日本最大級のデジタルマーケティングのイベント、今年も開催

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今年で五回目、イベント名も新たに

アドビが毎年一回主催している国内最大のマーケティングイベントを、今年も6/12に六本木で開催しました。かつて「クリエイティブのアドビ」がデジタルマーケティングにも参入、本格展開を始めた2009年から数えて、今年で五回目を数えます。
会場の六本木グランドハイアット東京
今年は名称を「Adobe Digital Marketing Symposium」(略称 ADMS)へと改めました。
過去を振り返ると、アドビ既存顧客を対象とした「Adobe Innovation Forum」、募集対象を「デジタルマーケティングに注力している企業/取り組み強化を検討中の企業」へと拡げた昨年の「Adobe Digital Marketing Forum」を経て、アドビのグローバルイベントとのブランド統一を図った今年へと至っています。
日本での開催の後、シドニーやシンガポールでもSymposiumは開催されます。


今年もデジタルマーケティングに取り組む一般企業のマーケターをはじめとする多数の事前応募登録をいただき、この分野への注目度はますます高まっているようです。
当日はあいにくの天候にも関わらず、結果的に約1,500名もの方々にご来場いただきました。誠にありがとうございました。

キーノートセッションにブラッド レンチャー登場

イベント冒頭は例年通り、アドビ本社のある米国で3月に開催された有償カンファレンス「Adobe Summit 2014」の内容を踏襲した、キーノートセッションを行いました。

まず日本法人の代表取締役社長のクレイグ ティーゲルの宣言と来場者への感謝とともにセッションはスタートしました。アドビのデジタルマーケティング事業の経緯、イベントの趣旨と、来場者にとっての意義がメッセージとして伝えられました。
「デジタルマーケティングのアドビ」という企業イメージは、今年初めて参加された来場者にとってはいまだ新鮮なものかもしれませんが、旧オムニチュアの事業と人材をアドビに迎え入れて後、5年ほどにわたるイノベーションと投資により、デジタルマーケティング各分野でリーダーとなった歴史を振り返ったことで、アドビの強いコミットメントが伝わったのではないでしょうか。

そしてキーノートのメインスピーカーとして、ブラッド レンチャーが登場しました。ブラッドは旧オムニチュアの統合からこの事業をけん引してきたキーマンのひとりであり、現在はデジタルマーケティング事業部門担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーの要職にあります。

イベントテーマにもある「デジタル」が企業のマーケティングにとってどのような意義があるのかを、消費者をとりまく環境を振り返ることによって紐解いていきました。消費者の行動が劇的に変わり、その期待の移り変わり、スピード感といったものに、企業が対応できなければならない、すなわち、企業の在り方そのものを見直すべき時代が来ている、という訳です。これをブラッドは「企業におけるマーケティングの価値の再創造」と表現しました。

消費者が企業とコミュニケーションを行う手段が多様化したことにより、企業はあらゆる顧客接点で、すばやくきめ細かに顧客の期待に応えなければなりません。これは、これまでにないほどの変化で、困難な市場環境になったと言えるでしょう。しかも、電子メール、ソーシャル、モバイルアプリといった各接点にひとつひとつ対応していくだけでは、すべてをカバーすることはできません。あらゆる顧客接点で、顧客を知り、顧客に最適な体験を提供することが求められています。
これが、Adobe Marketing Cloudが企業と顧客にもたらす価値と言えます。

企業のマーケティング活動基盤、コアサービス

Adobe Marketing Cloud コアサービスここで非常に重要なことは、あらゆる顧客接点をカバーするだけでなく、顧客を正しく理解すること、一人ひとりとのコミュニケーションをすばやく実現することにあります。これに対するアドビからの新たな提案が、様々なマーケティング施策に共通して必要となる要素を、共通基盤として提供することです。
アドビはこれをAdobe Marketing Cloudを構成する6つのソリューションに対し、それらに共通して利用できる「コアサービス」という新しい機能群として実現しました。

コアサービスとはどのようなものか、いかにして顧客を知り、すばやいコミュニケーションを実現することができるかを、シニアプロダクトマネージャーの上原正太郎が解説しました。
ここでは、コアサービスという新たな階層が加わったことにより、従来のアナリティクス、ターゲティング、ソーシャル、エクスペリエンス管理、デジタル広告といったそれぞれのマーケティング施策がどのように効率化されるか、ロクシタン社の実例を用いてデモンストレーションが行われました。

モバイルファースト時代のエクスペリエンス

続いて話題は顧客を知ることから、顧客を魅了することに移りました。そこで、アドビでエンタープライズテクノロジー担当バイスプレジデントを務めるデビッド ニューシュラーが登壇しました。デビッドは2010年にアドビが買収した旧Day SoftwareでCTOを務めており、JCRを始めとする革新的なテクノロジーをリードしてきました。

企業の商品やサービスが顧客に選ばれるためには、その魅力や価値を、顧客に伝える必要があります。そこで昔も今も重要となるのは、創造性、つまりクリエイティブの持つパワーです。
ただ、企業にとっての今の課題は、クリエイティブの魅力をあらゆる顧客接点で、一貫して、顧客の文脈に応じて、すばやく表現し、最適な顧客体験=エクスペリエンスを提供しなければならないことでしょう。

そこでデビッドは、現代を象徴する顧客接点であるモバイルアプリを取り上げ、アドビのソリューションを使ってどのようにクリエイティブを顧客に提供できるかを、日産自動車を例にとってデモンストレーションしました。

また、クリエイティビティとデジタルマーケティングの融合を推進している日産自動車で、グローバルマーケティングストラテジー本部 デジタルストラテジー部 チーフデジタルオフィサーを務める、デル・ジャクソンを迎えて対談を行いました。

事例豊富、17のブレークアウトセッション

非常に濃い内容のキーノートセッションの後では、昨年を上回る17ものブレークアウトセッションを、最大5つのトラック、3つの時間帯で展開しました。
今年は、参加者の事業目標に応じた「Branding」「eBiz」というソリューション紹介、アドビの先進テクノロジーに特化した「Adobe Innovation」、スポンサー企業の事例や知見をご紹介する「Sponsor」というセッション分類を設けています。
ここでは各セッションの概要のみご紹介します。

【Branding】

  • お客様事例: パナソニック様 「Panasonic コンシューマ商品情報サイトのグローバル配信について」
  • 事例紹介:アドビ 「ブランディングと顧客エンゲージメントを強化するために、高度なカスタマーエクスペリエンスを実現した海外事例」
  • ソリューション紹介:アドビ 「顧客を惹きつけ、継続的にマーケティング効果が図れるビジネスアプリ活用事例」

【eBiz】

  • お客様事例:ディー・エヌ・エー様 「DeNAマーケターのミッションとサービスをGrowthさせるための取り組み」
  • お客様事例:楽天様 「楽天の超ロングページを支えるデータサイエンスとアナリティクスのアプローチ」
  • お客様事例:三井住友カード様 「三井住友カードが変わった 感性からデータ・ドリブンのチームに変わった1年の軌跡」
  • お客様事例:リクルートテクノロジーズ様 「リクルートにおけるデータアナリティクスからデジタルマーケティングへのシフト」
  • 弊社事例:アドビ 「Adobe Marketing Cloud を駆使して「利益の出るサイト」になったアドビサイトの現状と成果、今後の展望」
  • 弊社事例:アドビ 「ADMS公式サイトで実践! ターゲティング施策を大解剖」

【Adobe Innovation】

  • 対談:アドビ/ヤフー様 「アドビとヤフーが考える、これからのデジタルマーケティング」
  • ソリューション紹介: アドビ 「Adobe Media Managerの全貌 デジタル広告の最適化」
  • ソリューション紹介: アドビ 「新ソリューション Adobe Target Premiumの全貌 顧客体験の最適化」
  • ソリューション紹介: アドビ 「Mobile:アプリマーケティングの最新手法」

【Sponsor】

  • お客様事例:ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ様/ソフトバンク・テクノロジー様「コンテンツ拡充と送客力の強化のためのデジタルマーケティング基盤とは」
  • 知見:デロイト トーマツ コンサルティング様 「デジタルをビジネス成果に繋げる実践型ソリューション~MarketMix(c)」
  • 知見:アクセンチュア様 「CMO/CIOの新たなミッション ~デジタル化時代の到来に、いかに対応するか?」
  • お客様事例:スターツ出版様/アイ・エム・ジェイ様 「広告運用オペレーションの変革 OZmallが実現したインハウスリスティング」

今年はスポンサー各社がイベントを支援

過去のイベントから変わった大きなポイントとしては、アドビのパートナー企業各社がイベントスポンサーとして加わったことが挙げられます。

協賛企業17社のうち、唯一のプラチナスポンサーであるDeloitte Digital様は、ブレークアウトセッションを務めるとともに、iBeaconのデモンストレーションなどの様々な展開によって来場者にアピールされていました。

またゴールドスポンサーのIMJ様、accenture様、Softbank Technology様もブレークアウトセッションにて、自社顧客事例や自社サービスをご紹介されました。

ひとことに企業のマーケティング活動といっても、そこには社内外の多くの組織、人材、複雑な業務プロセスが介在します。また、もはやマーケティングへの取り組みは経営課題そのものと言ってもよいでしょう。そうした企業のあらゆる領域に、それぞれの強みを持つアドビのパートナー各社が、みなさんの課題解決をご支援できることでしょう。

いまこそ企業に問われる、マーケティングの再創造

「マーケティング」という用語の意味をいろいろな人々に訪ねてみると、様々な答えが返ってきます。奥深く多様な側面を持った言葉だからでしょう。その中でも有名な定義は、かのドラッガーの提言したものでしょう。また企業の基本機能は「マーケティングとイノベーションである」とも述べています。顧客を知り、その顧客に選ばれるようになることこそ、経営の本質と言えます。

一方、新たに「デジタルマーケティング」という用語が現れ、国内でもこの数年で広く認知されるようになりました。ただ、「マーケティング」に「デジタル」という修飾語が付与されている背景として、これまでは、「マス広告/販促/営業支援」という「従来型のマーケティング」に対する対比、狭い意味で、捉えられてきました。つまり「デジタルマーケティング=webマーケティング」という解釈です。

しかし、時代は既に先へと進んでいます。

モバイルやソーシャルを使うライフスタイルが当たり前の存在になったことで、企業にとっての顧客である「消費者/生活者」や「企業内個人」は、デジタルという多様な手段を通じて情報収集、判断、行動しています。一方で企業にとっては、こうした顧客の行動を何らかの手段でデジタルデータに転換し、把握することも、これまでにないほど容易になりました。ここに至り、顧客とのコミュニケーション、マーケティング活動はたいてい、デジタルと無縁ではなくなりました。もはや、あえて「デジタルマーケティング」と呼ばずとも、企業のあらゆるマーケティング戦略の立案と実行に、デジタルという要素は欠かせなくなっています。

顧客を知り、顧客に選ばれるために、デジタルという手段を経営活動全体に最大限生かすべき時代が、既に訪れているのです。今企業に問われているのは、真に顧客のための、組織の変革、経営の変革ではないでしょうか。すなわち、企業におけるマーケティングの有り方の「再創造」です。そしてアドビのソリューションは、そうした時代の変革に向き合う企業のマーケティング戦略を、強力にご支援することができます。


補足:イベント来場当選者のみなさまに限定して、講演者から許可の得られた一部講演の資料をダウンロードできます。期間限定ですのでお早めに。公式サイトの「マイページ」をご覧ください。

参考情報:イベント関連

参考情報:スポンサー企業関連

参考情報:アドビのソリューション

参考情報:資料ダウンロード


POSTED ON 2014.06.19