Creative Cloudの新製品と新機能で「クリエイティブルネッサンス」を支える

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ここ数カ月の混乱は、クリエイティビティの大きな進化につながりました。アドビは、 Adobe Photoshop、Adobe Lightroom、Adobe XDなどのアプリで、ユーザーがより効果的に学習し、共同作業をし、そして制作するための多数の新しいツールや機能をリリースします。

最近の世界中での混乱は、私たちの生活にクリエイティビティが欠かせないことを証明しました。在宅時間の多い生活が定着するにつれ、有名な絵画を自宅で再現したり、裏庭でTikTokビデオを制作したり、複雑で美しい大人向けの塗り絵プロジェクト(英語)に取り組んだりと、人々のクリエイティビティは爆発的な高まりを見せました。

米国やその他の国の人々が、警察による暴力や組織的な人種差別の撤廃を求め声を上げたとき、アーティストたちはこのために活動する団体への資金集めを行い、団結して「Black Lives Matter」 の壁画を制作したりもしました。

クリエイティビティがルネッサンス(復興期)を迎えているのは、互いに離れていて会えないときであっても、私たちを繋げてくれるからです。そして、この激動の時代のストレスを和らげてくれるからです。クリエイティビティには大きな力があるのです。

このようなクリエイティブの盛り上がりを目の当たりにし、アドビは大きな刺激を受けています。私たちは今月、新製品や、数十にものぼる新機能をリリースし、このクリエイティビティの大きな高まりをツールの面から支えます。クリエイティブな人々がつながり、学び、コラボレーションし、思い描いたものをより迅速かつ簡単に制作するための新しいツールを提供します。

コミュニティーとインスピレーション

私たちの大きな目標の一つに、世界規模のクリエイティブコミュニティを構築することがあります。アーティストがお互いから学び、刺激を受け合えるようにするのです。私たちは、クリエイティブな人々がお互いにつながり、スキルを広げるための新しい機能やサービスを提供します。

Adobe Liveでは、チュートリアルやクリエイティブチャレンジなどのコンテンツを2倍以上に増やしています。

Adobe LiveAdobe Live(Behanceの「ライブ」セクション)では、著名なクリエイターが新しいテクニックを解説したり、クリエイティブチャレンジを出したりしています。新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大以来、これらのビデオの視聴回数は2倍以上に増加しています。これを受けて、私たちは、毎日5時間から12時間へと制作コンテンツの量を2倍以上に増やし、イギリス、フランス、ドイツの地元アーティストと共同でコンテンツを制作しています。

写真提供:木村琢磨 https://www.takumakimura.com

Lightroomで「編集を共有」を選択すれば、美しい画像を作成するためにおこなった編集の履歴も公開できます。

互いに学び合う:クリエイティブな人は誰でも、他の人々にインスピレーションを与える力を持っています。このため今回、自分がAdobe Frescoでペイントしたり、ドローイングしている様子を誰もがライブ配信できる新機能を追加しました。Frescoユーザーの方々に現在段階的に導入されているこの機能は、今後数ヶ月ですべての方にご利用いただける予定です。また、Lightroomでは、フォトグラファーが編集履歴とともに画像を保存して「見つける」セクションで公開できるようにしました。Lightroomで「編集を共有」を選択すると、編集前のオリジナル画像と完成した作品の両方を、完成までの過程を辿れる状態で自動的に保存します。

Adobe Frescoユーザーなら誰でも、制作過程をライブストリーミングできるようになりました。

Behance検索の改善:自分が取り組んでいるものと似たようなプロジェクトに触れることで、インスピレーションを得ることもできます。2,100万人以上のクリエイターが作品を共有しているBehanceでは、探しているものがさらに簡単に見つけられるようになりました。新しい検索ツールでは、特定のスタイルやビジュアル要素を持つ画像を検索したり、アニメーションGIFを検索することができます。フォトグラファーであれば、特定の露出や焦点距離で撮影された写真を探したり、特定のカメラ機種で撮影された写真を探したりすることなどができます。

Behanceの新しい検索ツールでは、特定のスタイルやビジュアル要素を検索したり、特定の露出や焦点距離の写真を見つけたりすることができます。

Creative Cloudデスクトップアプリを通じた学びとインスピレーション:Creative Cloud自体もインスピレーションと学びを提供しています。チュートリアルとともに、フォント、ブラシ、共有アセットなどのリソースが、あわせて数千点も用意されています。今回は、Creative Cloudデスクトップアプリを強化し、フォントの検索と管理、すべてのクラウドドキュメントの包括的な管理、Creative Cloudライブラリを通じて共有されたアセットの一覧などを可能にしました。

Behanceの「求人」セクション:私たちはクリエイティブコミュニティの求職の支援にも力を入れています。COVID-19の影響で多くのクリエイターが仕事を失っていることを受け、非常に活発に活用されているBehanceの「求人」セクションへ、企業が無料で求人を投稿できるようにしました。

コラボレーション

COVID-19の感染拡大が始まって以来、私たちはみな、準備もままならないうちに遠隔地の相手とのコラボレーションを余儀なくされました。ところが、クリエイティブのプロフェッショナルたちにとっては、これは既存のトレンドの前倒しに過ぎないと言えるかもしれません。クリエイティブな仕事はすでに、チームワークを前提としたものでした。いったんドラフトが完成すると、それをレビューしたり、コメントをする必要がある関係者の数は制作担当者の何倍にも膨れ上がります。今回のアップデートには、こうしたコラボレーションをよりシンプルに、より効率的にするための数々の新機能が含まれています。


InDesignの「レビュー用に共有」を使用すると、フィードバックを簡単に取得できます。

InDesignの「レビュー用に共有」:作品をレビューにまわしてフィードバックを得るプロセスは面倒で非効率的なもので、クリエイターの多くにとって大きなフラストレーションの元となっています。InDesignの新しい「レビュー用に共有」を使えば、ボタンひとつで任意のレビュー担当者にドキュメントを共有し、簡単にレビューを得ることができます。フィードバックはすべてアプリに戻されるため、レビューの確認、返信、質問の解決といったすべてがInDesignを離れることなく可能です。

Spark PostでCCライブラリが利用できるようになり、ガイドラインで定めたフォントやカラーなどのブランド要素を他のデザイナーと簡単に共有できるようになりました。

Adobe SparkCCライブラリ対応:現代のビジネスにおいてクリエイティビティを担うのは、デザインチームや制作スタジオだけではありません。いまや企業内の様々な部署の人々にクリエイターとしての役割りが求められていますが、企業のブランドおよびデザインガイドラインの遵守が課題となっています。これを受け、Creative Cloudライブラリのサポートを拡大し、対応するアプリにAdobe Spark Postを追加しました。Spark Postは、クリエイティブを専業としていない方たちに最適な、使いやすいクリエイティブツールです。企業のデザインチームがコーポレートフォント、カラー、ロゴ、その他のデザインアセットすべてをライブラリにまとめ、社内で共有することで、誰もが企業のブランドガイドラインに沿ったモノ作りができるようになります。

イノベーション

創作のプロセスがまるで、インスピレーションと退屈な作業の半々でできているように思えることがあります。素晴らしいプランがあっても、その具現化のために膨大な繰り返し作業が避けられないとき、あるいはアイデアがあっても、自分だけではそれを本当に際立つ作品にできそうにないときなども。そのようなとき、アドビの人工知能(AI)とマシンラーニング(機械学習)テクノロジーであるAdobe Senseiが役立ちます。

Premiere Rushの新しいエフェクトパネルには、現在ベータ版として提供されている 「オートリフレーム」と、2015年中に提供が開始される 「パン&ズーム」の両方が搭載されます。

Premiere Rushのオートリフレーム:遠く離れた親戚や友人に自分の近況を伝えるために動画を制作する人が増えていますが、そんなときに使いやすいオールインワンのビデオ編集アプリであるPremiere Rushは非常に人気があります。Premiere RushからTikTokをはじめとしたあらゆるソーシャルチャネルに直接投稿できるのがその理由です。私たちは、撮影したビデオの縦横比を自動的に変換してくれるオートリフレーム機能を追加し、さまざまなソーシャルプラットフォームへのビデオ投稿を一層簡単にしました。この機能を使えば、ビデオ内のアクションを枠内に収めたままで、例えば横向きで撮影したビデオをすばやく縦長に変換することができます。オートリフレームはまず、Premiere Rushのパブリックベータプログラムにご参加いただいているユーザーに提供を開始しますが、年内にはすべてのPremiere Rushユーザーにお届けする予定です。

Photoshopの「被写体を選択」ツールの進化により、人工知能を使用して、非常に複雑なオブジェクトも素早く正確に選択することができます。

Photoshopの「被写体を選択」の進化:髪が素敵にカールした友人の素晴らしいショットが撮れたとして、その背景だけを変えたいときはどうすればいいでしょう?Adobe Senseiにより今回強化されたPhotoshopの「被写体を選択(ポートレート)」機能を使えば、髪の毛やその他の複雑なディテールをすべて保持しながら、人物だけをワンクリックで簡単に切り出せます。

Lightroomの「指定範囲の色相調整」を使用すると、対象となる領域を正確に選択したうえで、色の変更を適用できます。

Lightroomの編集機能がよりパワフルに:Lightroomの新しい「指定範囲の色相調整」を使うと、人物の肌色の調整のような細かな変更を、画像全体に影響を与えることなく、目的の領域にだけ適用することができます。また、「バージョン機能」を使えば、フォトグラファーは、同じ画像にいくつもの異なる編集アプローチを適用し、比較検討しながら気に入ったバージョンをすべて保持しておくことができます。さらに、iPad版のユーザーは、LightroomからPhotoshop iPad版に画像を送れるようになるため、Photoshopのより豊富な画像編集機能も活用できます。

Photoshop Camera写真を撮っているときに「何かが足りない」と感じたことはありませんか?写真をもっと映えさせる何か。Photoshop Cameraを使えば、何かが足りないと感じるイメージをAdobe Senseiの力でベストの状態に変えることができ、しかもその変化を撮影中に確認できます。楽しく使える、クリエイティブで美しいフィルターのライブラリの中から好きなものを選ぶことができ、そのライブラリも今後継続的に拡充される予定です。フィルターの効果は、シャッターボタンを押す前から写真のプレビューに反映されます。

ここでご紹介したのは、今回Creative Cloud全体に実施するアップデートの内容のほんの一部に過ぎません。皆さんそれぞれのお気に入りのCreative Cloudツールを実際にお使いになれば、きっとご満足いただける改善点を見つけていただけることでしょう。この困難な時期に皆さんのクリエイティビティの活性化を目の当たりにし、私たちも刺激を受けています。そして、あらゆる方法でクリエイティブなルネッサンスを支援するという私たちの使命について、思いを新たにしています。

この記事は2020年6月16日に公開されたSupporting a creative renaissance with new Creative Cloud products and featuresの抄訳です。

POSTED ON 2020.06.16