2017年に注目を集めたマーケティングトピック

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企業の関心をデータから読み取る

2017年、企業のビジネスリーダーの方々は、どのようなことに関心を持ったでしょうか。アドビが公開している資料の閲覧数人気ランキングから、2017年のマーケティングトレンドを探ってみます。

「企業の会計年度上の一年」とは別に、「カレンダーの1月から12月」という単位で一年を捉えると、普段見えている景色から少し目線を高く持ち、「その時代」という視点を持つことができるはずです。そして、一年を客観的に総括すると、次の一年に臨むための道しるべを見つけられるかもしれません。

アドビ公開資料の閲覧数人気ランキング

以下は、「エクスペリエンス ビジネス 関連資料」のようなアドビのwebサイトに掲載している「ガイド(ホワイトペーパー)」「ユーザー事例」「調査レポート」の閲覧数を集計したものです。それでは、ランキング一位から見ていきましょう。


1位

全体像をとらえる:データドリブンマーケティングによる顧客プロファイルの構築

(データドリブンガイド2)
異なるデータソースからの顧客情報を組み合わせて活用するには?

全体像をとらえる:データドリブンマーケティングによる顧客プロファイルの構築2017年にもっとも閲覧された資料は、データを活用して顧客プロファイルを構築する方法を解説したアドビのガイドでした。「データドリブン(データ駆動型)」なビジネス施策、業務活動というのは、とくに目新しいトピックではありませんが、企業全体が備えるべき重要な組織スキルのひとつです。様々な顧客接点を通じ、企業が顧客に関するデータを収集する手段は、たくさんあります。問題はその収集したデータを、いかにビジネスにとって意味のある形で活用することができるのか、です。膨大なデータを、顧客一人ひとりのニーズを把握するための手段として活用するというアプローチに、多くの企業が関心を持ったのでしょう。

2位

市場変化にすばやく適応するには:マーケティング能力を高める5つのアプローチ

日本企業が世界で勝つための処方箋

市場変化にすばやく適応するには:マーケティング能力を高める5つのアプローチ2位は、いかにして市場対応のスピード化を図ればよいかを解説したガイドでした。「デジタル時代」などのように、いまの時代感を表現する様々な単語がありますが、市場変化、消費者の行動変化を促している大きな要因のひとつに、デジタルテクノロジーの普及と進化にあります。2017年、VRによる新たな視聴体験、音声を介したスマートスピーカーなどが流行しました。消費者を取り巻く環境の変化は、そのままトレンドの変化、ニーズの変化として企業に影響を及ぼします。いかにして、消費者主導で動く市場の変化に対応していったらよいのか、多くの企業が注目しているようです。

3位

新たなビジネス規範:エクスペリエンスファースト – 顧客中心のアプローチで競争優位を

継続的な顧客関係が保証される時代は、もう終わった

新たなビジネス規範:エクスペリエンスファースト - 顧客中心のアプローチで競争優位を3位も市場変化を象徴する内容で、企業ファースト、商品ファーストから180度転換させた考え方、エクスペリエンスファーストというトピックを扱うガイドでした。企業は当然ながら、市場ニーズ、顧客ニーズにもとづいて競争優位性の見込める商品やサービスを開発し、提供してきたはずです。顧客中心のイノベーションと製品開発から始まったはずなのに、いつのまにか顧客ニーズと企業の対応がかい離してしまうという現象は、多くの企業でしばしば見られます。市場変化による顧客ニーズとのずれに都度対処していくだけでは、競争優位性を保てなくなっているのです。この新しい時代に優位性を維持する方法とは何かを探りたいと考える多くの企業が、ヒントを求めてこのガイドを閲覧したのでしょう。

4位

知は力なり:データドリブンマーケティング成功の秘訣は、価値の証明

(データドリブンガイド1)
データドリブンで何が可能になるのか? 何をすべきではないのか?

知は力なり:データドリブンマーケティング成功の秘訣は、価値の証明4位は、1位にランクインしたガイドに連なる3本シリーズの1本目でした。基本に立ち戻り、「データドリブン」とはどういうことかを解説したガイドです。このガイド1本目よりも2本目のほうが人気を集めたのは興味深いことですが、おそらく既にデータドリブンという考え方は既に認識しており、具体的な方法を押さえておきたいという段階の方々が、相対的に多いのでしょう。とはいえ、基本を押さえておくのは極めて重要なことですので、このガイドもランクインしたと考えられます。また、企業がデータドリブンな仕組みを本格化させ、組織のプロセスに組み込んでいくと、組織内でデータに触れるメンバーは必然的にすそ野が広がっていくことになります。そうした方たちにもこのガイドに触れていただければ、組織全体として同じ価値観を共有し、データドリブンな企業文化の醸成につなげていけるのではないでしょうか。

5位

モバイル時代の勝ち組になるには

戦略としてのモバイル

モバイル時代の勝ち組になるには:戦略としてのモバイル 5位は、現代の消費者行動を大きく変えた象徴的なテクノロジーのひとつである、モバイルデバイスを通じたコミュニケーションを扱ったガイドでした。いまやすっかり社会に浸透したモバイルは、日常的な風景となりました。限られた一部の人たちだけが使っているようなテクノロジーは、企業からみると話題性のある尖った施策に活用できる可能性がある一方、限られたリーチの範囲でしか効果を発揮できない、というジレンマを抱えます。これはいま普及の途上にあるIoTのようなテクノロジー、新たに登場したテクノロジーに常につきまといます。その機会を予見し、チャレンジして先に取り組んだ企業は、先行者利益を得ることができます。モバイルは、「既に誰もが持っている」という点では普及したテクノロジーですが、モバイルを使ってどのような施策を実現できるのかという点では、先行者利益を得るための成長戦略を練り、実行するうえでの大きな機会を秘めたプラットフォームと言えます。どのような成長戦略がモバイルにありえるかを探りたい、という企業の方々の関心がうかがえます。

人気ランキング5~10位

6位

成功事例:日産自動車

顧客行動に応じたメール配信で、開封クリック率は約2倍に

7位

成功事例:花王

モバイルファーストとグローバルの一元管理を同時に実現

8位

デジタルビジネスへの投資に対する予算とコスト管理の基礎

(ガートナージャパン特別提供)

9位

成功事例:TSUTAYA

事業横断のデータベースを構築し、顧客ごとのレコメンドを最適化

10位

迫る2020年のカスタマーエクスペリエンスを読み解く

変わる消費者との関係を見すえ、ライバルより優位に立つために始めるべき取り組みとは?

この中には、日本を代表する企業のデジタル戦略やマーケティング施策の事例が三社もランクインしました。
また八位は、デジタル戦略やマーケティング戦略ではなく、それを情報システム投資の観点から捉えたレポートです(ガートナージャパンからの特別提供)。2018年2月末までの限定公開ですので、まだご覧になっていない方はお早めにご覧ください。
十位はテクノロジー予測にもとづく考察です。公開した2016年からある程度時間が経過したものの、継続的に読まれているガイドです。

2018年に向けて

アドビは「デジタルマーケティング」領域のソリューション提供を、2009年から取り組んできました。アドビの買収したオムニチュアの時代を含むと、さらに長い歴史があります。「マーケティングとは何か」は普遍的ですが、「マーケティングとはいかにあるべきか」は時代の要請によって変わっていきます。

そこでアドビは2017年3月、これからマーケティングに求められることは、企業と顧客の関係を「顧客にとって最適なものにすること」ではないかという考えのもとに、提供するソリューションに大きな変革を行いました。最適なエクスペリエンスを提供するためのプラットフォームとしての、Adobe Experience Cloudのローンチです。アドビがご紹介している資料はいずれも、企業がビジネスのあり方を「エクスペリエンス ビジネス」へ変革しようとするときに参考となる情報を取り上げています。

2017年の人気資料ランキングからは、データを活用し、市場変化に対応したエクスペリエンスを届け、あらたなビジネス機会を探り、成長戦略を支える情報システム投資を確保し、事例各社の取り組みを知りたい、という企業の方々のニーズが伺えました。
これからもアドビの資料を、顧客にとって最適な価値を提供するためにご活用いただければと思います。

POSTED ON 2017.12.21