アドビ、Adobe Experience Platformにデータ主導型のオペレーションモデルを実現する新機能 Adobe Experience Platform Edge NetworkとWeb/Mobile SDKを追加

Experience Cloud

業界を問わず、あらゆる企業が顧客体験を優先した戦略に舵をきっています。デジタルトランスフォーメーションがCレベルの課題であるということは、すでによく耳にしますが、COVID-19以降その緊急性はさらに高まっています。ビジネスがそれ以前のあり方に戻るということは考えにくいでしょう。

多くの企業は顧客との接点をデジタル化し、カスタマージャーニーの様々なモーメントをより良いものにし、消費者と繋がることに注力してきました。それ自体は顧客体験における大きな進歩でしたが、一方でCIOは、組織のバックエンドのデジタルトランスフォーメーションにいまだに苦戦しています。この課題を解決するためにアドビは昨年、Adobe Experience Platformを発表しました。これは、企業内の異なるデータをつなぎ合わせることで、インパクトのあるデジタル顧客体験をリアルタイムで提供する、業界初のオープンかつ拡張性の高いプラットフォームです。本日、アドビはこのプラットフォームに、データ主導型のオペレーションモデルを実現する新機能を追加しました。これにより、ビジネス部門と製品部門は、今まで以上に迅速にデータ資産を活用し、課題解決の糸口となるインサイトを得ることができるようになります。

企業と接触するタイミングを含め、いまやすべてが顧客主導となっています。どんな企業に対しても、顧客はタイムリーかつ関連性の高いインタラクションを求め、それが得られなければ離れていってしまいます。そこで、多くのテクノロジープロバイダーがリアルタイムの顧客エンゲージメントを実現するツールの提供を謳うようになりましたが、実際に得られるのは「ほぼ」リアルタイムの顧客体験でした。

リアルタイムで効率化を実現
企業は、様々な課題を解決するために、ビジネスラインを横断して複数のテクノロジーを採用していますが、同時にそれがマーケティングツールを最大限に活用する際の足枷になっています。各テクノロジーはそれぞれ、レガシーのデータ収集向けSDK、専用のドメインやエッジサーバー、サービス群を持ち、煩雑で複雑なデータの迷路を作り出しています。そして、そこに手を付けようとするCIOは苦悩することになります。

Adobe Experience Platform Edge NetworkとWeb/Mobile SDKは、異なるテクノロジーを統合し、一本化されたデータ戦略の実装を可能にします。単一のエッジネットワークを構築し、Adobe Experience Cloudのアプリケーションすべてをカバーする単一のSDKを活用することで、エッジサーバー間のデータ転送を合理化、高速化することができます。特定のソリューションに依存しないデータゲートウェイを使うことで、複数のサーバーへ複数のリクエストを送信するだけでなく、レスポンスを1つにまとめることも可能となり、企業はコストの削減と容易なデータ統合を実現しながら、リアルタイムかつインパクトのある顧客体験を提供できるようになります。

Adobe Experience Platformとともに他のアプリケーションを活用している企業にとって、これはWebサイトに実装するSDKが1つに統合され、パフォーマンスが大幅に向上することを意味します。ページごとのコード量を最大80%削減することができ、実際に利用した顧客はロード時間の劇的な短縮を体感しています。

データ収集のモダナイゼーション

リアルタイムの顧客体験を提供するうえで最大の課題の1つは、データ収集が大規模になるにつれて複雑さが増すという点でした。これを解決するのがAdobe Experience Platform Launch Server Sideで、アドビの新しいWeb SDKとモバイルSDKをファーストパーティまたはサードパーティのタッチポイントにも数秒でデプロイでき、世界規模のネットワークを活用したイベントレベルのデータ収集をすぐに開始できます。

また、従来ブラウザやモバイルデバイスでおこなっていた処理をサーバー側に移し、データ収集を簡素化することで、サイトやアプリの高速化が実現できます。Adobe Experience Platformは、これらの機能をすべて統合し、1つの製品として提供する業界初のプラットフォームです。小売業者は、ブラックフライデーに収集した行動データをリアルタイムで活用し、即時にカスタマイズされたプロモーションを提供するといったように、瞬発的なモーメントの収益化が可能になります。

データアクセスおよびアクティベーションの簡素化 

Adobe Experience Platformは、Web、POS、コールセンターなど、異なるチャネルのデータを統合し、企業が顧客一人ひとりを把握して魅力的かつパーソナライズされた顧客体験を提供できるよう支援します。しかし、そのような有用なデータがどこに保持されていて、どのように処理したら活用できるか、それを理解するのは簡単とは言えません。

アドビはこの課題を解決する取り組みの一環として、Project Segment Scoutをプレビュー公開します。これは、自然言語を利用した実験的なインターフェイスにより、スキルを問わず誰もが強力な顧客セグメントを作成、そのデータを適切にマイニングして活用できるようにする機能です。例えば、小売業のマーケティング担当者が「ニューヨークの在住で、靴をカートに追加した後、実店舗で受け取った女性」という文章でAdobe Experience Platformに検索をかけます。すると、この機能が自動的に文章を解析し、データをマイニングしたうえで、エンゲージすべき顧客グループを具体的に示します。

Project Segment Scoutは、アドビのイノベーションエンジンであるSummit Sneaksで初公開されました。この年に1度のイベントは、アドビの従業員なら誰でも参加できるもので、ブランドと顧客のデジタルな関わり方を進化させる革新的な未公開プロジェクトを紹介しています。

Adobe Experience Platform上に構築されているReal-Time Customer Data Platformは先日、AdweekのReader’s Choice Award for Best Customer Data Platform(読者が選ぶ最優秀Customer Data Platform賞)を獲得しました。

*本記事は、2020年8月5日にAdobe Experience Platform GTMストラテジー&プロダクトマーケティング 部門長のロネル ヒュー(Ronell Hugh)が投稿したブログの抄訳版です。

POSTED ON 2020.08.6