ネオン光彩からリキッドフローまで:2020年を彩るモーショントレンドを発表 #AdobeStock

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Adobe Stockでは毎年、様々なクリエイティブメディアにおいて、世界的に注目度の高い、今後のビジュアルトレンドに関する最新情報を提供しています。本年より、モーショングラフィックスを構成する、美しさ、効果、主題に対する分析も始めました。それでは、2020年のモーショントレンドを見ていきましょう。

アドビでは、今後大きな影響を与えるトレンドを明らかにするため、トレンド予測担当者や、Adobe StockBehanceのキュレーションを担当する専門家たちと協議し、検索パターンの掘り下げとCreative Cloudの綿密な調査を経て、ブランド広告キャンペーン、ソーシャルメディア、ドキュメンタリー映画、ビデオゲームなど、デザインが関係するすべての分野で話題になっている効果とトピックを割り出しました。

2020年に注目すべきモーショントレンドの上位4つ:

Environmental Documentary : 環境ドキュメンタリー

Grenar / Adobe Stock

環境問題は、今後10年における人類共通の懸念事項です。環境活動家のグレタ トゥーンベリさんは、『Time』誌の2019年度の「今年の人」に選出されました。米国では2020年の選挙を目前に控え、気候変動に対する有権者の関心が高まっています(最近実施されたピュー研究所の調査によると、気候変動を「大きな脅威」と見なしている米国人の数は57%に上っています)。一方、企業側はこの状況を鑑み、消費者の要求に応える形で地球温暖化問題への取り組みを進めています。

環境ドキュメンタリーの自然景観の美しさは人気を博しており、ナショナルジオグラフィック誌やブループラネット誌では、美しく、魅力的な景観を見ることができます。また、ドローン技術も現在のトレンドです。溶け続ける氷床から、風力タービンやソーラーファームが点在する風景まで、あらゆるものを上空から写し出します。

次に、DIY的な要素が挙げられます。オーストラリアやカリフォルニアの山火事など、最近の自然災害の発生は、一般人による携帯電話からの通報によって明らかになりました。また、秘境に踏み入り、非日常的な光景を発信して共有するような、刺激を求める人々もいます。

“「[このトレンド]により、私たちはテクノロジーで抑圧された日常から解き放たれるのです」”

GoProとの業務提携により、アクション、冒険、一人称視点のビデオがたくさん集まりました」とAdobe Stockのモーションとオーディオの責任者であるトム スポタ氏は語っています。「アウトドア、飛び込み、砂漠の横断、山頂への到達などを記録した膨大な数のビデオがあります。GoProの魅力は、日常からの解放にあるといえるでしょう。GoProビデオにより、私たちはテクノロジーで抑圧された日常から解き放たれるのです」

今年は、アウトドアや地球温暖化問題に多くの人の関心が集まりました。環境ドキュメンタリーが躍進した年だと言えるでしょう。トムによれば、Adobe Stockでは他にも環境問題に関連する数々の画像を取り揃えています。Adobe StockアーティストのThe Ocean Agencyは、気候変動によるサンゴの白化現象の破壊的な影響に焦点を当てた活動をしており、Netflixのオリジナルドキュメンタリー消えゆくサンゴ礁(Chasing Coral」やAdobe Stockでその作品を見ることができます。

環境ドキュメンタリーコレクションで、インスピレーションに富むその他の動画をご覧ください。

Movement Response : ムーブメントレスポンス

HQUALITY / Adobe Stock

ムーブメントレスポンスとは、動きに反応してインタラクティブな視覚効果を生み出すグラフィックレイヤーです。アドビのモーショングラフィックスコンテンツアソシエイトであるキリエ クァッケンブッシュによれば、このトレンドは当初、人間のダンスからフェレットのダンスまで、何にでもエフェクトを適用して楽しむSnapchatやTikTokのユーザーの間で広まりました。

「ムーブメントレスポンスは、音声の代わりにもなります。ソーシャルメディアをすばやくスクロールしているときは音が出ないので、グラフィックで音を表現することができるのです」

「ムーブメントレスポンスは、音声の代わりにもなります。ソーシャルメディアをすばやくスクロールしているときは音が出ないので、グラフィックで音を表現することができるのです」とAdobe Stockのコントリビューターアウトリーチスペシャリストであるポール マカニフ氏は語ります。さらに、この効果によって視聴者が音声に興味を持ち、オンに切り替えてより長時間の視聴に繋がる可能性があります。

ペプシコーラ、レッドブルなどのブランドは、キャンペーンでムーブメントレスポンスを使用しています。有名なのは、タコベルがメジャーリーグのワールドシリーズ中、「盗塁でタコス無料(Steal a Base, Steal a Taco)」プロモーションで全員に無料でタコスを配布したことです。ここでは、ムーブメントレスポンスの技法を活用して走者が炎で強調され、空からタコスが降ってくる様子が描かれています。

ムーブメントレスポンスをエフェクトとして使用できるツールが一般にも普及してきたことで、このトレンドはさらに加速するでしょう。

「これまでは、一塁から二塁まで走る走者を強調したり、教則ビデオで特定の動きを強調したりする場合にこのようなグラフィックを適用するには、特殊な機材が必要でした」とトムは言います。「今では、映像の基本的な編集スキルさえあれば、Premiere Proモーショングラフィックステンプレートを使用して同じ効果が得られます」

ムーブメントレスポンスのコレクションで、インスピレーションに富むその他の動画をご覧ください

Liquid Abstract : リキッドアブストラクト

paralondigital / Adobe Stock

ムーブメントレスポンスはスピーディでエネルギッシュな技法ですが、リキッドアブストラクトは2020年のモーショングラフィックスの中では静的でオーガニックな部類に入ります。リキッドアブストラクトのビデオでは、静かに変化するフォームと数学的パターンを組み合わせ、有機的な動きの変化を見ることができます。

トムは次のように語っています。「このトレンドは、荒々しくて動きの速い映像が流行している現状に対する1つの反応です。私たちは、ガソリンスタンド、食料品店、携帯電話など、いたるところで不快な画像を目にしますが、リキッドアブストラクトは水のごとく有機的で、静的、かつ滑らかです。デジタル技術なのにテクノロジーを感じさせず、より自然な表現として感じることができます」

「リキッドアブストラクトは、せわしないデジタル世界に生きる人々に一時のやすらぎをもたらします」

リキッドアブストラクトは、オンライン動画で流行が始まりました。「これは視覚的なASMR、視覚的なリラクセーションのようなものです」とキリエは言います。「ソーシャルメディアで#oddlysatisfyingを検索すると、せわしないデジタル世界に生きる人々に一時のやすらぎをもたらすリキッドアブストラクトが見つかるでしょう」

リキッドアブストラクトは、企業ビデオの印象を和らげるために活用されています。リキッドアブストラクトの動画は、あるシーンから別のシーンに移る際の「つなぎ」として使用されることが多く、ロックコンサートやダンスクラブの背景動画、また病院の待合室の背景などにも活用できるでしょう。リキッドアブストラクトは、潜在的な鎮静効果で、理想的な空間を演出します。

リキッドアブストラクトのギャラリーで、インスピレーションの源になる動画や、リラックス動画を見つけましょう。

Neon Glow : ネオン光彩

flashmovie / Adobe Stock

リキッドアブストラクトよりもう少し刺激が欲しいならネオン光彩はいかがでしょうか。明るく華やかですが、光に柔らかさがあります。80年代と90年代のネオンの光で彩られた過去と、未来のビジョンをつなぎます。『ブレードランナー』、『マイアミバイス』、『ストレンジャーシングス』やアリアナ グランデの『7 Rings』ザ ウィークエンドの『I Feel It Coming』などのミュージックビデオを想像してください。「ネオン光彩の明るさと美しさは、音とうまく調和します」とトムは言います。

「ネオン光彩の明るさと美しさは、音とうまく調和します」

ネオン光彩は一部、ビデオゲームでの使用がきっかけとなりトレンド入りしてきました。Twitchのようなプラットフォームのインフルエンサーは、ネオン光彩を使用してアバターやキャラクターを作成しています。ネオンヘッドフォンやネオンストライプなどの要素を取り入れることが、ファンの獲得につながっているのです。

ゲームは、メディアの種類を問わず、ユビキタスな状況になりつつあります。例えば、eスポーツトーナメントの高まる人気を考えてみましょう。「2020年、eスポーツは現実のスポーツと同じくらい報道価値が高まりつつありますが、そこでもネオンが活用されています」とキリエは言います。

ネオン光彩は、ゲーム以外の分野でも、企業がロゴなどのビジュアル要素に新鮮さを加えつつ、ノスタルジックなテイストも残したいときなどに最適です。

こちらのキュレーションギャラリーで、ネオン光彩の活用方法をさらにご覧ください。

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ぜひ、これらの要素をコンテンツ制作に取りいれていただき、ニーズに合ったクリエイティブを作成ください。自分なりの解釈で作っていただいた素敵な作品を、#AdobeDesignとともに、ソーシャルメディアに投稿いただけると幸いです。また、Adobe Stockアーティストになって作品を提供することに興味をお持ちの方は、新規登録のうえ、各種ガイドラインを確認しながら作品投稿してください。

Adobe Blogでは、これらのトレンドを1年間調査します。アーティストがトレンドを作品にどのように取り入れているかをぜひご覧ください。

クリエイティブトレンドの詳細情報をお見逃しなく。2020年のビジュアルトレンドデザイントレンド、年間を通じた各トレンドの詳細な調査結果をぜひチェックしてください。

この記事は2020年1月9日に Adobe Stock の Irene Malatesta  により作成&公開された From Neon Glow to Liquid Flow, These Motion Trends Will Shape 2020 の抄訳です。

トップ画像:Amgun / Adobe Stock

POSTED ON 2020.02.18