フォトレタッチの極意31:チューリップを黄色からピンクに大胆変換

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大胆な色変換を行う時は、どれだけ違和感のない自然な色に仕上げられるかがポイントになります。写真の中のわずかな手がかりをたよりに、被写体にどんな性質の光が当たっているかを読めるようになると、レタッチ力も格段にアップします。今回は、黄色いチューリップをピンクに変換する方法を、フォトグラファー/レタッチャーの御園生大地さんが解説。「Shuffle by COMMERCIAL PHOTO」に投稿した記事から抜粋してお届けします。

Before
After

1、花の部分の選択範囲を作る

チューリップの花の部分を囲ったパスを用意する。選択範囲として読み込んだら、ファイルメニュー「選択範囲」→「選択範囲を変更」→「境界をぼかす」を選び、「ぼかしの半径」を「0.5 pixel」として「OK」をクリック。

そのまま「レイヤーウィンドウ」の下の方にある「新規グループを作成」をクリック、続けて「レイヤーマスクを追加」をクリックすると、パスを元にしたレイヤーマスクができる。

2、花の部分を色変換する

(1)「色相・彩度」の調整レイヤーを使って色変換

より直感的な操作ができる「色相・彩度」の調整レイヤーを使って色変換を行う。下図の手順で表示させた「色相・彩度」操作パネルで色を調整。すると色変換はできたが、階調の破綻が起こってしまった。

(2)階調の破綻を解消する

新しい「色相・彩度」調整レイヤーを「描画モード:カラー」「彩度:-100」にして、色変換のレイヤーの下に配置すると、階調の破綻が見られなくなる。

3、陰の彩度を低くする

(1)全体の彩度を下げる

光があまり当たっていない影の彩度は低くなるのが原則。影の部分の彩度を調整するため、まずは新規調整レイヤーで下図のように全体の彩度を下げる。

(2)「レイヤースタイル」で調整レイヤーの範囲を限定する

「色相・彩度3」の「調整レイヤー」を選択した状態から、ファイルメニュー「レイヤー」 → 「レイヤースタイル」 → 「レイヤー効果」と進み、「レイヤースタイル」ウィンドウを表示。「ブレンド条件」欄の「下になっているレイヤー」の白いスライダーを「option + クリック」したまま、マウスを右へ「105」の位置までドラッグする。暗い部分だけに調整レイヤーの効果がかかり、自然な仕上がりになる。

4、光の状態を観察し、その場の環境になじませる

(1)環境に合わせた色味にする

茎の色をよく見ると、本来の緑色よりかなり黄色っぽく感じられる。花にも同じ光が当たっているように見せれば自然に仕上げられるので、トーンカーブの調整レイヤーで花の明るい部分を黄色っぽくする。下図のように、「レッド」と「ブルー」のカーブを調整。

(2)レイヤーの透明度で全体を微調整

最後に「グループ」もしくは各「調整レイヤー」ひとつひとつの「不透明度」のバランスを調節し、リアリティを高める。作例では「グループ1」全体の「不透明度」を「93%」に下げて微調整した。

さらに詳しい解説は、Shuffle by COMMERCIAL PHOTO で連載中の「Photoshop 色調補正ゼミナール」(解説・写真:御園生大地)に掲載されています。サンプルファイルもダウンロードできますので、ぜひ挑戦してみてください!

POSTED ON 2019.04.26

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