フォトレタッチの極意23:直接色をかぶせて大胆に色変換する方法

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今回は、画像の選択範囲の内側を、狙いを定めた色にきちんと変換する方法です。極端な色変換をしても、全体との調和をとって自然に仕上げるので、色見本に合わせたい時などに便利です。解説は、フォトグラファー/レタッチャーの御園生大地さん。「Shuffle by COMMERCIAL PHOTO」に投稿した記事から抜粋してお届けします。

Before
After(※クリックで拡大)

1、選択範囲を作る

(1)「ペンツール」を使って、写真中央の黄緑色のセブンチェアの輪郭に沿ってパスを切る。

(2)できた「パス」で「選択範囲」を作成し、「レイヤーウィンドウ」の「フォルダ」にマスクとして読み込ませる。マスクにする前には、選択範囲を0.5pxぼかしておく。

2、色見本の色を設定する

(1)ここでは、色見本「エルム」というパッチに色を合わせる。色パッチの画像を開いたら、「ツールボックス」の「描画色を設定」をクリック。「カラーピッカー(描画色)」というウィンドウが開いて、任意の色をスポイトで「描画色」に記憶できるモードとなるので、色パッチの部分をクリックする。「エルム」の色がスポイトされて「新しい色」という欄に記憶されたら「OK」をクリック。

3、設定した色で選択範囲を塗りつぶす

(1)調整したい画像をアクティブにした状態で、「レイヤーウィンドウ」から「新規レイヤーを作成」をクリックして、作成された「レイヤー1」を「グループ1」の中にドラッグ&ドロップ。

(2)「レイヤー1」が選択された状態で、「塗りつぶしツール」で画像内のどこかをクリックして、「レイヤー1」を描画色で塗りつぶす。

(3)「レイヤー1」を選択した状態で、「レイヤーウィンドウ」の「描画モード」を「通常」から「カラー」に変更する。椅子の「色(色相)」の理論値が「エルム」と完全に一致したが、このままでは「トーン」が明るすぎる。

4、マスク付き調整レイヤーで椅子の色を調整

(1)「グループ1」の「レイヤーマスクサムネール」を「⌘(ctrl)+クリック」した後で「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「レベル補正」とたどって、「レベル補正」の「描画モード」を「輝度」にする。


(2)属性パネルに表示されたヒストグラムを見ると、山が右に偏っているのがわかる。そこで「レベル補正」の「入力レベル」を使って「階調のない部分をカットしつつ、グレースライダーで中間調を調整(入力レベル/黒:66、グレー:0.41、白:255)」。「出力レベル」を使って「右に偏ったヒストグラム」を「左に偏ったヒストグラムに(出力レベル/黒:0、白:184)」変換することで、「トーン」だけをシフトする。

(3)階調だけが暗くなり、これで完成。ポイントは、各スライダーを動かす順番にある。「入力レベルの黒と白を山の端まで詰める」→「出力レベルを調整して、ヒストグラムの山をどの辺りに持っていきたいか決定」→「入力レベルのグレースライダーを操作してコントラストを整える」という順番で動かすと、素早く良い結果にたどり着ける。

さらに詳しい解説は、Shuffle by COMMERCIAL PHOTO で連載中の「Photoshop 色調補正ゼミナール」(解説・写真:御園生大地)に掲載されています。

POSTED ON 2018.06.26

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