これで必勝!?Creative Residencyプログラムの参加者が教える応募のポイント #Creativeresidency

Community Corporate Creative Cloud

アドビは、2019年1月上旬から「Adobe Creative Residency」プログラムの応募受付を開始します。本プログラムは、才能ある個人を対象に、デザインコミュニティへ自らのクリエイティブプロセスの公開や他の参加者へインスピレーションを与えながら、個人の制作プロジェクトに1年間専念できるようにキャリア支援を目的としたアドビの提供する年間プログラムです。アドビはプログラムの参加者へ1年間の生活費、クリエイティブに必要なツールやリソース、メンターシップなど様々なサポートを提供します。(Adobe Creative Residencyについての詳細はこちら(英語)をご覧ください)※日本語版も近日公開予定

Creative Residencyプログラムは今年で創設5年目を迎え、これまでで最多の自主提案プロジェクトの応募が見込まれています。そこで今回、過去の選考に関わった数人のエキスパートたちから、特に目を引いた提案書類について聞いてみました。答えたのはアドビのCreative Residencyプログラム マネージャーのジュリア ティアン、プリンシパル デザイナーのコイ ヴィンCreative Reaction Labの創設者かつプレジデント兼CEOでCreative Residencyプログラムのメンターであるアントワネット キャロル氏、過去のCreative Residency参加者達です。

1. 自分の提案するプロジェクトについてしっかりと考える時間をとりましょう

自分がどんなプロジェクトに取り組みたいか、よく考え時間をかけた提案資料を作成することは、あなたが現在の仕事のあいまに、情熱を持って取り組んでいるプロジェクトや、頭の中で検討している面白いアイデアや、スケッチブックに描いた下書きを、さらに発展させる貴重な機会となります。そのため、できるだけ詳細な提案資料を作成してください。ティアンは次のように述べています。「Creative Residency期間中にプロジェクトの方針変更や発展的展開があるのは問題ないですが、応募者にはアイデアを肉付けし、計画を作成して、それを実行する能力が求められます。プロのクリエイターとして成功する可能性を持っている応募者かを見ています。」

2018年のレジデントであるアナ デイヴィスコートは次のように述べています。「Creative Residencyに入る前、私は他の人々のプロジェクトに多くの時間を費やし、自分のアイデアを実現するために必要な時間を持つことができませんでした。プログラムに参加してからは毎日、自分のゴール達成に向けて制作時間を充てることができました。その過程で体験したタスクすべてが、私の望むキャリアにとって有用な、大きな跳躍をもたらしたと思っています。」

2. 視覚的に目を引く提案資料を作りましょう

このプログラムは視覚的クリエイティブを対象にしたものなので、あなたのコンセプトを伝えるために視覚的要素を活用しましょう。過去の作品、提案するプロジェクトを着想した際に参考になったものの視覚的な引用、コンセプトを説明するスケッチやデザイン画などを資料に含めた方が良いでしょう。ティアンは次のようにも言っています。「私たちにとっては視覚的要素があることで、応募者のスタイル、強み、視覚的コミュニケーション能力を判断しやすくなります。参考にした他のアーティストによる画像があれば、それを限定的に資料に含めてもいいでしょう。ただしその場合はオリジナルのクリエイターへの権利帰属とプロジェクトとの関連性を明確に示してください。」

2017年の参加者であるジュリア ニムケは次のように述べています。「Adobe Residencyでの1年間は、自己の進化と新しいテクニックの探索と苦手領域への挑戦です。すべてを改めてマスターする、というよりは手持ちのテクニックとスキルを発展させ続ける日々でした。コミュニティに対して発表をしないといけないんですが、それはつまり大勢の前でということなので少し怖いかもしれません。でもそういった機会を重ねるたびに上手になりますよ、それは保証します!」(ニムケのプログラム体験についてはこちらのブログ記事(英語)をご覧ください。)

3. 自分がプログラムに選出されるべき強みを伝えらえるようにしましょう

なぜあなたがこのプロジェクトに参加するのにふさわしい人物なのか?応募書類を作成する際は、自分だけの強みはなにか、クリエイティブ業界の現状打破にどう取り組むのかについて考えてみてください。キャロル氏は次のように述べています。「誰もが独自の視点を持ち、それぞれに独自のアプローチがあります。なので『何』をしたいかだけでなく自分が『誰』なのかを主張してください。何が自分らしいことなのか?自分にしかできないことは何なのか?」

ヴィンも同意見です「そのプロジェクトがなぜ面白いのかだけでなく、他の候補者ではなく自分だけがそれを完成できる理由について聞きたいですね。」

4. 他のクリエイターの視点をどうアップデートできるのか考えてみてください

プロジェクトのアイデアを練るとき、それがどのように自分が携わる領域の他のクリエイターにインスピレーションを与え、その成長に寄与できるかについて考えてください。それはプロセスであったり、テクニックやオーディエンスへのリーチの仕方、あるいは知識かもしれません。キャロル氏は次のように述べます「プログラムの重要な点は、それがクリエイターとしての個人の成長はもちろんのこと、クリエイティブ業界全体の発展に寄与することを意図した支援だということです。」

2018年の参加者であるテミ コーカーは次のように述べます。「プログラムへの参加は技術を上達させるのにうってつけです。技術の上達に注力するために集中できる環境と無限の時間が手に入るわけですから。さらに、時間の自己管理、アイデアのプレゼンテーション、カンファレンス等での講演といったことを、新しい作品を制作するかたわら学ぶ機会でもあります。私は自分でそれまで思いもしなかったことに挑戦することができました。」

5. 自分の専門領域外の人々にどのように自分のプロジェクトを進める意義を訴求していくのかを考える

ヴィンは次のように述べます。「私は『球界の裏話』的な、業界の内輪だけでしか理解や評価がされないようなプロジェクトには疑問を感じます。より広い層に訴求できる可能性のあるプロジェクトが、私にとって興味があります。」

彼はまた、プロジェクトがメディアに取り上げられたときにどう扱われるかも考慮すべきだと言います。「提案の段階ではちょっと先走りかもしれません。でも私はメディアに取り上げられたときに興味深い見出しがついたり、トレンドトピックに掲載されたり、取材されるといった想像がつきやすいプロジェクトを好みます。そのようなプロジェクトで、提案者がそこに至る仕組みを理解している場合、提案はより練られたものであると感じられます。」

6. しっかりとした自己紹介は重要です

2018年の参加者であるアーロン バーンスタインは次のように述べます。「現在のスキルセットと今後の展望については自分自身で把握しているでしょうが、プロジェクトを審査する側の人間はあなたについて予備知識が何もないということを、特に意識してください。プロジェクトの詳細をすべて列挙していますか?そういったアイデアをどうカタチにするかを具体的に説明していますか?私は常に一歩引いてこれらについて自問自答し、より客観的な視点で提案を書き直しました。私について審査員が何も知らないんだということを前提に考えることで、プロジェクトだけでなく私の経歴やなぜこのプログラムが私にとって有意義なのかを漏れなく説明することができました。」

2017年の参加者であるアンドレ ラロウは次のように述べます。「プロジェクト提案とはつまりビジネス提案そのものです。つまり情報は漏れなく厳格に記載するべきなんです。」(ラロウのレジデント体験についてはこちらのブログ記事(英語)をご覧ください。)

7. プロジェクトが掲げる自分にとっての挑戦を具体的に示し、説明しましょう

あなたの提案資料には、このプロジェクトによって自己をどのように成長させたいのかを示す必要があります。ベラミーは次のように説明します。「提案を実現させる能力が自分に備わっていることを示すだけでなく、提案自体がより上を目指す挑戦であるべきです。」

8. 簡潔な要約を用意しましょう

最良の提案は詳細まで記述されているべきですが、確実に30秒で伝わるプロジェクトの説明を準備しておくことも重要です。ヴィンは次のように述べます。「簡素な提案を求めているわけではなくて、私が見たいのは明快で、理解しやすく、共感できる言葉でプロジェクトを説明できる能力です。」

9. 夢は大きく持ちましょう

ベラミーは次のように述べます。「応募すべきかどうかまだ確信が持てないのなら、1〜3時間くらいを使って夢の優先順位付けをしましょう。使える道具と時間とお金に制限がなかったら1年間でどんなクリエイティブが制作できるだろうか、そういった夢を書き出します。さらに3〜5時間かけてそれぞれの夢に肉付けをします。最後に完成した夢リストのなかで最も惹かれるアイデアを選びます。その後数週間かけてそのアイデアを発展させます。誰にも邪魔されずに夢について自由に考えられる、まとまった時間を確保するところからこのプロセスは始まります。」

2018年の参加者であるラウラ ツァレンガは次のように述べます。「私はここ何年も老齢者についてのプロジェクト(英語)をやりたいと思っていましたが、アドビがそのような一見して若者向けでもヒップでないプロジェクトに興味を持つはずがないという疑念も正直ありました。そこで応募書類に多くの労力をかけ、自分自身の疑念を克服し、プロジェクトがとても意味があるものだと信じる私の情熱を示し、結果それはプログラムに参加した後も含め、十二分に報われました。プログラムに参加した後でもその価値は実感できました。なぜならこの1年間は不安につぐ不安に直面しながらも、振り返ってみて驚くほどの成長を遂げたからです。」

10. あなたのキャリアを次のステージに上げるために、このプログラムがどう役立つのか時間をかけて考えてみてください

このプログラムは、あなたのキャリアにとって重要な役割を果たすことになるでしょう。次のステージへのジャンプ台としてそれをどのように活用したいのかを考えてください。キャロル氏は次のように述べます。「Adobe Creative Residencyはさまざまな側面からクリエイターの成長を支援するプログラムです。ぜひ飛び込み、自分の創造力を発揮して、クリエイティビティを成長させるつもりで挑戦してください。」

2016年の参加者であるクレイグ ウィンスローは次のように述べます。「Adobe Creative Residencyへの参加によって、私は素晴らしい環境でフリーランスデザイナーとしてのキャリアを前進させることができました。作品をプロモーションする舞台を持てるだけでなく、制作プロセスを公開し、他のクリエイターの学びにも貢献できたのですから。」(ウインスローのレジデント体験についてはこちらのブログ記事(英語)をご覧ください。)

11. とにかくまずは、挑戦してみましょう!

今回お話を伺った過去および現行のレジデントたちには、応募に際して不安を感じたり自信が持てなかった当時のことを振り返ってもらいました。ティアンは次のように述べます。「参加者たちはみな、合格するかの見込みが分からないことを感じそれを事実として受け入れていました。それでも挑戦をしたんです。いま感じている不安はあるでしょうが、ぜひともそれを乗り越えて応募していただきたいです!」

ベラミーもティアンに同意します。「疑念や不安を理由に応募を諦めないでほしいですね。確かに競争率の高いプログラムではあります。でも説得力のあるポートフォリオの構築とオリジナルの提案書の作成への取り組みを考えれば、それ自体が報われる作業になると思います。」

キャロル氏は加えて次のように述べます。「合格の可否にかかわらず、応募プロセスをひととおり経験することは、発想力、プロセス、技術のすべての上達に繋がり、結果としてより能力の高いクリエイターへと成長することができるのです。これをそのような機会だと捉え、そしてその先にAdobe Creative Residencyの参加者として情熱を注いだプロジェクトに取り組める可能性があると考えたとき、応募しない理由はありませんよね?」

より詳細についてはAdobe Creative Residency紹介ブログページをご覧ください。あわせて応募期間開始の告知を受信できるようにこちらからご登録いただけます。

この記事は2018/12/6にポストされたInsider Tips on Applying to the Adobe Creative Residency Programを抄訳したものです。

POSTED ON 2018.12.13