企業がいますぐ動画内製化に取り組むべき理由 第2回「動画内製化の導入における課題と解決策」#PremierePro #PremiereRush

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みなさん、こんにちは。株式会社火燵の安部です。今回は第2回「動画内製化の導入における課題と解決策」についてお伝えします。

動画内製化を実施する企業が増えている背景は第1回のブログでもお伝えしましたが、アドビが行なったアンケート結果からもすでに社内での動画内製化を行なっている企業が70%以上いることがわかりました。

その他のアンケート結果もご紹介しましょう。

Q、動画内製化を行う(行いたい)理由を教えてください。

A、外部に制作を依頼する予算がない…34%

  大量に動画を制作する必要がある…29%

  外部に制作を依頼していたが、内製の方が効率が良いと判断…20%

多くの企業が効率や予算面で動画内製化への切り替えを実施・検討しているようです。動画内製化の方が長期的にはメリットが多いようです。

しかし動画内製化を含め、多くの企業が新しいことに挑戦するにあたっては人的リソースやノウハウがないなどのハードルがあるのも事実です。

Q、自社内で動画コンテンツ制作を行うにあたり課題と感じる部分を教えてください。

A、人的リソース…65.1%

  完成品のクオリティ…53.5%

  予算の確保…44.2%

  技術とワークフローの確立…29.1%

*アンケートについては出典元を最下欄に記載。

アンケートの結果、多くの企業が動画内製化に興味があったり、実際に取り組んでいるが、課題も多くあることが分かりました。今回は動画内製化で大切になる課題の捉え方とその解決方法についてお伝えしていきます。

動画内製化の導入における課題と解決策

動画制作の環境はこの10年で随分と整ってきています。言い換えれば動画内製化のハードルは低くなっていると言えるでしょう。動画撮影カメラの充実と性能のアップ、編集ソフトの高度化・自動化、Adobe Stockの登場など、未経験からスタートしても活躍できる時代になっています。進化した動画制作環境はクオリティを維持しつつも人手不足を解決するインパクトがあります。以下に課題とその解決策についてご紹介します。

(課題1)人材不足

採用が難しい時代ですので、現場での人手不足が深刻化しています。動画内製化のアイデアは良いが「結局誰がやるの?」が課題になるようです。

(解決策)

確かに人手不足の時代です。なので動画内製化を行う企業では、動画制作未経験のスタッフが他の業務と兼務で行う事が多くあります。その場合は事前に企画や制作スタイルが決められていて、誰でも一定以上のクオリティの動画が作れるように品質管理がなされています。また1人あたりの労働時間が長くならない工夫もされていています。動画内製化導入企業の多くは社内リソースがない事を自認しており、無理のない動画内製化を心がけているようです。

(課題2)社内スキル

 動画制作技術やワークフロー、完成動画のクオリティを保てるのかの不安をよく聞きます。また動画撮影よりも編集の方にハードルが高いイメージを持たれる方が多いです。

(解決策)

金メダルを取った選手でも最初は初心者から始めます。皆最初は初心者で下手です。動画制作も同じで、皆最初は上手くいきません。ソフトの進化で誰でも編集しやすくなっていますので基本的に努力と継続です。動画制作はハードルが高く、センスのある人だけのものではありません。無理せずに少しづつ慣れていくだけで誰でも上手くなります。ですので今、ノウハウが無い事実ではなく、将来的にノウハウを貯めるためにずっと続けるというスタンスの方が良いと思います。初心者の方は簡単なアプリケーションから始めても問題ありません。アドビにはPremiere Rushというアプリケーションがあります。更にワンランク上の動画が作りたい方は、Premiere Proなどの導入をご検討ください。 アドビの公式サイトにはチュートリアルが充実していますし、インターネット上には動画編集上達のための動画がたくさんアップされています。動画編集講座に参加するのも良いでしょう。カット編集、テロップ挿入、音楽挿入、効果音挿入など動画編集の基礎は誰でも直ぐにできるようになります。編集ソフトは自動化、高機能化が進んでいますので昔より気軽に扱えるようになっています。

(課題3)機材の手配

いざ始めようと思ってもスマホ以外にカメラが無い。また自分が作りたい動画に対してどう言う機材を導入すればいいのか分からないという相談をよくいただきます。

(解決策)

動画内製化を行なっている多くの企業はスマホかデジタル一眼レフで撮影業務を行なっています。最近のスマホは自動化、高機能化が進んでいますのでプロのような経験がなくてもピントと明るさ、色を合わせて直ぐに動画を撮影をする事は可能です。最初はスマホから始めて、慣れてきたらデジタル一眼レフという具合にお金をかけずにステップアップしていけば初心者でも気軽に始められるでしょう。デジタル一眼レフを使う場合は、少しだけ練習や企画が必要になってくるかもしれません。インターネット上には上手に撮影する方法を教えてくれる動画もたくさんありますので、参考にしてみてください。デジタル一眼レフで動画内製化を行う場合は、合わせて照明やマイクなどの周辺機材を同時に導入される事が多いようです。悩むくらい機材が売られているので、迷うかも知れませんが、ネットショップのレビューや「使ってみた系動画」などで評価数が多いものを導入すれば機材導入での失敗は少なくなるでしょう。それでも、機材が多すぎてどれを選んだらいいか分からないという方は動画内製化を支援する会社に相談すれば良いでしょう。

(課題4)大量制作のハードル

動画内製化で動画制作自体は問題ないものの、大量制作の場合は自分たちに制作フローが回せるか躊躇してしまう企業が多いようです。

(解決策)

まず大量制作はプロでも難しい事を念頭においてください。とにかく早く、数をこなそうとするとクオリティの問題が発生します。かといって感性の赴くままに、ハイクオリティ動画に最初からチャレンジすると、当然作成スピードの問題が発生します。その辺りのバランスを考えながら大量本数の動画案件の場合、何かしらのテンプレートを用意する方が効率的です。ここでいうテンプレートは企画面も含む制作全般に適用されます。その上で最初は少ない数から制作する。制作をこなしながら計画やスケジュールに無理が無いか確認をしてみてください。それでも課題が多い場合は最初のみプロに補助として入って貰うと課題解決に繋がりやすいでしょう。動画内製化の多くは新規事業部門として立ち上がります。兼務の場合は、既存業務が優先され動画内製化のスケジュールが先送りになることもしばしばあります。バランスよく無理のない制作が理想です。

動画内製化導入にあたって

これから動画内製化の導入を行う方々へのポイントをまとめました

1)とりあえず作ってみる。

まずはスマホから慣れたら一眼レフ。編集ソフトもまずは無料でトライアルから慣れたら有料ソフトで出費を抑えながら動画内製化に挑戦しましょう。

2)作りたい動画は外部向け?内部向け?

作りたい動画が内部向けか、外部向けかは動画内製化の一つの判断基準になります。主に内部向けの動画から動画内製化に挑戦すると良いでしょう。例えばBtoCの場合、内部向けの店舗や現場向けのマニュアル動画は内製向きです。会社紹介やプロモーション、動画広告は、質によっては外注が多くなります。会議やイベントの記録動画は動画内製化の良い練習になるでしょう。

3)動画内製化導入企業の多くはリーダーがいる。

筆者の経験でもそうですが、動画内製化を行なっている他社の事例をみる限り、プロジェクトにはキーとなる人がいて、リーダーが方向性や意見調整を行なっている事が多いです。リーダーに動画制作の経験者がいない場合は、動画内製化のコンサルティング会社に相談する事が多いようです。

4)マーケティングツールとしての動画を心がける

スマホ、インターネット動画全盛の時代ですので、動画制作の主役はプロではなく「視聴者」です。今の視聴者は自分で撮影ができます。編集もできます。視聴した動画にコメントを残します。そのコメントは第3者にも見られます。動画内製化を検討する際は技術面ばかりに注目してしまいますが「視聴者ファースト」であることを常に意識している必要があります。動画内製化に慣れて来たらデザイン性よりも戦略や企画を重視しましょう。16:9の動画をSNSにアップすればOKではなく、正方形・縦長など視聴者にとって見やすい環境に合わせる事が大切です。プロがカッコイイ動画を現場で作ればブランド動画として成立する時代ではありません。動画そのものが双方向コミュニケーションツールの土台になっている事を忘れずに動画の内製化にあたりましょう。

5)動画内製化で業務がオーバーフローしないようにする

動画内製化を行う企業は増えましたが、業務がオーバーフロー気味になってしまったと聞くこともあります。通常の業務にプラスして慣れない作業を行うので、オーバーフローになりがちです。兼務でオーバーフローしていない企業の動画内製化の取り組みを見ていくとスケジューリングが秀逸です。最初の月は撮影・編集でそれぞれ2日、2ヶ月目は撮影・編集でそれぞれ3日など、慣れてきたら毎日作業に近づけていくという方法を取っています。ビジネス全般に言えますがスケジュール管理は動画内製化を行う上で最も重要なタスクになります。そもそも動画内製化は「自分たちの想い通りの動画を競合よりも早く作りたい。」そんな考えの元でスタートしているはずです。オーバーフローは本末転倒です。無理のない計画で制作を行いましょう。

以上、いかがでしたでしょうか?時代と共に動画制作は難しいものではなくなりました。次は貴方が作る番です。まずはスマホから動画内製化を検討してみてください。アドビのツールはきっと皆さんのお力になるはずです。次回、第3回は「動画内製化と動画マーケティング」をお伝えします。なぜ内製化をするかと言えば、やはり動画を活用したマーケティングを行い成果をあげるためです。動画SEOの事、どんな動画にどんな企画方法が有効か、視聴時間を伸ばすポイントなどをお伝えします。

アドビが勧める動画内製化についてもぜひご覧ください

https://www.adobe.com/jp/creativecloud/business/teams/video-work.html

*本記事は以下の出典元の情報を参考に執筆しております。

<出展一覧>

*アンケートデータについてはアドビが行なったインハウス動画セミナーにて来場者135人に対してアンケートを実施した結果を表示しています。

執筆者プロフィール

株式会社火燵 代表取締役 安部貴士

https://kotatsu.info

香川短期大学デザインアートコース非常勤講師(映像制作)

上場企業の動画マーケティングや動画内製化・インハウスビデオのコンサルティングを手掛ける。

総務省四国総合通信局登録の映像制作講師。全国の大学や商工会議所で動画制作やマーケティングの講演も行う。

POSTED ON 2019.11.25