エクスペリエンスの半分はサウンドによるものである : Adobe Auditionの新機能を紹介 #Audition #PremierePro #AdobeMAX

Creative Cloud Video

映画監督ジョージ ルーカス(George Lucas)氏の有名な言葉のひとつに「(映画の)体験の半分はサウンドである」があります。誰もが鼓膜から数ミリのところにイヤホンを入れてソーシャルビデオやポッドキャストを楽しんでいる現在、オーディオクオリティの重要性はこれまでになく高まっています。しかし、サウンドミキシングは習得が難しくて時間がかかり、専門家にしかできないことだと考える人が少なくありません。アドビのツールはそうではないことを証明し、すべてのコンテンツクリエイターに最高品質オーディオへの道を開きます。

豊富な機能を搭載するAdobe AuditionとAdobe Premiere Proの最新リリースでは、改良されたエフェクトのルーティング、合理化されたマルチチャネルオーディオ編集ワークフローを追加しました。また、Premiere Proのオーディオゲインが+15dBまで拡張しました。

ビデオのサウンドトラック編集ワークフロー

Adobe Premiere Proは、ビデオ制作のためのパワフルなオーディオツールを搭載しています。また、エフェクトや自動化ツール、サブミックスバスルーティング、外部ミキシングコンソールなどがサードパーティから提供され、組み合わせればデジタルオーディオワークステーションと同等の機能を備えた、ほとんどの制作ワークフローをカバーできる環境が整います。ニュース番組「Vice News Tonight」チームの放送用コンテンツ制作ワークフロー(英語)はPremiere Proだけで完結し、その信じられないほどの柔軟性は、日々放送開始時間ぎりぎりまで最高のクォリティを追い求めるチームの力強い味方となっていました。

Premiere Proのオーディオゲインは、Auditionと同等の+15dBまで拡張されました

また、さらに強力なオーディオパワーが欲しいときには、Adobe Auditionとの連携により、リファレンスビデオをレンダリングすることなくプロジェクトを開くことができます。このとき、Premiere Proでオーディオに加えた編集すべてが有効かつ非破壊的状態を保ちます。エッセンシャルサウンドパネルを使ったクイックなクリーンアップであれ、Adobe Senseiを活用した自動ダッキング、あるいはクリップエンベロープやエフェクトチェーンの詳細な設定であれ、変換途中で設定が失われることはなく、プロジェクトはそこに込められたエディターや監督の演出意図を明確に保ったまま、オーディオのポストプロダクションチームに受け渡されます。

オーディオコンテンツを磨き上げる

私たちが日々楽しんでいる人気のポッドキャストやラジオ番組は、初めから最後までAuditionで制作され、数十ものプラットフォームに配信、最終的に数百万ものリスナーに届けられています。レコーダーで事前収録されたコンテンツをAuditionの波形エディターやスペクトルエディターでクリーンアップする場合でも、複数の番組ホストやゲストがAuditionのマルチトラック環境を介して収録したものに詳細なエディットやミキシング、あるいは収録につきものの「えーっと…」などフィラーの削除などを行う場合でも自在に対応できる、パワフルなオーディオ制作プラットフォームがAuditionです。

新機能のご紹介

Premiere ProもAuditionも、それぞれの専門分野でトップのアプリケーションですが、組み合わせて使うと比類のない相乗効果と互換性を発揮します。だからこそ、Premiere ProとAuditionのそれぞれの新機能だけにとどまらず、双方が共有する機能をピックアップしてお伝えできることを嬉しく思います。

Premiere Proのマルチチャネルエフェクトワークフローが合理化されました

マルチチャネルエフェクトのルーティング強化

放送やイマーシブサウンドのための高度で複雑なトラックのセットアップに従来必要だった何時間もの手間を数クリックでスキップしてくれるこの新機能は、Premiere ProとAuditionの両方に搭載されており、サードパーティ提供のオーディオエフェクトに、チャネライゼーション設定からのクエリに応え、そのエフェクトのイン/アウト点に特定のオーディオクリップとトラックチャネルを割り当てられるようにします。

放送番組を制作しているエディターにとってこれは、「Loudness Radar Meter」のようなサードパーティプラグインをマスタートラックに2か所追加し、マルチチャンネル素材の異なるセグメントのラウドネスを比較監視(例えばチャネル1〜2をステレオミックスとして、チャネル3〜8を5.1ミックスのセンターチャネルとして)することで、互いに影響を受けない正確なストリームの測定が可能になり、放送地域ごとに定められている音量規制に確実に準拠することができます。

複雑な全周サウンドスケープを構築したいイマーシブメディア制作者なら、「Facebook 360」のようなプラグインを使っていることでしょう。ここでも、モノラル、マルチチャネル、アンビソニックスのレコーディングを、一連のサウンドエフェクトを通して処理し、3Dの空間音響を正確に構築することができます。このアップデートにより、従来手を付けづらかったコンテンツの詳細な編集が思い通りにできるようになります。

Adobe Auditionのオーディオ制作ワークフロー

オーディオゲインの拡張

デジタルオーディオ編集の作業をしているとき、とくに新型のカメラやレコーダーでキャプチャした高ビットレートの素材データでは、シグナルレベルの振れ幅が広いため、テープのようなアナログメディアのノイズ除去につきものだった問題が解消されています。これはエディターにとって、クリップによっては音が沈み込まないように少々ブーストする必要があることを意味します。従来、Premiere Proはクリップボリュームエンベロープの調整幅を+6dBまでしか許容しませんでした。つまり、もっとボリュームを上げるためには「Clip Gain」や「Amplify」などのエフェクトを追加する必要がありました。それでも良いのですが、エレガントさに欠けますし、あとでミックスのトラブルシュートをするときのために、追加したエフェクトの設定をすべて覚えておかなければなりません。今回のアップデートから、Premiere ProのクリップボリュームエンベロープのゲインがAuditionをはじめとする他の業界標準ツールと同等の+15dBまでを許容するようになりました。クリップのボリュームエンベロープ調整はより簡単に、正確になりました。

オーディオクリップのスタッキング

Auditionがオーバーラップしたクリップを再生する仕組みを最近変更しましたが、そのために単一トラック上でオーディオクリップを重ねてスタッキングすることで独自のシグネチャーサウンドを生み出していたユーザーの皆さんが困っているとのご報告を受けました。トラック数を最小限に抑えたいミニマリストのアプローチなのか、タイミングと順序配置をピンポイントの精度で行いたいのか、理由はさておき、オーディオクリップのスタッキングが再び可能になったことを喜びとともにご報告したいと思います。これは、セッションレベル(アプリを起動したときにリセットされる)の環境設定項目となっています。

アドビのビデオ&オーディオ製品の最新版リリースの詳細(英語)をご覧ください。Adobe Auditionはこちらからダウンロードできます。

この記事は2019年11月4日に公開されたSound is Half the Experienceの抄訳です。

POSTED ON 2019.11.4