さらなる高速化を遂げたAdobe After Effectsをリリース#AfterEffects #AdobeMAX

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コンテンツベロシティ、つまりより多くのコンテンツをより速く、少ない予算で制作する、というクリエイターへのプレッシャーが高まる中、私たちにできることはないかと常に考えています。今回のAfter Effectsアップデートに設定したゴールはただひとつ、ミッションクリティカルな制作をスケジュール通りに終わらせられる、堅牢で高性能なアップデートを提供することでした。

パフォーマンス強化のポイント

パフォーマンスという言葉の定義は、ワークフローの効率性からレンダリング時間まで、人によって異なりますが、最終的に最も重要なのは、どれだけ速く自分の仕事を終わらせられるかです。

レンダリングコアの強化はパフォーマンス向上という私たちのテーマのなかでもトップの優先順位にありました。まず、スムーズで滑らかなキャッシュ済みプレビューの再生というパイプラインのから着手しました。さらに、CPUスレッドの改良と、ピクセルを画面に表示させるGPUアーキテクチャの刷新。これらによって、アプリの操作を続けながらリアルタイムでプレビューできるようになりました。いま作業している内容が満足に確認できない状況でクリエイティブ上の決定などできはしません。

すべてを全体的に高速化するために、他の内部的な変更も数多く実施しました。しかし、これで完了したとは考えていません。次回以降のアップデートでも、After Effectsのコアの高速化への取り組みは続行します。今後の方向性などご報告できる時期がくれば随時お伝えし、皆さんからフィードバックを頂きたいと思います。

After Effectsでレイヤーを含むEXRファイルを操作しているところ

アプリケーションのコア機能のパフォーマンスだけでなく、最も頻繁に使われるいくつかの機能も高速化しました。

  • マルチチャンネルEXRファイルが最大10〜12倍高速化し、レイヤーを含むコンポジションとして読み込むことができるため、セットアップ時間が短縮され、すぐに制作にとりかかれます。また、Cryptomatteのネイティブサポートが新たにワークフローに組み込まれ、パワーと精度が強化されました。便利なコンタクトシート表示も追加され、すばやく特定のパスを探し出せます。
  • シェイプレイヤーの応答が高速化しました。とくにスナッピングが高速化されています。数多くのシェイプを含む複雑なコンポジションも、より快適に扱えます。タイムラインに新しく搭載されたコンテキストメニューを使ってタイムライン内で複数のシェイプを扱うことができ、シェイプのグループ化とグループ解除もより簡単かつ迅速に行えます。
  • 以前のリリースでは時間経過に伴う変化を持たないエクスプレッションも全フレームで再計算されていたため、コンポジションのパフォーマンスが低下していました。今回のアップデートで一度だけ実行されるべきエクスプレッションは一度しか実行されなくなりました。また、エクスプレッションとマスタープロパティを一緒に使用したときのパフォーマンスも明らかに向上しています。スピード以外にも、エクスプレッションの生産性を高めるアップデートを実施しています。エクスプレッションから文字スタイルプロパティにアクセスできるようにしたことで、エクスプレッションによってフォントの変更やカスタマイズやスタイリングの追加が可能になり、複数レイヤー間の同期も可能になりました。エクスプレッションをプリセットとして保存すれば繰り返し再利用できます。
  • コンテンツに応じた塗りつぶしは本年初頭にリリースした際に大好評だった機能ですが、今回のアップデートでは速度を2倍に、使用メモリを半分にしました。

さらに、作業効率化のために実施したいくつかの改良があります。エクスプレッションの新しいカスタムドロップダウンメニューを使い、読みやすいメニュー形式でレイヤープロパティを制御できます。スライダー、チェックボックス、カラーコントロールと同様に、これらはコンポジションのマスタープロパティ、あるいはモーショングラフィックステンプレート内で利用でき、ユーザーとその同僚にスムーズなグラフィック編集環境を提供します。ドロップダウンメニューに文字スタイルのエクスプレッションを組み合わせれば、複数レイヤーに分散したテキストの書式を1か所で制御できます。

Premiere Proのグラフィックワークフローを合理化し、視覚的な一貫性を実現するAfter Effectsのモーショングラフィックステンプレートを作成すれば、編集者もより効率的な編集が可能となります。

Cinema 4Dのアップデート

After Effectsの新しいリリースには、Maxon Cinema 4D Lite(Cinema 4D Release 21をベースとしています)のアップデートバージョンが含まれています。After Effectsプロジェクトに読み込んで活用する3Dコンテンツの作成にはCinema 4D Liteが適しています。またCinema 4Dコンテンツは映像フッテージとまったく同じようにAfter Effectsプロジェクトに追加できます。カメラや3Dオブジェクトなどのシーンデータを抽出し、After Effectsで操作できます。

C4D Liteの最新リリースは、After Effectsから独立したアプリケーションとして起動できます。新機能には、より個性的な押し出しテキストとスプラインを作成するためのキャップとベベルツールが含まれます。新しい高性能ノイズ除去フィルターにより、視覚的な品質が向上し、レンダリング時間が短縮されます。 Cinema 4Dを使用すると、After Effectsユーザーは、基本的なモデリング、テクスチャリング、ライティング、アニメーションなど、エキサイティングな3Dモーショングラフィックスの世界を探索できます。

フォーマットとシステムのサポート

After Effectsは、Canon XF-HEVCの新しいネイティブサポートに加えて、2つのレガシーフォーマット、デルタフレーム付きアニメーションとMotionJPEGの読み込みをサポートしました。さらに、10ビットH.265 HD / UHD、HEVC HD / UHD、およびProResファイルのパフォーマンスが向上しました。

また、After Effectsは、コンピューターで使用されている特定のハードウェアまたはドライバーに関する既知の問題を検出して警告し、互換性と最適なパフォーマンスを確保するためにアップデートを行う支援をします。

After Effectsをダウンロードしてアップデートを確認し、アドビのビデオ&オーディオ製品の最新版リリース(英語)の詳細をご覧ください。

この記事は2019年11月4日に公開されたAdobe After Effects is Faster Than Everの抄訳です。

POSTED ON 2019.11.4