“Best of MAX” 手書きや曲線が思いのままに!最新のIllustratorとの付き合い方教えます

Creative Cloud

CREATE NOW “Best of MAX” セッションレポート

Hama-House氏のセッションレポート

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さる2014年11月8日に六本木にある東京ミッドタウンホールにて、各業界で活躍するクリエイターが一同に介し、最新版Adobe Creative Cloudの魅力を語る一大イベント『CREATE NOW “Best of MAX”』が開催された。

およそ700人ものクリエイターや業界関係者が集まる大きなイベントの中で、一際注目を集めたのが、イラストレーターHama-House氏のセッションだ。

大手企業のCMや雑誌、書籍などのイラストレーション制作を手掛ける同氏のセッションでは、AdobeのモバイルアプリケーションとIllustrator CCの最新機能を使ったイラスト制作におけるワークフローのデモンストレーションが行われ、会場に訪れた人達の大きな関心を集めた。


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モバイルアプリケーションとIllustrator CC 2014との連携

まずセッションの冒頭でiPadとSurfaceという2つの最新デバイスを用いたイラスト制作におけるモバイルワークフローのデモン ストレーションが紹介された。手で描かれたイラストがどのような過程を経てIllustratorで仕上げられるのかに観衆の注目が集まった。

STEP1

まずデモはHama-House氏が慣れた手つきでスケッチブックにスケッチを描き、Shape CCの 起動したiPadで撮影した。Shape CCでは撮影した画像を自動的にパスへと変換するためのモバイルアプリケーションだ。撮影された画像の「しきい値」を調節することで、パスの太さやノイズ の消去などの調節を行うことができ、余分な線のない状態でパスを作成することができる。

まずデモはHama-House氏が慣れた手つきでスケッチブックにスケッチを描き、Shape CCの起動したiPadで撮影した。Shape CCでは撮影した画像を自動的にパスへと変換するためのモバイルアプリケーションだ。撮影された画像の「しきい値」を調節することで、パスの太さやノイズの消去などの調節を行うことができ、余分な線のない状態でパスを作成することができる

STEP 2

Shape CCを利用して作成されたパスは、Creative Cloudを通じてIllustrator上のライブラリパレットへと登録される。パス化されたイラストをドラッグアンドドロップでアートボード上に配置し、拡大・縮小ツールを使ってサイズを調節する。

Shape CCを利用して作成されたパスは、Creative Cloudを通じてIllustrator上のライブラリパレットへと登録される。パス化されたイラストをドラッグアンドドロップでアートボード上に配置し、拡大・縮小ツールを使ってサイズを調節する。
続いてColor CCのデモンストレーションが行われた。Color CCではiPadやiPhoneのカメラで周辺の風景を撮影すると、風景内にある色を自動的にピックアップし、カラーテーマとして保存しておくことのできるアプリだ。

Color CCでは、Illustratorのカラーホイールと同様にカラーの調節などを行うことができ、Hama-House氏はColor CCを使うことで普段、自分が意識しない意外性のある色を見つけることができると語った。

Color CCのマイライブラリ内に登録されたテーマカラーは、オブジェクトと同様にCreative Cloudを通じて、Illustratorのライブラリパレットへと反映される仕組みになっている。

続いてColor CCのデモンストレーションが行われた。Color CCではiPadやiPhoneのカメラで周辺の風景を撮影すると、風景内にある色を自動的にピックアップし、カラーテーマとして保存しておくことのできるアプリだ。 CCを利用して作成されたパスは、Creative Cloudを通じてIllustrator上のライブラリパレットへと登録される。パス化されたイラストをドラッグアンドドロップでアートボード上に配置し、拡大・縮小ツールを使ってサイズを調節する。 adm_sp_10x10

STEP 4

Shape CCでパス化されたオブジェクトにColor CCで作成したテーマカラーを使い、ライブペイントで色付けするとイラストの完成だ。Hama-House氏は実際にこの方法で『すみません今仕事中でして』や『石川限定やげんてー』などのLINEスタンプ(個人制作/クリエイターズマーケット)を作成しているそうだ。プロのイラストレーターによる最新のモバイルデバイスを利用したスムーズな連携テクニックに会場は大いに沸いた。

フレームテキストを利用した裏技の紹介

続いてHama-House氏は、Illustratorの新機能を使った裏技を紹介した。ポップな色合いとタッチを基本とする Hama-House氏のイラストでは、ドットや斜線のパターンを流用することが多いため、Illustrator CC 2014からサポートされたポイントテキストからフレームテキストへの変換とフレームテキストの自動拡張機能が多いに役立っているという。また、この方法 を使うことでパターンを手早く作成することができ、フォントサイズや字送りを調節することで、パターンのサイズも自由に変更できると語った。

STEP 1

まずIllustratorのブラシツールを使って人の横顔を描く。

まずIllustratorのブラシツールを使って人の横顔を描く。

STEP 2

続いて鉛筆ツールを使って髪型に沿ったパスを描く。これは後程、髪の毛の色とドットパターンのマスク用として使われるオブジェクトとなる。

続いて鉛筆ツールを使って髪型に沿ったパスを描く。これは後程、髪の毛の色とドットパターンのマスク用として使われるオブジェクトとなる。

STEP 3

テキストツールを使い、ポイントテキストとして「●」を繰り返し入力する。ポイントテキストでは改行しない限り、横にテキストが並ぶことになる。そこで、 テキストを選択した状態で「書式>エリア内文字に切り替え」を実行し、ポイントテキストからフレームテキストに変換する。

さらに「書式>エリア内文字オプション」から「自動サイズ調整」をチェックすると、文字を入力するごとにエリアが自動的に拡大できるようになる。

テキストツールを使い、ポイントテキストとして「●」を繰り返し入力する。ポイントテキストでは改行しない限り、横にテキストが並ぶことになる。そこで、テキストを選択した状態で「書式>エリア内文字に切り替え」を実行し、ポイントテキストからフレームテキストに変換する。 さらに「書式>エリア内文字オプション」から「自動サイズ調整」をチェックすると、文字を入力するごとにエリアが自動的に拡大できるようになる。

STEP 4

髪の毛のパス全体を覆うようにフレームテキスト内へ●を入力する。全体が隠れる程度にテキストを入力したらパスでクリッピングマスクを作成すればドットパ ターンの完成だ。Hama-House氏は、●のほかにもスラッシュや<>(カッコ)使っても面白いパターンができると紹介した。

髪の毛のパス全体を覆うようにフレームテキスト内へ●を入力する。全体が隠れる程度にテキストを入力したらパスでクリッピングマスクを作成すればドットパターンの完成だ。濱口氏は、●のほかにもスラッシュや<>(カッコ)使っても面白いパターンができると紹介した。

角丸ツールと曲線ツールを使った新しいタッチの模索

Illustratorを駆使して、常に様々なタッチを模索するHama-House氏だが、Illustrator CCで搭載された角丸ツールと曲線ツールによって、新たなタッチを見出すことができたと語った。これまで効果コマンドなどを使って表現していた作業が簡単 にできるようになったと、いくつかのサンプルとともにツールの使い方をデモンストレーションした。

STEP 1

まずは角丸ツールの使い方からデモンストレーションが始まった。イラストの角ばった部分をダイレクト選択ツールを使いポインタを選ぶと、角丸専用のポインタが表示される。カーソルでポインタを移動させると選ばれた部分の角が丸くなるという仕組みだ。

STEP1 まずは角丸ツールの使い方からデモンストレーションが始まった。イラストの角ばった部分をダイレクト選択ツールを使いポインタを選ぶと、角丸専用のポインタが表示される。カーソルでポインタを移動させると選ばれた部分の角が丸くなるという仕組みだ。

STEP 2

これに対し、パス上を曲線ツールでクリックするとその部分が曲線に変換される仕組みだ。角丸ツールと似ているが、角丸ツールがパスの内側に曲線を描くのに対し、曲線ツールではパスの外側が曲線化され、両者の機能的な差を語ってくれた。

STEP2 これに対し、パス上を曲線ツールでクリックするとその部分が曲線に変換される仕組みだ。角丸ツールと似ているが、角丸ツールがパスの内側に曲線を描くのに対し、曲線ツールではパスの外側が曲線化され、両者の機能的な差を語ってくれた。

Brush CCで手描きのブラシを作成する

Hama-House氏は最終デモンストレーションとしてBrush CCを利用した手描きブラシの制作を行い、面白いパターンのブラシが瞬時にできあがる様子に会場の人たちの大きな関心を引いた。

STEP 1

まずはShape CCと同様にスケッチブックへ手描きでクエスチョンマークをいくつか並べて描いたのち、Brush CCでイラストを撮影してパス化し、Illustrator用ブラシとして保存する。

まずはShape CCと同様にスケッチブックへ手描きでクエスチョンマークをいくつか並べて描いたのち、Brush CCでイラストを撮影してパス化し、Illustrator用ブラシとして保存する。

STEP 2

ライブラリパレットから先ほど保存されたブラシを選び、ブラシツールを使うと手描きのクエスチョンマークが並んだパターンブラシの完成だ。

ライブラリパレットから先ほど保存されたブラシを選び、ブラシツールを使うと手描きのクエスチョンマークが並んだパターンブラシの完成だ。


Hama-House

Hama-House(イラストレーター)
個人サイト
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金沢美術工芸大学卒業後、SonyPCL(株)入社。
インハウスデザイナー、映像ディレクター、SONY QRIO、ROLLYのモーションプログラマーを経て、2009年イラストレーターとして独立。雑誌、書籍、CM、キャラクターデザインなど多数。
日本イラストレーション協会会員。

POSTED ON 2014.12.1