Adobe Animate Meetup Tokyoイベントで明かされた今年Animate CCに追加される予定の新機能

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Adobe AnimateのプロダクトマネージャAjay Shuklaの来日に合わせ、2月12日の午後7時から御茶ノ水のデジタルハリウッド大学Sola city Academiaにて、Adobe Animate Meetup Tokyoが開催されました。イベントの最初は、AjayによるAnimate CCの最新機能と今年の開発プランの紹介、続けて、3名のアニメーションクリエイターによるトーク、最後は、Animateに対する要望を開発チームに伝えるセッションでした。

「ようやくアドビとしてマーケットにプッシュできる状態になってきた」とは、Ajayが現在のAnimateの状況を説明した際の言葉です。

Adobe Animate CC 2019の新機能と今年のプラン

Ajayのセッションでは、まず、Flash ProからAnimateへの名称変更の背景には、Flash Player向けのアニメーションツールから、全てのアニメーターのためのツールを目指す意図があったことが語られました。今ではHTML5やWebGLコンテンツ書き出しに対応しており、更にカスタムプラットフォーム書き出しのためのAPIも提供しているとして、ツイートから検索した様々なAnimateを使用しているクリエイターの作品を紹介していました。

続けて最新版のAnimate CCに搭載された主な新機能が紹介されました。数多くの新機能が追加されたAnimate CC 2019ですが、その中から、アセットワープ機能と、レイヤーの階層化のデモなどが行われました。

アセットワープは、PhotoshopIllustratorではパペットワープと呼ばれているものと同様に、画像をメッシュ状に分割して変形できる機能です。それがAnimateのクラシックトゥイーンに対応しているため、アニメーションの作成につかえるわけです。After Effectsのパペットツールと同等のコンセプトです。

レイヤーの階層化機能は、レイヤー間に親子関係を定義できる機能です。子のレイヤーは親のレイヤーを基準に動くため、パーツを組み合わせたアニメーションの作成が容易になります。どちらの機能も製品発表記事に紹介されていますので、ご興味があれば、以下の記事も併せてご覧ください。

Adobe Animate CCの大型アップデート公開。階層化できるタイムラインやビットマップアニメーションへの対応。

Ajayのセッションの締め括りは、2019年、つまり今年公開予定の次バージョンのプランです。アニメーター向けには、ビットマップブラシのサポート、筆圧検知の強化、ビデオ書き出し機能の充実、ラスター画像のベクター化などが実現されることになりそうです。

昨年のMAXで予告されていたGoogleと協力して開発中のAMP HTML向け広告への対応は、公開できる状態に近づいてきているということです。それから、新しいモバイルアプリ用のランタイムの話もありました。AIRを置き換えることになるのでしょうか?

そうした新機能の追加と並行して、使いやすさの改善も大項目に挙げられていました。目的別に最適化されたカスタマイズ可能なワークスペースや、作業パフォーマンスの向上も行いたいと考えているそうです。

アニメーションクリエイターによるトークセッション

Ajayのセッションの後は、3名のクリエイターによるトークと座談会が行われました。最初に登場したのは、A.e.Suckこと深谷英作氏です。紹介された内容は、昔からずっと使っているというアニメーションを簡単に制作するためのテクニックでした。

2人目はスタジオボイラーの青木隆志氏です。Animate CCはHTML5アニメーションのツールであると普段から売り込んでいるそうで、会場ではHTML5アニメーションを紹介する内容の楽しいアニメーションも披露されました。

3人目は、キャラクションの山本雄三氏です。Animate CCのアートブラシや太さが変わるブラシなどを使用して、いわゆるFlashっぽい線とは違う表現のキャラクターを描画する方法について紹介されていました。

トークの後は、3名がそれぞれAjayに対してAnimateに対するコメントや要望を伝える座談会の時間でしたが、撤収時間ぎりぎりまで続く、強い思いのこもったやり取りが繰り広げられました。この記事冒頭で紹介した「ようやくアドビとしてマーケットにプッシュできる状態になってきた」というAjayの発言は、この時のものです。Ajayとしては、何か要望があれば日本語でもよいので連絡してほしいそうです。彼のメアドはajshukla@adobe.comです。

POSTED ON 2019.02.20