Adobe Analytics のアップデートについて

Experience Cloud 分析

先日(2017年10月27日)にAdobe Analyticsでは大きなリリースがありました。今回のリリースでは、Adobe Analytics Cloudに含まれるふたつの製品、Adobe AnalyticsとAdobe Audience Managerの連携がより強化されました。また、バーチャルレポートスイートについても機能強化され、より広く様々なシーンでご利用頂けるようになっています。今回はそんなエキサイティングなリリースの内容をご紹介させて頂きます。

Adobe Audience Manager とのインテグレーション

冒頭でも触れている通り、今回のリリースの目玉は、Adobe Audience ManagerのセグメントデータをAdobe Analytics上で分析できるようになる機能です。

Adobe Audience ManagerはプライベートDMPとして、様々な情報を統合してセグメントを作成し、コミュニケーション活用していくためのツールです。Adobe Analyticsで計測している情報を中心にオフラインのデータや2nd/3rdパーティーデータを統合し自社のアプローチしたいセグメントを作っていきます。しかし、これまではそのような複数のソースで集めて作成したAdobe Audience Manager上のセグメントが、オウンドメディア上でどのように行動しているかなどの分析ができていませんでした。

今回のリリースではAdobe Audience Managerのセグメント情報を、Analyticsのワークスペース機能(Analysis Workspace)にてご利用頂けるようになりました(※1)。これにより、Adobe Audience Manager上で作成されたセグメントごとのコンバージョンへのインパクトや動線などをご確認頂けます。

もちろん、Adobe Audience Managerで作成されたセグメントごとに、Adobe Analytics上で計測している様々なデータとのクロス分析を行うことも、簡単に可能です。ワークスペース機能で用意されているセグメントのベン図機能もご利用頂けますので、Adobe Audience Manager上のセグメント重複なども簡単にご確認できます。

このように、今回、Adobe AnalyticsとAdobe Audience Managerの連携が強化されたことで、分析により作成されたセグメントの特徴を深く知り、より深いパーソナライズを広告、オウンドメディアを通して実現できるようになります。

Virtual Report Suiteの機能強化

バーチャルレポートスイート(Virtual Report Suites)でも機能強化が行われています。これまでのバーチャルレポートスイートは、複数サイトで計測している際に、特定のサイトだけ切り出してユーザー権限などをコントロールするために利用されてきました。

しかし、今回のリリースにより、集計されたレポートスイートの一部を別設定にし、検証を行うことが可能になります。

1:コンポーネントキュレーション機能
集計されたマスターのレポートスイートから、一部のサイト情報を切り出して特定の方に公開するなどでご利用されている方も多いと思います。今回リリースされたこの機能においては、バーチャルレポートスイートとして切り出されたワークスペース機能に表示されるコンポーネント(データセットのメニュー)を制限、名前の変更をすることが可能です。

これにより、特定のあまり見てほしくないデータなどは閲覧を制限したり、より分かりやすいメニューにし提供することが可能になります。

2:コンテクスト・セッショニゼーション(訪問定義)機能(BETA)
モバイルアプリの分析や特定のサービスなどの計測などにおいては、これまでのAdobe Analyticsの訪問(セッション)、<30分以内のリクエストがあった場合は訪問を継続し、30分以上リクエストに間が開いた場合はセッションを区切る>という設定が評価しにくくなっているケースがありました。

今回、ベータ版としてですが、バーチャルレポートスイートに対して、別のセッション管理時間を割り当ててデータを参照することができるようになりました。バーチャルレポートスイートのため、元データには影響をせずに確認できます。

また、モバイルアプリ用のオプションとしてこれまで起動回数と訪問回数が合わない問題やバックグラウンドでのリクエストを計測したい場合に訪問があがってしまうなどの計測に対しても、バーチャルレポートスイートの設定で考慮できるようになっています。

その他リリースされた機能

Server Side Forwarding(SSF)の個別設定
これまでAdobe AnalyticsとAdobe Audience Managerを連携して利用される場合に、サーバーサイドでの連携では全てのレポートスイートに対して連携をする必要がありました。今回のアップデートにより、サーバーサイド連携を行うレポートスイート個別選択が可能になりました。(この設定の有無でAdobe Analytics上のAdobe Audience Managerセグメントの取得有無も変わります)

Workspace機能での地図表示機能
Workspaceのレポート形式の1つとして地図表示機能が追加されました。これによりこれまで蓄積されたアクセス情報に対して地図上にマッピングしたデータを確認できるようになりました。PCサイトやSPサイトなどはこれまで通りIPベースで判断されたものになりますが、モバイルアプリで緯度経度情報を取得している場合は、それを元にマッピングが可能になりました。

貢献度分析(Contribution Analysis)の利用について
これまではご契約によって 、Report&Analytics で変数を制限した貢献度分析(Contribution Analysis)となっていました。これが、今回のリリースより、貢献度分析を利用できるお客様は、月ごとに決められた回数の範囲で、Workspaceでの制限のない貢献度分析を実行できるようになりました。


※1:この機能についてご利用される場合は、Marketing Cloud ID(VisitorAPI)の導入、AppMeasurement Ver1.5以上、サーバーサイドでのAdobe Audience Managerの連携設定が必要になります。

POSTED ON 2017.11.22