パーソナライゼーションを加速する、Adobe Targetの新たなイノベーション

パーソナライゼーション

アドビが実施した「2019 Consumer Content Survey」によると、消費者の83%が企業からパーソナライズされていないコンテンツを受け取ったことがあると回答し、3分の1以上の消費者は、それが継続的かつ頻繁であると答えています。パーソナライズされた顧客体験を提供する企業に対し、およそ半分の消費者が親しみを感じると答えたことを考えれば、これは企業にとって大きな機会の損失です。

Adobe Targetを利用する企業では、パーソナライズされた顧客体験を実現するために、最適化プログラムを強化しつつ、迅速な結果を求めてAdobe Senseiの人工知能(AI)とマシンラーニング(機械学習)を活用し、成果を上げています。昨年、Adobe Targetは、1,650億ドルの売上に貢献し、734億人にパーソナライズされた顧客体験を提供しました。

さらにアドビでは、マーケターがIT担当者とより効率的に共同作業をおこない、より効果的な顧客体験を提供するための新たなイノベーションを投入します。

マーケターの期待に応える、新たなレコメンデーションアルゴリズム

レコメンデーションは、マーケターが売上の増加や顧客エンゲージメントの強化に利用できる最もパワフルなパーソナライゼーションツールのひとつです。しかし、多様なオーディエンスに対し、適切なレコメンデーションを提供することは、終わることのない課題でもあります。そのため、アドビでは新たなアルゴリズム「Weighted Relevance」を開発し、Adobe Targetによるレコメンデーションのカスタマイズおよび精度を向上しました。

Weighted Relevanceでは、高度なプロファイルマッチングと関連性補正機能を利用し、訪問者が使用する検索語句やサイトでの行動履歴、その他のプロファイル属性にもとづいて、レコメンデーションを調整します。例えば、求職者は自身のスキルや経験に最も適した情報を、求人サイトで見ることが可能になります。企業はこの機能によってパーソナライゼーション戦略を大規模に展開できるだけでなく、人を中心とした意思決定が可能になり、一貫性のあるより優れたアクションを提供できます。

人工知能を活用した高度なレポート

昨年、アドビはAutomated Personalizationと自動ターゲットの働きを可視化する、新たなパーソナライゼーションインサイトレポートの導入を発表しました。現在は、Automated Personalizationと自動ターゲットに新たな改良が加わり、ユーザーは人工知能を利用したパーソナライゼーションでどれくらいの改善が得られたかを測定するエクスペリエンスを指定できます。例えば、自動ターゲットを使用して、モバイルアプリの画面にレコメンデーションのカルーセルを表示させているマーケターは、デフォルトのモバイルアプリやレコメンデーションを表示しない場合と比べて、レコメンデーションがコンバージョンと売上にどのように影響しているかを比較できます。これにより、マシンラーニングのインサイトを活用した、オーディエンスレベルおよび個々のエクスペリエンスの最適化に役立ちます。

モバイルアプリのパーソナライゼーションにより、顧客サービスの質が大きく前進

アプリをカスタマイズすることで、ロイヤルティの高い顧客のリテンションとエンゲージメント、コンバージョンが高まることが判明し、モバイルアプリのパーソナライゼーションが広く利用されています。例えば、ドラッグストアでは自動化されたパーソナライゼーションを使用し、顧客がアプリを主にどのように使用しているかにもとづいて、アプリのナビゲーションアイコンを自動的に並び替えています。また、ロケーションベースのパーソナライゼーションサービスも大きく発展しています。例えば、大手ホテルチェーンではAdobe Targetを使用して、施設内で利用できるアメニティやアップグレードのレコメンデーションをパーソナライズされた画面に表示させています。

Adobe Targetのパーソナライゼーション成熟度モデル2.0

アドビは、あらゆる企業のパーソナライゼーションプログラムの成熟度を向上するため、Adobe Target Personalization Maturity Modelの次期バージョンを発表しました。

最新のMaturity Modelでは、マーケターがAdobe Targetを使用しているか否かにかかわらず、パーソナライゼーションの取り組みやプログラムが現時点でどのような効果を与えているかを評価できます。最新の成熟度モデルと自己評価には、企業が進捗状況をより詳しく評価し、成長のためのベンチマークを設定できるようにする機能の強化が含まれています。企業は、ガバナンス、プロセス、ユースケースの拡大という観点で、次に進むべきステップに関する明確な提案を含むレポートを手にできます。また、成熟度モデルで使用する言語と提案もアップデートされ、スピードの加速とスケールの拡大に対応しています。

シングルページアプリケーションとモダンwebに対する業界初のソリューション

「Consumer Content Survey」では、消費者の3分の1がページ表示の遅さに対して最も不満を感じ、半分以上の消費者が表示に時間がかかりすぎると閲覧することを止めることが明らかになっています。ウェブサイトをシングルページアプリケーション(SPA)フレームワークで構築し、webサイトのスピード、安定性、レスポンスを向上させて顧客体験を改善したいと企業が考えるのも当然のことです。Adobe Targetが提供する新たなSPAソリューションには、以下が含まれます。

  • AT.js 2.0:AT.jsは、Adobe Target初のjavascriptライブラリであり、ReactやAngularなどのSPA向けに構築された実装フレームワークです。すでにサポートを始め、モダンweb向けエクスペリエンスの最適化機能を強化しています。AT.jsには、開発者がSPAの中のビジュアル要素をグループ化し、効率的にパーソナライゼーションをおこなえる「ターゲットビュー」が加わりました。この機能では、顧客一人ひとりに向けたエクスペリエンスのテストや、パーソナライゼーションが必要なポイントでの個別コールも可能です。
  • SPA向けの新たなVisual Experience Composer:現在一般リリースされているAdobe TargetのSPA向けVisual Experience Composer(VEC)では、マーケターは容易かつセルフサービスでアクティビティやパーソナライズされたエクスペリエンスを作成し、SPAに動的に提供できます。また、開発者の手を借りることなく、A/Bテストやターゲットアクティビティの作成も可能です。例えば、Leading Treeでは、設定がシンプルで各ステップを容易に変更できるこの機能を使用して、テストに要する時間を短縮しました。また、このようなSPA固有の機能やアーキテクチャがないソリューションにおいて、頻繁に発生するページフリッカーを回避できます。

アドビでは、将来を見つめ、優れた顧客体験を提供するための機能を予測し、その実現に取り組んでいます。

POSTED ON 2019.06.18