2017年ホリデーシーズンのオンラインショッピングに関する5つの予測

Experience Cloud 調査

ホリデーシーズンが間もなくやって来ます。このシーズンは、家族や友人のための特別な時期であるとともに、そうした方々へのギフトを購入する方法、場所、時期を選ぶ上で多くの選択肢がある時期でもあります。

昨年は、11月の感謝祭(11月第4木曜日)と12月のクリスマスのホリデーシーズン中に、オンラインの売上高の成長率が実店舗の売上高に比べて8倍(英語)になりました。さらに、過去最大のモバイル端末からのショッピングが行われました。

今年明らかになるオンラインショッピングの傾向はどのようなものでしょうか。

アドビが毎年公開しているホリデーシーズンに向けた「オンラインショッピング予測」の一環として、Adobe Digital Insights(ADI)チームは、4,500を超える小売webサイトへの1兆件の訪問と5,500万件の商品SKU、ソーシャルメディアにおける1,200万件の言及を分析しました。また同チームは、米国の消費者1,100人を対象に補足調査も実施しました。これらの匿名データをもとに、ADIの調査では、今年のホリデーシーズンにおける消費者のオンラインでの購入傾向に関し、以下の5つの予測を立てました。

予測1: 2017年のホリデーシーズンで、米国オンライン売上高が史上初の1,000億ドルを突破

今回の調査では、今年のホリデーシーズンの米国オンライン売上高が、前年比13.8%増の1,074億ドルになると予測しています。2桁の成長を維持しているものの、ホリデーシーズン中のオンラインによる増収は、2015年以降鈍化しています。しかしながら、ホリデーシーズン中の伸び率は全体的な小売の伸び率を引き続き上回っており、オンラインによる増収は13.8%、全体では3.8%となっています。また、消費者の31%が、昨年に比べ今年はより多くのオンラインでの支出を予定していることがわかりました。

ADIの主席アナリストであるテイラー シュレイナー(Taylor Schreiner)は、この予測について次のように述べています。「消費者が喜ぶオンライン体験を提供し、11月から12月のホリデーシーズン期間中にトラフィックの増加に確実に対処したい小売業者にとっては、大きなチャンスです。消費者は、スムーズな体験を求めており、小さな問題でさえもが売上の損失につながる恐れがあります。」

また、ADIの調査によれば、感謝祭の週末(感謝祭からサイバーマンデーまでの5日間)でオンライン売上高が197億ドルになると予測しています。これは、ホリデーシーズン全体で6ドルのうち1ドル(18%)がオンラインで費やされる見通しです。サイバーマンデーは、今年も最高の売上高(66億ドル)と成長率(前年比16.5%)を記録すると予測されています。

予測2: 消費者は特売時期を狙っている

ADIの調査によると、感謝祭の週末がオンラインによる多額の売上を上げると予測される主な理由は、消費者はお得な商品を求めているからです。そして小売業者はそのニーズに応える準備が整っています。半数以上(51%)の小売業者が、ブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日)の特売を実施する予定であり、さらに3分の1(33%)の小売業者が、オンラインのワゴンセールや大規模なクーポンの提供を予定しています。

ADIの調査によれば、オンライン消費者は一般的にホリデーシーズン中に大量の商品を低価格で購入します。実際、ADIの分析では、測定された5つの商品カテゴリーのうち4つのカテゴリーで、売上の増加よりも数量の増加が高いことが分かります。これは、「消費者がオンラインで割引された商品を多数購入している」ことを示唆しているとシュレイナーは述べています。

それでは、お買い得な商品を購入するのに最も良い日はいつなのでしょうか。それは、購入する商品によります。ADIによれば、クリスマス用の装飾品を買うのに最もお得な日は、11月22日です。この日、消費者は平均で購入品の23%以上の割引が期待できます。感謝祭は、コンピューター、スポーツ用品、ビデオゲーム、ゲーム機、衣料品がお買い得になることが、分析から分かります。ブラックフライデーは、電化製品、タブレット、テレビ、宝石類を、サイバーマンデーは、おもちゃを購入するのに最も適しています。家具、寝具類、ペット商品の価格は、感謝祭明けの火曜日が最もお買い得な日になると予測しています。

予測3: 2017年ホリデーシーズンのオンライン支出額の大半は、大手小売業者へ

ADIの分析によれば、大手小売業者は2017年上半期に他の小売業者に比べ2倍の速さで増収しました。シュレイナーは「平たく言えば、大手小売業者は多くの注文を得ます」と述べています。その結果、大手小売業者は今年のホリデーシーズンのオンライン売上高の大半を得ることになるとADIは予測しています。

シュレイナーは次のように述べています。「ここでは、小規模な小売業者のモバイルデバイスからの購入コンバージョン率が最も高いことに注目することが重要です。ただし、『中間』の小売業者は厳しい状況にあります。中規模小売業者全体の平均コンバージョン率(2.4%)は、大規模小売業者(3.2%)および小規模小売業者(2.7%)に後れを取っています。」

予測4: 小売webサイトへのオンライン訪問の半数以上が、モバイルデバイスから

デスクトップPCを介した購入が、依然として通年収益の3分の2を占めているのに対し、モバイルデバイスは多くの買い物客が初めて購入する際に利用されることが多い状況です。ADIの予測では、今年のホリデーシーズンは、デスクトップよりもモバイルデバイスから小売webサイトに訪問する消費者の方が多いと予測します。

ADIによると、通年で成長が平均以下の企業(23%)よりも、高成長の企業(32%)の方が、スマートフォンからの訪問が多くなります。

シュレイナーは次のように述べています。「今年のホリデーシーズンは、モバイルデバイスが非常に大きな商機になります。また、最高の体験を提供する小売業者が取引を成立させることができるでしょう。鍵となるのは、消費者がどこでショッピングをするにしてもモバイル体験が利用者にとって有益なものにすることです。」

モバイルアプリは重要でしょうか?ADIの調査では、買い物客の64%がすでに自身のモバイル端末に小売業者のアプリをダウンロードしているものの、ホリデーシーズンのショッピングのためだけにアプリをダウンロードする予定の人はわずか32%であることが分かりました。

シュレイナーは次のように述べています。「ホリデーシーズンは、得意客、つまり小売業者のモバイルアプリをダウンロードした買い物客を育てるのに最も適した時期です。賢い小売業者は、パーソナライズされた体験の提供によって買い物客を引き込む予定です。こうした買い物客は、自身の最もパーソナルな持ち物である端末のメモリーを小売業者のアプリに割くことで、すでに関心を表明しているのです。」

予測5: 懐かしいおもちゃが人気

Hasbro NERFの銃型玩具、テディ ラクスピンのぬいぐるみ、「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」などの懐かしいおもちゃの最新版が、すでにソーシャルメディアにおいて数多く言及されています(8月1日~10月11日)。

ADIは、ホリデーシーズンの大ヒットビデオゲームが「スーパーマリオ オデッセイ」になると予測しています。このゲームは、「スーパーマリオブラザーズ(1983年)」の初版が発売された80年代を取り入れています。発売後初めてのホリデーシーズンを迎える「Nintendo Switch」は、ソーシャルメディア上で大きな話題にもなっています。

ちなみに、イヤホン、VRデバイス、ホームアシスタントが、ソーシャルメディアでの家電製品に関する話題を席巻しています。

シュレイナーは次のように述べています。「80年代、さらには90年代初めに人気があった数多くの商品が、現代の子どもたち向けに一新されています。懐かしさは、両親を巻き込むための最善の方法なのです。」


※本ブログは、2017年11月2日に米国で公開されたCMO.comの記事を抄訳、編集したものです。

POSTED ON 2017.11.15