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@yhassyの週刊UX : 海外で話題になったUX最新情報 その1 | アドビUX道場 #UXDojo

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毎回、海外で話題になっている UX 関連の情報をピックアップ。今すぐに役立つ情報から、将来の動向を予感させる記事までダイジェストで紹介します。今回は気になるトピックを 4 つ紹介します。

​​AIのデザインにも必要なUXの視点

​​The UX of AI

​​2017年の秋に Google が「Google Clips」という自動で決定的瞬間を残す AI カメラを発売しました。人工知能の『デザイン』に UX デザイナーがどう関わったのか解説されています。
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​​アルゴリズムを開発し膨大のデータを解析すれば、賢い人工知能が生まれるわけではありません。「○○ができる」という機能を開発するだけでなく、そもそも何を解決しようとしているのかというデザイン視点が欠かせません。
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​​Google Clips はカメラですが、Google のデザインチームはカメラがどのように使われているのかという根本的なところからスタートしたそうです。写真を通してどのようなコミュニケーションがなされているのか観察したそうです。いつ使うのか、どのようなことに気を使っているのか、一般の方と写真家だと使い方や被写体の見方がどう変わるかなど徹底的に調査したのが記事からも読み取れます。
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​​「どう作るか」だけでなく「なぜ作るのか」まで考えられてこそ UX。その良いお手本になる内容です。

​​スクショではなく動画を簡単共有できるサービス

Loom

​​こういう動画を作るのは意外と面倒です。特別なソフトウェアを駆使するのは面倒ですし、誰かと共有するとなるとさらに面倒。そんな時に便利なのが Loom というサービス。Chrome 拡張機能をインストールするだけで画面でもを簡単に作ることができます。自分の顔を映しながら音声ガイダンスを作ることもできますし、ブラウザタブから、デスクトップ全体まで選ぶことができます。
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​​作った動画が共有ページに保管され、そこで簡単な動画の切り取り作業もできます。ダウンロードもできますし、web ページに貼り付けや URL 共有も可能。今まで説明が面倒だったものは Loom でやってしまうのも手段かもしれません。

​​スマートウォッチのデザインもAdobe XDでという人のためのテンプレート

Smartwatch UI Kit

​​スマホやパソコン向けのAdobe XD デザインプレートはたくさんありますが、スマートウォッチ系は珍しいです。60種類の画面と、複数のデザインパーツが用意されています。色や書体をはじめとしたパーツすべてアセットとして管理してあるので、新しいデザインも作りやすそうです。

​​納品という概念がないプロダクトデザイン

Digital Design is Never Done

​​Windows 10 の公式カレンダーアプリの開発裏話。昨年マイクロソフトは Fluent Design System と呼ばれるガイドラインを発表しましたが、そのデザインルールに則って作られています。見た目が古くなってきたから新しくしようという目的でリニューアルする場合がありますが、それだけではかえってユーザーを遠ざけてしまう場合があります。
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​​ガイドラインから大きく外れないようにしつつ、カレンダーを使うユーザーが何を求めているのかテストをしながら模索を続けたそうです。デザイナー視点だと一貫性を失っていると思えるような UI も、ユーザーから見ればそうでもないものもあります。一貫性がないから、気付きやすい、覚えやすいという声もあるそうで、こうしたユーザーの声が UI 改善に繋がっているそうです。

  AUTHOR

長谷川 恭久

Web/アプリに特化したデザイナー・コンサルタントとして活動中。組織の一員となるスタイルで一緒にデザインに関わる課題を解決するといった仕事をするなど、チームでデザインに取り組むためにできることを模索している。 アメリカの大学にてビジュアルコミュニケーションを専攻後、マルチメディア関連の制作会社に在籍。帰国後、数々の制作会社や企業とコラボレーションを続け、現在はフリーで活動。 自身のブログとポッドキャストではWebとデザインをキーワードに情報発信をしているだけでなく、各地でWebに関するさまざまなトピックで全国各地で講演を行ったり、多数の雑誌で執筆に携わる。 著書に『Experience Points』など。 http://www.yasuhisa.com/