーにファイルを保存する必要があります。

アプリケーション/MAMP/htdocs/[フォルダ]

そして、次のようなアドレスでアクセスします。

http://localhost:8888/[フォルダ]/[ファイル名]

例えば、「company」フォルダーに「index.php」を作った場合は、次のアドレスになります。

http://localhost:8888/company/index.php

Windowsの場合

Windowsの場合は、別途ソフトウェアが必要になります。いくつかの種類がありますが、ここでは代表的な「XAMPP」を利用しましょう。

apache friendsのサイトにアクセスします。「ダウンロード」から「XAMPP Windows版」の「インストーラー」をダウンロードしてセットアップしましょう。セットアップが完了したら、スタート画面または、スタートボタンから「apache friends→xampp」を起動します。

 XAMPPを起動したところ。様々な機能をここから利用できます

次に、httpd.confという設定ファイルを編集します。図の[Config]ボタンをクリックし、[Apache(httpd.conf)]を選びます。

 httpd.confという設定ファイルを編集します

  • <書き換え前>Listen 80
  • <書き換え後>Listen 8888

ファイルを保存して閉じ、上から2つの「START」ボタンをクリックするとWebサーバーが起動し、図9のように「Apache」と「MySQL」の背景が緑になります。これでPHPの動作環境ができました。

 サーバーが起動したところ。これでWebサーバーが利用できます

PHPを動作させるためには、次のフォルダーにファイルを保存する必要があります。

C:xampphtdocs

そして、次のようなアドレスでアクセスします。

http://localhost:8888/[フォルダ名]/[ファイル名]

例えば、「company」フォルダーに「index.php」を作った場合は、次のアドレスになります。

http://localhost:8888/company/index.php

PHPファイルをプレビューする

これで、PHPファイルをレンタルサーバーなどを使わずに確認できるようになります。例えば、ここでは次のようなindex.phpファイルを作成してみましょう。

<?php date_default_timezone_set(‘Asia/Tokyo’); print(date(‘H:i:s’)); ?>

間違えないように打ち込むか、またはコピーしてください。このファイルを、次のフォルダーに保存します。

  • OS X
    アプリケーション/MAMP/htdocs
  • Windows
    C:xampphtdocs

そして、Webブラウザーで次のアドレスにアクセスします。

http://localhost:8888/index.php

現在の時刻が表示されればプレビュー成功です。

 プログラムを動作させてみたところ。現在時刻が表示されるはずです

Dreamweaverでサイト設定をして、ライブビューをしよう

こうしてWebサーバーを設定したら、Dreamweaverでサイト設定をして、PHPをライブビューできるようにしましょう。サイト設定については、「第1回 サイト設定がDreamweaverのカナメです」も参考にするとよいでしょう。

サイト設定で「サーバー」を選んで、「+」ボタンをクリックします。図のように、それぞれの情報を入力・選択し、「サーバーフォルダー」と「Web URL」欄は環境に合わせて入力します。

 MAMPの場合の設定内容。XAMPPの場合は、サーバーフォルダーに「C:xampphtdocs」と入力します

保存すると、最初は[リモート]だけにチェックが付いているので、[テスト]にもチェックを付けます。これでライブビューには、[テスト]にチェックの入ったサーバーの情報が利用されるようになります。

 サーバー情報は複数作成できるため、ライブビューに使いたいサーバーを「テスト」に設定します

[ファイル]パネルから先ほどの「index.php」ファイルをダブルクリックします。そして、[ライブビュー]ボタンをクリックします。すると、テストサーバーを通じてプレビューすることができるようになります。

このまま、コードを変更するとライブビューを更新することもできます。こうしてPHPを学習すれば、非常にスムーズに動作確認をしながら、進めることができるでしょう。

 ライブビューをしたところ。コードを変更すると、すぐに反映されます

次回からは、この環境で学習を進めていきましょう。

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谷口 允

株式会社エイチツーオー・スペース / 代表取締役 / 「ちゃんとWeb」をコーポレートテーマに、Web標準に準拠したメンテナンスしやすいWebサイトを「ちゃんと」作ることを目指したWeb制作会社。WordPressを利用したサイト制作や、スマートデバイス向けサイトの制作、PHPやJavaScriptによる開発を得意とする。 また、CSS Niteや Word Campでの講演や著書などを通じ、クリエイターの育成にも力を入れている。 主な著書に『WordPressをちゃんと使うための教科書』(マイナビ刊)、『よくわかるPHPの教科書』(マイナビ刊)など。