2020年6月フォト製品アップデートのご紹介 #Lightroom

Creative Cloud Photo

世界中の多くの人々がソーシャルディスタンスを確保しながら過ごすようになり、写真を通じて繋がる能力の重要性は、さらに高まっているように思えます。アドビのフォト製品全体にわたる2020年6月のアップデートでは、フォトグラファーのコミュニティがLightroomならではの方法で繋がり、学び、インスピレーションを得られ、お互いの作品を共有できるようにすることに重点を置いています。さらに、より高度な編集コントロールとさらに柔軟なワークフローを実現する新機能を追加し、パフォーマンスを向上させました。

学びとインスピレーション

編集を共有(Lightroom Mac/Win版、iOS版、Android版)

より良い写真に仕上げることは、多くのお客様に共通するクリエイティブの目標のひとつです。しかし、より良い写真に仕上げるための学習方法に、万人に共通なものはありません。お客様からよく伺う課題のひとつに、オンライン上に情報が多すぎて、どこから始めればいいのか、どのチュートリアル、ブログ記事、解説ビデオが、自分が目指す写真クリエイティブの目標にフィットするのかを判断するのが難しいというものがあります。私自身もそう感じたことが確かにあります。

そこで、私たちは第一線で活躍する写真美術の教育者たち(ニコール ヤング(Nicole Young)氏、クリスティナ シャーク(Kristina Sherk)氏、マット クロスコフスキー(Matt Kloskowski)氏ら)とともにインタラクティブチュートリアルを開発し、Lightroomのアプリ内で直接提供しています。昨年リリースした第一弾は、写真撮影テクニック(構図や照明など)について、写真の主題別の制作方法(フードや風景など)、あるいはLightroomの各ツールの使い方など、多種多様なトピックをカバーしているため、誰もが自分に合った学び方を組み立てることができます。

チュートリアルには2つのタイプがあります.

  • Lightroomの「学ぶ」セクションにある「インタラクティブチュートリアル」を選べば、自分で操作することで学べます。インストラクターによるガイドや指示にしたがって自分でスライダーを調整し、その効果を体験することができます。また、インストラクターによる、なぜその編集操作をおこなったかについてのコメンタリーも表示されるため、それを参考にLightroomで作例イメージを使って練習することができます。このタイプのチュートリアルは、より深く学び、練習をしたいときに適しています。
  • Lightroomの「見つける」セクションにある「編集」を選べば、フォトグラファーがオリジナルの写真に適用した編集操作をすべてステップバイステップでたどれるだけでなく、カメラ情報も確認できます。さらに、「プリセットとして保存」すれば、その効果を自分の写真にそのまま適用できます。

昨年、私たちはインタラクティブチュートリアルおよびインスピレーションを与える編集のライブラリを拡充し、より幅広いトピックスと被写体のタイプをカバーするために、さらに多くの作者にご協力いただきました。今後もライブラリのさらなる拡充を予定していますが、それでもカバーすべきイメージのタイプ、被写体、Lightroomを活用した編集テクニックは多種多様にわたり、私たちのライブラリだけではそのごく一部にしか対応できていないのが実際のところです。だからこそ、ユーザー全てが助け合って作品作りに取り組めるような、互いに学び合える環境を作りたいと考えています。

その一環として、この6月のリリースから、Lightroomの「見つける」セクションにユーザーの皆さんが編集履歴とともに画像を投稿できるようにしました。新しい「編集を共有」メニューオプションを使えば、編集プロセスを世界に共有して他のフォトグラファーがそこから学べるようになります。編集を投稿すると、他のユーザーが編集履歴を確認して学べるように、Lightroomは自動的にカメラから撮って出しの未加工の画像と、編集を経て完成した画像を組み合わせた「ビフォー&アフター」のシーケンスを作成します。また、他のユーザーが自分の写真に適用できるプリセットとして編集設定を提供することも可能です。

画像提供:木村琢磨

Lightroomの「見つける」セクションでお気に入りのフォトグラファーを見つけたら、「フォロー」ボタンをクリックすれば、作者が新しい編集を投稿したときに通知されます。(注:これは現在のところLightroom Mac/Windows版のみの機能です。)

私は個人的にこれらのお手本から多くを学び、私にとって興味深く新しい編集テクニックをいくつも身につけ、自分の写真をより良くすることができました。ですから、ユーザーの皆さんが投稿する編集を拝見するのをとても楽しみにしています。

編集機能の強化

「指定範囲の色相調整」(Adobe Camera Raw、Lightroom Classic、Lightroom Mac/Win版、Lightroom iOS版、Lightroom Android版)

領域を指定した色相の調整が可能になりました。この「指定範囲の色相調整」は、写真修正にも、クリエイティブ表現にも役立つ機能です。例えば、人物の肌色が不均一のとき、肌の領域だけを指定して色相をほんの少し変更し、滑らかにするといったことが可能になります。

また、写真内の黄色い花とオレンジの花の色を交換するなど、360度ある色相の範囲をフルに使ったクリエイティブな効果にも使えます。

Local Hueについての詳細は、この機能のデザイナーであるグレッグ ズルキー(Greg Zulkie)のブログ記事(英語)をご覧ください。

「バーション」(Lightroom Mac/Win版、iOS版、Android版)

同じ画像に異なる編集処理を施し試行錯誤したいときに「バージョン」が役立ちます。「バーション」は、モノクロ版とカラー版を用意したいときや、さまざまなソーシャルメディアサイトに公開するために異なるサイズで画像を切り抜きたいときに便利です。バージョンはすべてのLightroomで同期されるため、ひとつのデバイスで作成したバージョンは他のどのデバイスでも使うことができます。

Raw画像の初期設定の調整(Lightroom Mac/Win版、iOS版、Android版)

Raw写真データ読み込み時のデフォルト設定を指定できるようになり、編集ワークフローが合理化されます。Lightroomに、撮影時のカメラと同じルックを自動的に保持させることも、デフォルトの選択肢にカスタムプリセットを指定することもできます。

ISOアダプティブプリセット(Adobe Camera Raw、Lightroom Classic)

ISOアダプティブプリセットは、写真のISO値に基づいて異なる初期設定を適用する、単一のプリセットです。例えば、ISO値が高い画像とISO値が低い画像に異なるレベルのノイズリダクションを適用するプリセットを作成することができます。ISOアダプティブプリセットはRaw画像の初期設定で効果を発揮するよう開発されました。この機能の詳細については、こちらのブログ記事(英語)をご覧ください。

Photoshopで編集(Lightroom iPad版)

Lightroom iPad版では、新しい「Photoshopで編集」オプションを使ってPhotoshop iPad版に画像を送ることができます。

センターに合わせられた切り抜きオーバーレイ(Adobe Camera Raw、Lightroom Classic)

切り抜きオーバーレイツールは、写真の構図を決めるときに便利なツールです。今回のアップデートでは、センター合わせのオプションが導入され、正方形の切り抜きを正確に行ったり、フレームの中央に注目を集めたりしたい場合に使えます。

共有に関する強化

透かし(Lightroom Mac/Win版、iOS版、Android版)

Lightroomから書き出す写真に透かしを追加できるようになりました。透かしは全てのデバイス間で同期されるため、一度作成したらどんな環境下でも利用できるようになります。

共有アルバムの改善

昨年、私たちは友人や同僚に写真を共有したり、写真でコラボレーションしたりできる共有アルバム機能を導入しました。今回のリリースではさらに改良を加え、誰かが画像にコメントや「いいね!」をしたときに、アプリ内通知を受け取れるようになりました。コメントや「いいね!」はLightroom Mac/Win版に新しく追加された「アクティビティ 」パネルに表示されます。

UI、検索、パフォーマンス

Camera Rawの新しいルック&フィール

編集パネルが全て刷新され、ツールを持ち替えた時の反応も、フィルムストリップビューのスクロールも高速化しています。高解像度のモニターで見栄えがよく、すべての画面サイズにうまく適応します。

トーンカーブ、カラーパネル、同期UIの改善(Lightroom Classic)

新しいカラーヒントや正確なカーブ調整など、基本的なツール群に新鮮で機能的なアップデートを実施しました。

また、モジュールピッカーのナビゲーションバー上に表示される同期アイコンをより目立つようにして、同期の状態がより明確にわかるようになりました。同期の管理はIDプレートの下に隠されている状態ではなく、独立した専用の同期タブ上で、迅速かつ簡単に同期ステータスを把握し、管理できるようになりました。

パフォーマンスの向上(Lightroom Classic)

パフォーマンスは、Lightroom Classicで最大の焦点となっている分野です。昨年は、画像編集や「ディテールの強化」をGPUアクセラレーションに対応させたアップデートをリリースしています。

次の大きな最適化の対象はライブラリのグリッド表示におけるスクロール、コレクションの検索とフィルターを使った絞り込み、現像モジュールにおけるスライダーのスクラブです。今日のアップデートでは、最大1.5倍の高速化と、よりスムーズな操作感を体感していただけます。特に大きなカタログをスクロールしたり、長いコレクションのリストを閲覧したりする際の速度が向上しています。

アイコンの更新

6月のリリースでLightroomの製品アイコンを更新しました。詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください。

アップデートに関するすべての情報

フォト製品それぞれに、改善点やアップデート全てを網羅的にご説明する新機能ページをご用意しています。ぜひご覧ください。

Lightroom Mac版/Windows版

Lightroom iOS版

Lightroom Android版

Lightroom Classic

Adobe Camera Raw

この記事は6月16日に公開されたJune 2020 Photography Releasesの抄訳です。

POSTED ON 2020.06.16