Adobe Stock プレミアムコレクション – イラストレーター 松本沙希氏 #AdobeStock

Adobe Stock Creative Cloud Design

松本沙希さんはAdobe Stockのプレミアムコレクションに作品を提供してくれているイラストレーターです。日本とチェコを行き来しながら、それぞれの文化や伝統をテーマにした美しい作品を制作されています。東京イラストレーターズソサイエティ(TIS)のメンバーでもあり、幅広く活躍されている松本さんにその作品やAdobe Stockで作品販売をされるようになったいきさつを伺いました。

イラストレーションは感覚をビジュアライズできる

Adobe Stock(以下AS):イラストレーターになるまでどのようなことをされていたのか、教えてください。

松本(以下M): 最初は理系の大学に行っていてヨーグルトの研究などをしていました。ただ、就職活動中に広告代理店(博報堂)の存在を知り、企業説明を聞いて面白そうだな、と思ったのです。そこから小さい頃から絵を描くのが好きなこともあって、デザイナーになろうと思いました。

その後は桑沢デザイン研究所の夜間コースに通いながら日中デザインの仕事をし、そこで基本的なデザイン事務所の流れを学ぶことができました。卒業してからは他のデザイン事務所で主に本のデザインをしていました。

「ブックデザインをしたと言っても、具体的に何をしたの?」と言われたときに、フォント選んで写真選んで配置してとか言ってもよく分かってもらえないのです。一方、イラストレーションは個人作品として認識されやすく、また感覚とか気持ちをそのままビジュアライズできるので、面白いなと思ったんです。

何年か働いたのち、再度勉強し直したいと思って海外留学を考えるようになりました。ヨーロッパが好きだったのでロンドンを選び、セントマーチンズ大学に行きました。ただ、ロンドンの大学院は研究が主体でエッセーに重きが置かれるので、より制作に力を入れられる学校を選びたいと思いました。私は昔からチェコアニメーションとか絵本が好きだったので、チェコの美術大学を受験しました。

AS:ご自身のスタイルをどのようなものだと思われますか?

 M:ハイブリッドな感じが面白いとはよく言われます。日本では、色の使い方がヨーロッパっぽいと言われる一方で、向こうの人からするとやっぱりジャパニーズな感じがするらしく、そのあたりのハイブリッド感が面白いんだろうなって。

©saki matsumoto

AS:作品のなかで、一番思い出になっている作品は何ですか?

 M:昨年チェコスロバキア建国100周年だったのですが、そのタブロイド紙の表紙と中身を描かせてもらいました。プラハ7区、レトナーと呼ばれる、アーティストが多く住む地域のタブロイド紙で毎月発刊されているものなのですが、エディターから過去で一番良いと言ってもらえました。

©saki matsumoto design: 20YY Designers

AS:松本さんのイラストには森や自然、そして数々のキャラクターがたくさん取り入れられています。それはなぜですか?

 M:自分が何に影響されているのかを考えたとき、それが森とか自然とか八百万の神とか、自然の中の見えないものであると、過去の作品を見たり、小さいときに好きだったものを考えていて気づいたのです。新規追加

多くのチェコ人は森歩きが大好きで、すべてのものは森から生まれるという言葉があるくらいなのです。それから、マソプストという謝肉祭のイベントがあるのですが、豚を解体して豚を一匹スープにしたりソーセージにしたりして食べるのです。さらにマスクをかぶってパレードをするという昔からある伝統行事では、実際に動物の毛とか骨を使って、マスクを作る人もいます。出来合いのものを買うのではなく、いろいろ想像して作っているのがチェコ人の愛らしくてクリエイティブなところだと感じます。

モンスターとか、自然宗教的な妖怪みたいなものに対するチェコ人の感覚が面白いなと思い、日本の神道の感覚と、チェコのアニミズムを比較して新しい物語を作りたいと思いました。

saki matsumoto / Adobe Stock

可愛い文化が作れるのはアジアの人

AS:作品がヨーロッパでも受け入れられている理由はなんだと思いますか?

M:チェコ人、というかヨーロッパのイラストレーターたちの描く線がアジア人のものとは違うように感じます。彼らの線は、よりアブストラクトで感覚的。かたや線でオブジェクトとしての形を描いたり、キャラクター化したりできるのは、日本人とかアジア圏の人の特徴だなと思います。オーディエンスもそうですが、やっぱり可愛い文化が作れるのってアジアなんだなって。

saki matsumoto / Adobe Stock

イラストレーションはアートじゃない

AS:松本さんが作品を通して伝えたいことはなんでしょうか?

M:文化や伝統、自然に関することです。イラストレーションの難しくて楽しいところは、アートではないことです。

例えば展覧会で自分の作品を飾るにしても、やっぱりコンセプトありきで見せないといけないと思うのです。なぜそれを作ったか、私の場合はどういうストーリーを込めているか、何を伝えるかは必要なことで、それをした結果、作品によって見る人が感じるものがあったり、行動に移せたりすることで機能したと言えるのです。そういう物作りを目指しています。先ほど挙げた思い出の作品のタブロイド紙のイラストレーションのように、仕事でも文化や社会に影響することに関わっていきたいですし、そういう機能するビジュアル作りの役割を担っていきたいと思います。

これまで描いていないテーマを自分テイストに持っていく

AS : Adobeのツールでお気に入りのものと、その理由を教えてください。

M:インデザインフォトショップです。インデザインを使えるようになってからは、イラストレーターを使う機会がめっきり減りました。作業しやすく、レイアウトに関して正確です。

フォトショップは版画を印刷する上で重要です。CC(クリエイティブクラウド)になってからありがたいのは、レイヤーについてです。レイヤーを選択してなくても、移動ツールの状態でクリックするとレイヤーに直接触れられるようになった、要するに下の階層のものを感覚で動かせるのが大変ありがたくて重宝しています。

AS:ストックで今後、描いていきたいテーマはありますか?

M:時季ものや時事ものが需要があり必要と聞いたので、そういうものを描いていきたいと思います。今までそういうものをあまり描いてこなかったのですが、興味がずっとありました。あとはジェンダーの問題、コンセプチュアルなものなど、そういうテーマを自分のテイストに持っていけたら幅も広がるなと思います。

*ヘッダーイメージ:saki matsumoto


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POSTED ON 2019.12.13