視点を意識して共感を生む静物写真術 #AdobeStock

Adobe Stock Creative Cloud Photo Video

ソーシャルで人気のテーマを踏まえつつ撮影のテクニックを学んで、Adobe Stockでベストセラー作品を目指してみませんか?このブログでは、Curbonがおススメするアーティストさんから、素敵な作品を撮る方法を教えていただきます。Instagramなどのソーシャルで広く活躍されている方のテクニックを学んで、売り上げアップを目指しましょう。

今回のテーマは、視点を意識して共感を生む静物写真術。テーブルフォト業界のプロ、Nanaさんにご紹介いただきます。

花を題材に、共感度が上がる撮影テクニックを紹介します。花と言っても色々ありますが、中でも少し難易度の高いブーケを使って解説したいと思います。まずは1分で学べる動画をご覧ください。

手を添えて撮ろう

ブーケを簡単に撮る方法を紹介します。それは手を添えるという撮り方です。SNSでは数年前から当たり前のようになっている撮り方ですが、フードでも花でも手に持つ方が自然に見える被写体は手に持って撮るとエンゲージメント数が増加しやすい傾向にあります。

実際に、あるSNS内で私がアンケート調査を行ったところ、約2500人中84%の人が、単純に静物のみを写したものよりも、そこに手を添えた写真の方が印象に残ると回答しました。

2枚の写真を比較してみましょう。

©︎Copyright2018 nana/Curbon All Rights Reserved.
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上の写真は、ただそこに置いてある「静物」を客観的に見ているような印象です。一方で下の写真は、自分が目の前にいて、花を差し出されているような主観的な印象を受けないでしょうか。

このように手に持って撮影することで、持つものを印象づけたり、見る人をストーリーの中に登場させて、感情に訴えかけて共感を呼び、それがエンゲージメント数に繋がるのではないかと考えられます。前回の記事でも触れましたが、その共感こそが売れる写真の鍵になるのではないでしょうか。

ナチュラルテイストな花は自然光で撮る

写真のように、庭に咲いたものを摘んできたような、ナチュラルテイストな花は自然光で撮るようにしましょう。

ブーケの中で見せたい花を決め、そこに光が当たるような向きで撮ります。今回は左サイドからの自然光を使って、ケイトウに光を当てることでオレンジ色を綺麗に表現し、ブーケの右サイドに陰影をつくるこどで立体感を表現しています。 光量が強い場合には花の色が飛ばないようにカーテンなどで調整します。

ライティングを使うと、ディフューズさせても硬調な描写になりやすく、日常感のある写真を撮るのには適していません。想像してみてください。今目の前にある花は照明の下で美しいと感じますか。それとも窓から入る太陽の光で美しいと感じますか。写真も同じです。ライティングを使うと光と被写体の間にイメージのギャップが生じ、作り込んだような雰囲気が出てしまうのです。

ターゲットと画角の法則

今度は下の2枚の写真を見てください。外の緑の中で撮影しました。写真に「どこで」という場所の要素が加わることで、よりストーリー性が強くなります

©︎Copyright2018 nana/Curbon All Rights Reserved.
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上の写真は先ほどよりも画角が狭く、花と手元のみを写した写真です。

より花をクローズアップしていて、花の印象が強調されたように感じないでしょうか。

それに対して下は少し引いて人物も含めた写真です。

ここでもう一度統計の話をします。冒頭と同じSNS内で、同時に以下のようなアンケートも実施しました。スイーツのテーブルフォトで、(A)スイーツのバックに口元辺りまで人物をボカして含めた写真と、(B)スイーツのみを撮った写真、どちらが印象に残るかを調査したところ、ポートレート好きは(A)、テーブルフォト好きは(B)と回答する人が多いことがわかりました。

この結果から言えることは、Adobe Stockに写真を投稿する場合、ターゲットや媒体によって画角を決めるのが良い、ということです。例えば花に特化したような媒体で使うことを想定するならば、背景の人の印象は、控えめな方が好ましく、上のように手元が写っている程度に留めた方が良いでしょう。

しかし、もう少し範囲の広い、ライフスタイルやファッション系の媒体に使うのであれば、下の写真のような、人の印象がもう少し感じられる写真でも良いように思います。

いかがでしたでしょうか。

静物を撮る場合、被写体の雰囲気に合わせた光やスタイリングにすることが大切です。そして手に持って撮ると共感が生まれて印象に残りやすい写真になりますが、ターゲットや媒体を意識しながら撮影すると、より売れる写真に繋がるのではないでしょうか。

ただいま、Adobe Stockでは作品を投稿して下さるコントリビューター(投稿者)を募集中です。コントリビューター登録がお済みでない方はこちらからどうぞ。みなさまの素敵な作品をお待ちしています。


商品広告撮影の他、フォトセミナー等で講師として活動。 作家ものの器などを扱うライフスタイルセレクトショップ「AURORA」のオーナーでもあり、テーブルフォトを中心に、日常を切り取った写真をSNSにアップしている。

著書(共著):
『心を震わせる ドラマチック写真術』
『最高の1枚を「撮る・仕上げる」で生み出す 超絶写真術』(ともにインプレス)

POSTED ON 2018.11.9

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