Adobe Dimension 2020年4月アップデートリリース! 3Dテキストとカスタマイズ可能な基本3Dシェイプの作成機能でクリエイティブなデザインをレベルアップ#AdobeDimension

Creative Cloud Design

いろいろな制作のクリエイティブワークフローを見たときに、基本的な機能が実は最も重要な役割を担っているということはしばしばあります。今回のDimensionの最新アップデートではそんな基本的な機能であるテキストおよびカスタマイズ可能な基本3Dシェイプを追加しました。グラフィックデザインからタイポグラフィー、サイネージ、インテリアデザイン、建築物のサインデザインにいたるまで、テキストおよび基本3Dシェイプはあらゆる場面に応用でき、デザインシーンや複雑な立体形状を構築する上で頼れる味方となります。

Adobe IllustratorやPhotoshopで作成した2Dのイメージから3Dコンテンツを簡単に作成できるDimensionは、これまで他のCreative Cloudツールを補完する位置付けでした。ところが今回のアップデートにより「3Dグラフィックデザイン」という言葉は、3D空間だけでデザインを完結するという意味合いをも持つことになります。Dimension内で直接、思いのままにテキストやシェイプを作成できるだけでなく、作成したデザインに3Dならではのパワフルな効果、例えば現実的なライティング、マテリアル、反射、陰影、深度表現、多彩なカメラビューなどを追加することも可能です。

Dimensionの新機能である、カスタマイズ可能な基本3Dシェイプは、立方体、平面、球体、円錐、円環、円柱から思い通りのジオメトリを作成できます。その際、テクスチャーやマテリアルが引き伸ばされたり歪んだりすることはありません

ダイナミックな3Dテキスト機能で、デザインにテキストを追加したり、独立した3Dタイポグラフィを作成

線、色、テクスチャー、形状、構図などの要素を含めたタイポグラフィーは、グラフィックデザインの基礎的要素です。Dimensionへのテキスト機能の導入を検討した当初から、リリース後もテキスト機能を拡張できるようにシステムの一部として実装したいと考えました。そのためにはまず、デザイナーが現在何をしているかをよく観察するところから始めました。Behanceのギャラリーを調べ、さまざまなバックグラウンドを持つデザイナーたちに話を聞き、他のツールのテキストシステムをリサーチしました。

https://www.behance.net/gallery/2714753/Everything-In-Its-Place
https://www.behance.net/gallery/90568451/Hello-Dribbble-shot?tracking_source=search
https://www.behance.net/gallery/79921789/HGVHKG-Festival-2019?tracking_source=search%7C3d%2

2Dデザインと3Dデザインの両方でテキストがどのように使われているのかに着目してリサーチを進めていくと、一貫したテーマがいくつか見つかりました。デザイナーは、ベベル、アウトライン、エッジ処理などのエフェクトと、より複雑な3Dアセットの表面へのテキストの配置を多用していることが分かったのです。そこで、社内のAdobe DesignおよびAdobe Research部門から参加してくれたパートナーたちと一緒に、2Dテキストエンジンで生成したグリフ(字形)から押し出し形状を作成するためのインタラクションモデルと技術的な方法を、やり方を変えながらすばやく実験できるプロトタイプを開発しました。また、ベベル作成やマテリアル処理の方法でもいくつものアプローチを検討し、その成果をこの3.2リリースに採用しています。将来的な可能性として、自動アウトラインや積み重ね可能なテキストレイヤーなどの機能についても検討しました。

3Dテキスト機能のためのマルチレイヤーシステムの初期段階の検討

マルチレイヤーシステム検討のための初期プロトタイプ(右)。既存の3Dテキストアートワーク(左)を観察し、その再現を試みながらプロトタイプのデザインの有効性を検証。(左の画像:ピーター タルカ氏(Peter Tarka)による3Dタイポグラフィックアートワーク「Do What You Want To Do」)

このシステムのあるべき姿への理解を深めていくのと並行して、それをDimensionのいくつかの構成要素に組み込む作業を開始しました。ベースとしてPhotoshop、Illustrator、その他アドビアプリケーションで使われているのと同じテキストエンジンを使い(トラッキング、レディング、整列オプションも同様に)、そこに2Dテキストを3D形状に変換する、エッジ制御付きベベル機能を備えた新しい押し出しエンジンを組み合わせました。この機能は、ジオメトリエンジンを活用してテキストのUVをクリーンに生成するため、常に引き伸ばしや歪みのない状態でマテリアルや画像を貼り付けできます。UVとは、2次元テクスチャーの座標系を定義し、3次元サーフェス上に画像がどのようにマッピングされるかを決定する情報です。

この新しいテキストエンジンを使うことで、OSにインストール済みのフォントから3Dテキストを簡単に作成し、その数々のスタイル属性を調整して全体のルック&フィールをコントロールすることができます。また、3Dテキストにはシンプルな効果を適用したり、さらに複雑な凸曲線やアウトライン形状を適用したエッジを作成することができます。3Dテキストの前面、背面、側面、エッジは各自独立した領域なので、表現力が高くリアリスティックなマテリアルや画像をそれぞれに適用できます。エッジへのベベル適用は、柔軟な造形を可能にするだけでなく、テキストへの光の当たり方を微細にコントロールしてニュアンスを追加したり、読みやすくしたりするためにも役立ちます。

Dimensionの3Dテキストシステム

3Dテキストは新たにDimensionに加わった非常にエキサイティングな要素であり、私たちはこのシステムについて多くの将来的な計画を持っています。ランダム化されたテキスト、グリフごとにオフセットした配置、曲げの効果などをすべて非破壊的システムの上で実現することが可能になるでしょう。非破壊的とは、スタイル、ベベル効果、マテリアルを維持したまま、テキストの編集が自由に行えることを意味します。

カスタマイズ可能な基本3Dシェイプで、作品そのものを一から作成し、デザインに不可欠な要素を追加

Dimensionで円環をカスタマイズします

3Dデザインの世界では、基本的なシェイプはジオメトリプリミティブ(略して「プリミティブ」)と呼ばれ、他のもっと複雑なシェイプの造形の土台として頻繁に利用されます。Dimensionに追加された新しい基本3Dシェイプ(立方体、平面、球体、円錐体、円環、円柱)はパラメトリックです。つまり、シーンに追加したのち、立方体の角を丸めたり、円環の直径を変更したりと、その形状を変更するために簡単に操作できるプロパティを持つことになります。テキストと同様、基本シェイプも2Dと3Dの両方で不可欠なデザイン要素で、このようなカスタマイズ可能なプリミティブがあれば、クリエイターのビジョンを実現する環境も万全なものとなります。また、これらカスタマイズ可能な基本3Dシェイプの形状をさまざまに変更して造形を検討し、より複雑な3Dオブジェクトのデザイン判断に役立てることもできます。

Dimensionでの形状カスタマイズのサンプル。面の追加、ベベルの調整、スライスの作成、半径の変更などのプロパティを調整します

“abstract 3d”(抽象的 3D)、”3d illustration”(3D イラストレーション)、”primitive art”(プリミティブアート)といった検索ワードを使えば、デザイナーが基本3Dシェイプを活用して制作した面白い作品を見つけることができます。これは、比較的新しい3Dデザインのトレンドで、シンプルなシェイプとより複雑な3Dモデルを組み合わせ、3Dならではの表現力に富んだマテリアルとライティングを適用してグラフィックスを作成する手法です。

https://www.behance.net/gallery/91329481/January-Update?tracking_source=search%7C3d%20primitive
https://www.behance.net/gallery/48173989/FORMS-SHAPES?tracking_source=search%7C3d%20shapes
https://www.behance.net/gallery/48716321/Shapes-Colours?tracking_source=search%7C3d%20shapes

このトレンドは、大手ブランドが取り入れるほどの勢いを見せています。例として、ピーター タルカ氏が手がけたLenovoのブランドアイデンティティーをご覧ください。よくあるテクノロジーを強調したデザインとは違ったスタイルでLenovoブランドを訴求しています。

https://www.behance.net/gallery/67232163/Commissioned-Works

基本3Dシェイプは、体積を持ったオブジェクトや空間を作成するためのあらゆるワークフローに組み入れることができます。それが箱でも壁でもスタンドでも、望みの大きさと形の正確なオブジェクトをシーンに素早く追加したいときに、立方体のカスタマイズだけで済む場合もあります。これはパッケージデザインから建築までプロジェクトを問いません。面の数の変更、ベベルの調整、スライスの作成、半径の変更などで、より自分のニーズに合ったジオメトリを造形することもできます。例えば、基本3Dシェイプに含まれる円環なら、面の数を減らせば三角形の分割を強調したシェイプになり、スライスを作成すれば3/4のドーナツ形状(上図作品)になります。そういった操作をいくら加えても、マテリアルとテクスチャーの見た目は完全に保持され、歪みや引き伸ばしは生じません。

https://www.behance.net/gallery/73034637/Equre?tracking_source=search
https://www.behance.net/gallery/82606543/Nometre-goods?tracking_source=search
https://www.behance.net/gallery/88208185/Nagami-Visual-Brand?tracking_source=search

https://www.behance.net/gallery/70391725/Ahlens-Aroma
https://www.behance.net/gallery/57692359/LAPP-FAO-Macadamia-Butter

私たちチームと一緒に3Dの未来を築きませんか?

Dimensionは、クリエイティビティと想像力の限界に挑戦するのに最適なツールです。Adobe dimension 3.2リリースに含まれる新機能の詳細については、 リリースノートをご覧ください。

今後どのような新機能が予定されているかについては、機能要望リスト(英語)をご覧いただき、ぜひ投票にも参加してください。こちらでは、Dimensionに追加してほしい機能のアイデアを投稿することも、製品ロードマップを確認することもできます 。

成長を続ける3Dデザインコミュニティに参加してみませんか?

私たちは、パッケージデザインから、製品モックアップ、ブランドのビジュアライゼーション、3Dアートまでユーザーの皆さんによる素晴らしい3D作品に出会うことに喜びを感じ、それを多くの人々と共有したいと思っています。デザインした作品をInstagramやTwitterで公開するときは、ハッシュタグ #AdobeDimension の追加を忘れないでください。Behanceへ公開する場合は「使用ツール」で「Adobe Dimension」を選択してください。私たちのInstagramアカウントは @Adobe3DAR と @AdobeDesigner です。また、アドビ社内のアートチームのBehanceプロファイルもぜひご覧ください。

の記事は4月14日に公開されたAdobe Dimension April 2020 Release: Elevate Your Creative Designs with 3D Text and Customizable Basic Shapesの抄訳です。

POSTED ON 2020.04.14