デスクトップ版IllustratorユーザーのためのIllustrator iPad版 攻略(1)Illustrator iPad版ジャンプスタート

Creative Cloud Design

待望のIllustrator iPad版がリリースされました! 手探りで触っても、十分に使えますが、この記事では、デスクトップ版Illustratorユーザーの方がさらにスムーズにiPad版を利用いただけるようにまとめていきます。

Illustrator iPad版をはじめよう

どのiPadが使えるの?

基本的にはiPadOSに対応し、Apple Pencil、Apple Pencil(第2世代)をサポートしているiPadです。

  • iPad Pro 12.9インチ(第4世代)
  • iPad Pro 12.9インチ(第3世代)
  • iPad Pro 12.9インチ(第2世代)
  • iPad Pro 12.9インチ(第1世代)
  • iPad Pro 11インチ(第2世代)
  • iPad Pro 11インチ(第1世代)
  • iPad Pro 10.5インチ
  • iPad Pro 9.7インチ
  • iPad Air(第3世代)
  • iPad mini(第5世代)
  • iPad(第7世代)
  • iPad(第6世代)

さらに、近日リリース予定のiPad Air(第4世代)もサポートされます。アドビのサイトに記載されている必要システム構成もご確認ください。

FrescoがiPhone対応になりましたが、今ところ、Illustrator iPad版はiPhoneをサポートしていません(「iPad版」ですから当然ですね)。

対応するOSは?

iOS 13.4 以降です。

その他必要なものは?

ソフトウェアのライセンス認証、サブスクリプションの検証、また、クラウド保存などを行う際には、インターネット接続が必要です。

Apple Pencilやキーボードは必要?

Apple Pencil、および、キーボードはなくても使えます。Apple Pencilは必須と考えた方がよいでしょう。非常に快適に使うことができます。

iPadにキーボードを接続すると、プレビュー/アウトライン表示を切り替えるcommand + Yなどのキーボードショートカットを使えます。

Apple Pencil、Apple Pencil(第2世代)のサポートはお使いのiPadに依存します。

インストール方法

App Storeからダウンロードします。ダウンロード後、サインインが必要です。

どのプランで使える?

Creative Cloudコンプリートプランに加入されている方は追加費用なく使えます。Adobe Illustrator単体プラン(2,480円/月)の契約は、Illustratorデスクトップだけでなく、iPad版を利用できます。

その他、学生・教職員向け、法人向けCreative Cloudグループ版(単体プラン、コンプリートプラン)もあります。

インターフェイスの確認

ツールバー

現状、ツールバーには、選択ツール、ダイレクト選択ツール、ペンツール、鉛筆ツール、消しゴムツール、長方形ツール、文字ツール、塗りブラシツール、楕円形ツール、多角形ツール、スターツール、文字(縦)ツールの12個のツールが用意されています。

デスクトップ版のIllustratorの88個に比べると、かなり厳選されてていますね。また、デスクトップ版との違いとして注目したいのが[ダイレクト選択ツール]のアイコンの違いです。

ダークモードのサポート後、[選択ツール]と[ダイレクト選択ツール]がわかりにくくなってしまいました。そういう意味で、iPad版のアイコンは好ましいと私は考えます。せっかくなのでデスクトップ版も変更して欲しいと思います。

注意したいのが[アートボードツール]と[読み込み]ボタンです。

  • [アートボードツール]を選択すると、アートボードプリセットが開きます。このプリセットをタップすると、選択しているアートボードの大きさが変更されるのではなく、新規にアートボードが追加されます。なお、アートボードサイズの変更は後述する[プロパティ]パネルで行います。
  • [読み込み]ボタンもツール内にありますが、これはデスクトップ版でいうところの[配置]コマンド、および、CCライブラリを開くコマンドです。

画面上部のバーとアプリケーション設定

画面上部には、やり直し、取り消し、公開と書き出し、ヘルプ、設定、表示モードのボタンが並んでいます。

[設定]内の[アプリケーション設定]ボタンをタップすると、いわゆる環境設定が開きます。キーボードをお持ちの方はcommand + Kキーを使えます。

確認しておきたい設定ポイントを挙げます。

  • カラーテーマ:iPadの設定から独立しています。
  • サンプルテキスト:日本語、文字数え(○○)、Lorem Ipsumを選択できます
  • パームリジェクション:小指などが画面に当たっても認識せず、ペンのみを認識する機能
  • ダブルタップ:「カラーピッカーを表示/オブジェクトやパスを選択解除、ペンツールに切り替え、100%にズーム、アクションなし」から選択できます。

パネル(1)レイヤー、プロパティ、ガイドとグリッド

右側のアイコン群は、パネルを開くボタンです。区切り線で分かれている上の3つのボタンは、レイヤー、プロパティ、ガイドとグリッドのパネルを開きます。

パネル(2)その他のパネル

右側のアイコン群の下部には、シェイプを結合、編集、整列・分布・反転、オブジェクト、文字、パス、リピートのパネルを開くボタンがあります。

Illustrator iPad版には、デスクトップ版のようなメニューコマンドがありませんので、テキストのアウトライン、ガイドに変換などは、パネルから行います。

iPad版ならではの操作

共通アクション

コンテキストメニュー(右クリックメニュー)のように、よく使う機能は、オブジェクトを選択するとすぐ下に表示される「共通アクション」から実行できます。

ジェスチャー

マルチタッチジェスチャーに対応しています。覚えるまでもありませんが、確認しておきましょう。

タッチショートカット

iPad版ならではの操作として把握しておきたいのがタッチショートカットです。

  • タップするとshiftキーを押したときと同様、移動方向を水平・垂直に制限したり、楕円形や多角形を描画する際、正円・正方形になります。
  • タップしたままスライドすると、optionキーを押したときと同様、オブジェクトを複製したり、楕円形や多角形を中心から描画します。
  • キーボードをお使いであれば、それぞれ、shiftキー、optionキーを押すと、同様に反映します。

デスクトップ版との違い

シェイプを結合(パスファインダー)

パスファインダーによる合体や型抜きは、パネルでプレビューされます。また、デフォルトで複合シェイプとして扱われます。

[シェイプを結合]パネルにある[シェイプ形成]をクリックすると、シェイプ形成ツールとしてペン操作で結合や型抜きを行えます。

リピート機能

デスクトップ版にはないリピート機能。ラジアル(放射状)、グリッド、ミラーの3つのモードがあります。

パターンなどを作るだけでなく、さまざまな作図に応用できます。

使って楽しみましょう

今回は、デスクトップ版のIllustratorユーザーの目線で、Illustrator iPad版のUIを徹底検証しました。

Illustrator iPad版の強みは、細かいことを気にしなくてもなんとなく使えてしまう点にあります。

私自身、Apple Pencilでベジェってどうなんだろう?…と心配していましたが、実際に使ってみたところ、全然アリかも!!!と180度、考えが変わりました。[鉛筆ツール]の描き心地のなかなかです。

ぜひ、使って楽しみましょう!

POSTED ON 2020.10.21